(一応)新作レビュー: ZONe graffiti holic 2024 ― 目を引くデザインが特徴の新作、しかしその真実は過去に囚われているままだった…
“graffiti holic 2024”
— ZONe ENERGY (@zone_energy_jp) September 4, 2024
2024.9.17 発売⚡️
collaboration with 🖌️#COINPARKINGDELIVERY @coinparking_d#IK @kzk_ik#ZONeエナジー pic.twitter.com/c1jPgy6rpk
murata.です。 今回は、本日2024年9月17日に発売となったZONeエナジーの新作 "graffiti holic 2024" をレビューしていこうと思います。
なお、内容には味のネタバレが含まれていますので、読者ご自身による実飲前での閲覧には十分お気を付けください。
はじめに
読者の方へのお願い
私が投稿した記事の内容の一部、またはそのすべて(スクリーンショット等含む)を外部サイト等に転載することは絶対に行わないでください。
無断転載を確認した場合、法的措置等を含む然るべき対応をさせて頂く場合があります。
そもそも「ZONeエナジーって何？」という方は、まずこちらの記事の第一章をお読みください…
第一章：実は過去にもあった、ZONe graffiti holic
(筆者のような)ZONeを古くから飲んでいるファンならともかく、最近(怪獣8号や水曜日のカンパネラ・詩羽などで)ZONeを知った方は、この章の章題を見て『？』と思われたことでしょう。
それもそのはず、今回取り上げるZONe graffiti holicは…
同じ名前の商品が、過去にも存在していた
のです。
その商品とは、2021年10月に発売された"ZONe graffiti holic Ver.1.0.0"。
これから取り上げる2024年版と同様、グラフィックアーティストによる個性あふれるデザインが特徴的なフレーバーでした。
その風味は、4種のフルーツが織りなすフルーツミックスフレーバー(←この記述をよく覚えておきましょう)。
Utopia Ver.1.0.0と酷似した風味ではありましたが、18%に果汁量がアップしたことや、Utopia系列には存在しないイチゴ果汁の配合などで、しっかりと差別化されていたのも特徴的です。
現在では(当然)販売終了となりましたが、この存在は後に発売されるUtopia Ver.1.1.8(2024年9月現在も販売中)への進化の方向性を切り開く、大きな礎となりました。
そんな過去作と同じ名前を持つ今回の新作(… ?)。 一体どんな風味なのか、さっそく見ていきましょう。
第二章: ZONe graffiti holic 2024とは？(成分・パッケージチェック)
(以降、本記事では正式名称表記を除き、区別のため2024年版を"Ver.2024"、2021年版を"Ver.1.0.0"と呼称することにします。)
それでは、現物を用いてZONe graffiti holic 2024を詳しくチェックしていきましょう。
ZONe ENERGY graffiti holic 2024
メーカー希望小売価格(税抜): 190円(税込206円)
店頭実売価格: 203円(税込、 イオン 横浜市内某店にて購入)
正面デザインは以上の通り。
Ver.1.0.0同様、今回もグラフィックデザイナーによる個性的なデザインが目を引くものとなっています。
ここからは、Ver.2024のデザイン2種を、一つずつ紹介していこうと思います。
Designer 01: COIN PARKING DELIVERY
COIN PARKING DELIVERY コメント
自分の中でのエナジードリンクは、作業であったりゲームをする時など、集中し、テンションを上げるための大切なピースとしてあり、男女関係なく多くの人に手に取っていただけるようなデザインを制作しました！
また飲み干した後はアートピースとしてお部屋に飾ってください！
まず取り上げるのは、COIN PARKING DELIVERYさんが描いたデザイン。
まず初めに、この人物がどんな方なのかを見てみましょう。
2018年、電車での移動時間にスマートフォンを使い、指で絵を描きだしたことからクリエーション活動をスタート。
現代人の必須アイテムでもあるスマホを片手に、「今」というこの時代ならではの疑問や理想を落とし込んだ作品を制作、国内外で高い評価を得る。
近年では、データのみならず造形、空間、ドローイング、海外のパブリックスペースの外壁など、さまざまな場所で独自の世界を構築している。
… なるほど。
筆者のようなアート界隈に踏み入れてない方にとっては「言われたところで」と思うかもしれませんが、実はこの方、数多くの音楽アーティストが彼のアパレル作品を着用しているほか、近年では年末に放送されることが多いTBS系列のテレビ番組、SASUKEのオリジナルキャラクター『坂本さん』も制作。
もしかすると、あなたが意識していない所でも彼の作品を見たことがあるかもしれません。
…ということで、正面デザインは彼の世界観が全開となったもの。
背景には3色以上のグラデーションが用いられ、いつもの電源マークの周囲には様々なサイズや色のハートが浮かび、そしてその電源マークの上には得体の知れない人型のキャラクターが乗っかっています。
伝え忘れていましたが、今回も両面で違うデザインが楽しめるリバーシブル仕様。
裏面のデザインは表面と大きくは変わっていませんが、電源マークの中心には何やらブラックホールのようなものが見えます。
一体、どのような意図を持ってデザインされたのでしょうか… 本人の解説が楽しみです。
先ほどお見せした通り、本作は複数のデザイナーがそれぞれ違うデザインをパッケージに落とし込んだものとなっているため、缶の上部にはZONeブランドとして久々のVer.表記が復活しました。
古くからのZONeファンにとっては、途轍もなくたまらないものになっていること間違いなしでしょう。
ちなみに、このキャラクターには『白井さん』という名前が付けられており、これは本人曰く『日本は0を1にする、というより1を100にする文化だと思う。 その上でオリジナリティを持たせていくのが(この文化の)強みだと思っているので、あえて西洋的なキャラクターを日本人的なアニメーションで解釈したいと思い、このような名前にした(要約)』と、インタビューでその理由を語りました。
そして、それぞれ両面を前にして缶を並べると、背景が繋がり、一つのデザインとして楽しめます。
飲み終わったあとは(しっかり缶を洗ってから)飾るもよしと、2通りの楽しみ方が味わえます。
原材料名表示の上にはQRコードが。これはVer.1.0.0と全く同じ配置です。
2台以上のデバイスをお持ちの方は、上記の画像をそのまま読み取ってみて下さい。
そうでない方は… この画像のキャプションをご覧ください。
なお、背景色のテイストに何となく令和6作目の仮面ライダーを連想しますが、これは筆者が毒されているからということにします
それでは、次のデザインを見ていきましょう。
Designer 02: IK
IK コメント
"WOW IK GET IN THE ZONE NOW"
星の爆発のようなモチーフから、Graffitiのフリースタイルな線形が宙をなぞるように、自由感とストリート感と宇宙感をイメージしました。エナジーを感じる、生命の躍動を意識した踊るようなアートワークにしております。
続いて取り上げるのは、IKさんが描いたデザイン。
まず初めに、この人物がどんな方なのかを見てみましょう。
IKは1998年東京都足立区生まれのデジタルアーティスト/映像ディレクター/イラストレーター/グラフィックデザイナー。表現手法の垣根を超えた横断的な創作活動をしており、グラフィックを混ぜた映像や漫画まで、様々なアイデアを形にしている。
日本のHIPHOPシーンをはじめとしたアーティストのMVやカバーアート、フライヤーなどを多岐にわたって手がけ、これまでに、MONYPETZJNKMN/kZm/Yurufuwa Gang/LEX/OZworld/ralph/Santaworldview/KM/doooo/Ydizzy/Kamui/Showy/Week dudusといったHIPHOPアーティストから、Beni/Awesome City Clubといったシンガーなどの制作を手掛ける。
… とのこと。
上述したようにJNKMN(ジャンマンと読む。 初見で読めるか！！！)をはじめとする数多くのHIPHOPアーティストのMV制作を手掛け、また映像作品以外にもカバーイラストやロゴデザインなども手掛け… と言いたいのですが、(自分の調べ方が下手なのか)あまり情報が出てこなかったので、自分が書けるのはここまでとなります…
デザインに目を向けると、まず真っ先に注目してしまうのが、電源マークからビー厶を発射している、もしくはそれを受けている図。
その周囲には軟体化した人型実体がゆらゆらと浮遊しているように見受けられ、さながら宇宙空間を思わせるようなデザインになっています。
裏面も同様。 こちらでは非人型実体と思われるものの姿も確認できます。
全体的な浮遊感と配色も相まって、宇宙空間をイメージしたものでありながら、どこか海の中のような優雅さすら感じさせます。
また、例の電源マークの中には単眼が存在し、さながらビー厶を受けている、あるいは逆にここから発射しているようにも見えます。
こちらのデザインも、繋げることで一つのイラストとして楽しむことができますが、おすすめの見方は実は正面からではなく…
このように自分からみて左斜め前に配置するようにして見ると、イラストがしっかり繋がってよりきれいに見えるので、おすすめです。
そして、こちらにもQRコードが裏面に置かれています。
こちらも読み取り方は… 先述した通りですので、ここでは扱わないことにします。
そして、最早恒例となりましたがこの2人のアーティストが手掛けたデザインをプリントしたオリジナルTシャツが、ZONe MEMBERS PROGRAMのキャンペーンにおいて抽選でプレゼントされます。
詳しくは、こちらのサイトをご確認ください。
ZONe graffiti holic 発売記念！グラフィックアーティストコラボロンT当たる！ ― ZONe ENERGY 公式サイト
ここまで2種のデザインを取り上げてきましたが、ここからは原材料・成分について触れていこうと思います。
原材料名、各種成分は以上の通り。
Ver.2024はEGO以来約1年ぶりとなる500mlロング缶タイプでの果汁入り新作となります。
それゆえ、上記の表からも分かる通り、本作にはアレルギー特定原材料等としてりんご・オレンジ・ももが含まれています。
もしこれらに対するアレルギーをお持ちの場合は、不測の事態を回避するためにも、
本製品を如何なる理由においても絶対に飲用しないようお願いします。
また、案の定というべきか、総エネルギー量240kcal、炭水化物59.5g、うち糖類が56.5g含まれているので、仮に飲める体質だったとしても
毎日の飲用は絶対しないでください。
そして、カフェイン、アルギニン、パラチノース®の含有量は順に75mg、500mg、5g。
これは大半の500mlロング缶タイプに共通している数値なので、この商品で初めてエナジードリンクに手を出すという方にとっての敷居を下げる値となっています。まあ結局カロリーと砂糖がバカみたいに入ってるんだけど
そして、国内のエナジードリンクではあまり見かけない紅茶もまた、この商品に含まれていますが…。 (後述)
ちなみに、Ver.2024の果汁含有率は10%未満。 Ver.1.0.0と比較して約8%以上の低下に加え、使用されている果汁のほとんどが変更されているので、この2つ同士は全くの別物と言ってもいいでしょう。
そして、天面はいつも通りのブラックトップ。 明るい色を多用したデザインなので、ここは無理して黒に統一しなくてもよかったかもしれません。
今回は紅茶が入っているので、まずは缶を一度ひっくり返したあとに、
タブをカシュッと開け、
グラスにたっぷり注いで…
いただきます！！！！！
第三章: 実飲してみて
※以下のレビューの条件はドリンクを冷蔵温度で、グラスに入れて飲んだ場合のものです。
飲用状況、及び個人の味覚差により、実際に感じられる風味は変化します。
ここに記載されている情報は、あくまでも参考としてのうえお読みください。
もし当記事を参考にしての飲用後に軽度または重大な健康被害が及んだとしても、筆者は一切の責任を取りませんので、予めご了承ください。
それでは、ZONe graffiti holic 2024の中味を、香り、風味、飲みごたえの3項目に分けて評価していこうと思います。
香り
評価: ★★★☆☆ (3/5: 普)
開缶すると、Ver.1.0.0のフルーツミックスフレーバーとは明らかに異なる多様な果汁と、紅茶の香りが合わさったような不思議な香りが広がっていく感じ。
…と書けば聞こえはいいものの、筆者はこの時点であることを確信しました。 それは、次の評価点で。
風味
評価: (後述)
一口飲むとまずマンゴーやオレンジなどの果汁の風味を感じ、続いて紅茶の後味を愉しめる、どことなくハッピーな気分を思わせる風味。
ちなみに炭酸はほぼ入っていないと言ってもいいほどに微炭酸。 …入れる意味あった？
… 言いたいことはもう、分かりましたね？ というか思いっきり書いちゃったけど！！！！！この商品、ZONe graffiti holic 2024は、
2023年2月に発売された、ZONe HAPPPPPY TEAとほぼ同じ味なのです。
…つまり、またしても、リネー厶再販ということです。
しかしながら個人的に不可解な点があり、それは過去作の再販に、別の過去作の名前をあてがったこと。自分が余計なことをしたこと以外の理由であればその理由は全くの謎であり、真相は開発部の人間しか知らないということになりそうです。
… と、言うことで。
今回家に何故かHAPPPPPY TEAの未開封品が2本も(文字通り)転がっていたので、そのうちの1本を使って新旧比較してみようと思います。
… え？ 賞味期限？ 大丈夫やろ…
… 賞味期限は2023年12月… イケるやろ。
… ということで、ここからは実際に飲み比べてみた感想を主に述べていきます。
まず第一に、やはり製造からそれなりに時間が経ったものであるためか、HAPPPPPY TEAの方は(缶の成分が溶け出していたこともあるかもしれませんが)果汁の成分がある程度変質し、全体的に酸味が強くなった印象を受けます。
また、Ver.2024はHAPPPPPY TEA比で若干紅茶の風味が抑えられ、飲みやすくなったようにも感じました。
しかしながら先に新鮮なVer.2024を飲んだためか、全体的な味の方向性が、というより…
劣化分の補正を考慮すれば、全くもってほぼ同じ味
と言い切れるほど、両者の似た雰囲気を感じ取れました。
このように、筆者のような旧製品を未だに持ち続け、そして実際に飲んでしまう人がいるからこそ、『無闇矢鱈なリネーム再販は止めろ』と言い続けている訳です。
評価: ★★★☆☆ (3/5: 普)
飲みごたえ
評価:★★★★☆☆ (4/5: 良)
上述したようにフルーツティーがべースなため、後味はとても軽快かつ爽やかな印象。
しかしながら結局はただのリネー厶再販のため、新鮮さを感じられるかというと、割とそうでもないという感想。
やはり開発陣が本当の本当にネタ切れしたことを、改めて痛感します。
総合評価・感想まとめ
ZONe graffiti holic 2024をまとめると…
・Ver.1.0.0の風味とは明らかに異なる、紅茶をアクセントに加えたフルーツティーフレーバー。 パッケージから感じ取れる(ビビッドでエナジェティックな)雰囲気とはまるで真逆なため、イメージ乖離が起きないか不安。
・真実を述べると、実質的なHAPPPPPY TEAの再販(開発部のネタ切れとも言う)。 当時飲めなかった人はともかく、このまま新作の体を借りた再販ばかりになっていくと最終的に誰もハッピーになれないので、例えサントリーの別製品に用いられるレシピを活かしたとしても、早急な“完全新作”の開発を希望。
・かつてのHAPPPPPY TEAが好きだった方や、元から紅茶系飲料が好きな方におすすめ。 逆にこれまでのVer.1.0.0が好きだった方にははっきりとおすすめできないと言えるため、そのような方はこれを買わずに大人しくUtopia Ver.1.1.8を箱買いすることを強く推奨。 たぶん幸せになれます。
総合評価: ★★★☆☆ (3/5: 普)
最終章: 終わりに
今回のgraffiti holic 2024を飲んでわかったのですが、
ZONe開発部に、もう本気の新作を開発できるほどのやる気とネタはない
ということを、改めてひどく痛感しました。
このnoteで「名前だけ変えた『新作』とは名ばかりの再販は止めろ」と、何度も強く言ってきたのですが、どうやらその声は全くもって届いていなさそうで、正直ひどく悲しみました。
2～3年前はけっこうやる気も感じられ、新作の発売と同時にTwitter(当時)のトレンドに入るほど話題性があったのですが…、今はこのザマ。
この状況が続いた場合、確実に待っているのはブランドそのものの破滅です。
そうならないためにもこのnoteで(あえてきつい言葉を使いつつも)声を上げ続けているのですが… もうその声は届くのかも分からなくなってきました。
正直なところ僕一人だけでは届いてほしい声も周囲にかき消されて届かなくなるので、"誰かの力を借りてでも、向こうに届くほど大きな声にしたい"のですがね…
？？？『ZONe開発部！！！ 選択肢は2つだけ… 二度と新作を出さずに定番商品のみでブランドを存続させるか、たとえ時間がかかってでも全く新しいフレーバーを開発するかだ。 決断しろ！！！』
今回の記事は以上となります。 最後までお読みいただき、ありがとうございました！
参考リンク
ZONe ENERGY 公式サイト
Z世代の推しグラフィックアーティスト「COIN PARKING DELIVERY」「IK」と『ZONe ENERGY』が初コラボ！ - PR TIMES
サントリーお客様センター
https://www.suntory.co.jp/customer/
COIN PARKING DELIVERY 本人X(旧Twitter)
https://x.com/coinparking_d
IK 本人X(※現在更新停止中)
https://x.com/kzk_ik
初版作成 2024年9月17日
改 訂 Ⅰ 2024年9月17日
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