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西野亮廣作品の考察⑩/分からないことをそのまま書いてみる(1)~謎な時系列と変わる背景~


みなさんこんにちは!

『映画 えんとつ町のプペル』の再上映が22日からスタートして、私も久しぶりに観てきました!

今日はちょっと趣向を変えて、調べてわかったことと言うよりも、映画を観てて、「これどういうことだろう?」ってなってるようなことをそのまま書いていきます。

私はいつも頭を悩ませながら映画を観てるのですが(笑)、今日はみなさんを同じ沼に引きずり込んでしまうので、予め謝っておきます。

ごめんなさい!笑

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1.どこからが夢でどこからが現実なのか

そもそも『えんとつ町のプペル』という物語は、Dr.インクが作った夢の脚本の1つで、誰かが見ている夢のはずなんです。

(※Dr.インクの夢の脚本の話を知らない人は、片コンハンナさんが解説してくれている動画をぜひ観てみてね!)

で、これはあくまで可能性の1つとして考えてるんですが、“現実世界のルビッチ”と、“夢の世界のルビッチ”の両方がいるのでは?っていう。

もうこの時点で頭こんがらがってくるかもだし、かなりややこしい話ですが、頑張ってついてきてください。笑

夢って、(そうじゃない場合もあるかもだけど)基本は自分が主人公で、自分の周りにいる人間が出てきて、物語が展開していくじゃないですか。

だから“現実世界のルビッチ”が見ている夢が「ゴミ人間と出会って、星を見る物語」なんじゃないかなって思ってて。

最初は『映画 えんとつ町のプペル』のすべてがルビッチ(もしくは他の誰か)が見ている夢だと思っていたのですが、映画の中でも、場面によって現実世界のシーンと、夢の中のシーンがあるかもしれないなって思い始めて。

考察初めようとしたキッカケが実はこれだったりします。
現段階では調べてわかることでもないので、1月から答えは出てませんが。

なぜその新たな選択肢が出てきたのか、そんなことをこれから書いていきます。

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2.謎な時系列、変わる背景

気付いた方いるかわからないのですが、『映画 えんとつ町のプペル』は、同じシーンの中で背景の人や建物など変わってるところがかなりあって。

説明が難しいのですが、違う時間に起きた出来事を繋ぎ合わせて、同じ時間に起きた出来事と見せかけているのでは?と。

「は?どういうこと?」って思った方いるかもしれませんが、まぁ読んでったら言いたいことだいたいわかると思うので、とりあえず読み進めてください。笑

書き漏れあるかもですが、作中の矛盾点や気になったことなど、思いつく限り書いていきます。

(※いっぱいあって長いけど許して!笑)


①まず冒頭のハロウィン祭りのシーン

レベッカがプペルを人間じゃないと気付いて、町の人達が集まってきた場面。

レベッカの後ろにピンクのコートを着てメガネをかけたおばさんがいるのですが、このコートの色が、画面が切り替わってまた写った時に、ピンクからベージュに変わってます。
#気付いた人いる?

で、このピンクのコートのおばさん(以下、ピンクのおばさんと呼びます)、実は1人じゃなくて何人もいます。
お前何人いるんや!ってくらい、やたらといます。笑

このピンクのおばさんが今回のキーポイントになってて、あとからまた何度か出てくるので、ちょっと覚えておいてください。

②次にえんとつ掃除を終えたところのルビッチのシーン

ハロウィンの夜なのに、母ちゃんに内緒でえんとつ掃除に来たルビッチをアイパッチやスーさんが心配して声をかけているところで、

「そんなにススだらけになってるっぺ。どうやって誤魔化すっぺ?」
とスーさんが言った時に、ルビッチが鼻を擦って、スス汚れが伸びて、鼻のところが黒く汚くなっています。

なのにその帰り道であるはずの次の場面(プペルと出会うところ)では、あったはずの鼻のスス汚れがなくなっているし、更に着ていたはずのコートも着ていません。

でもその後の会話で、同じようにハロウィンの夜で、えんとつ掃除の帰りであることがわかる。

だから同じ日の出来事に見せかけて実は違う年のハロウィンの出来事を繋ぎ合わせてるか、または最初の掃除を終えた場面は現実で、プペルに会った場面は夢の中の出来事なのでは?と。

他にも、

【掃除を終えた場面】
・ここの場面のルビッチが他のシーンより大人びているように感じられる
・町がやたら広く、周りを囲む崖がないように見える
・空が暗くない

【プペルに出会う場面以降】
・ゴミ収集車に対してルビッチのサイズの比率がおかしい
(アニメだとこういうのは有り得るのでなんとも言えませんが)
・他で写るえんとつ町のゴミ袋は普通の白や透明っぽい袋なのに、その場面のゴミ袋はやたらとカラフル。また、ゴミ袋に入ってない、お菓子などのゴミが多い。
・ゴミ収集車の上で、数字が8までしかない目覚まし時計が鳴る。
(※これまたどこかで詳しく書くと思いますが、えんとつ町の時計は8までしかないんですが、8である理由の一つが私は睡眠時間(夢の長さ)じゃないかと思っています。)
・ カラフルなゴミ焼却場の中やコースターで駆け下りていく場面がかなり非現実的で、すごく夢っぽい。

というようなところが気になっています。

③ブルーノと町人A(カジサック)が喧嘩するシーン

ここもさっきのピンクのおばさんが出てきます。

男の人と2人で後ろを通ったかと思いきや、全く同じピンクのおばさんが別の場所で白い制服を着た子供と一緒に喧嘩を見ていて、さらにローラとドロシーの方が映ると、その奥から更に同じピンクのおばさんが歩いてきます。
#怖い 
#何人いんだよ

④ダンさんがスーさんに吹き矢で打たれて、えんとつ町から落ちるシーン

ここも冒頭のえんとつ掃除を終える場面と同様、えんとつ町がやたらと広く、周りを囲む崖がないように見え、空も一応煙はあるけど、あまり暗くありません。

また、ダンさんが落ちたところのすぐ近くにピンクのおばさんがいるのですが、ダンさんたちを見ながら携帯で電話して、様子を誰かに報告しているように見えます。

そして異常な速さですぐに救急車(救急隊員のフリをした異端審問官たち)が来ますが、救急車が到着する場所にも同じピンクのおばさんがいます。
#だから怖いってば

④ルビッチが、アントニオ、レベッカ、デニスの3人に会い、アントニオに嫌味を言われるシーン

同じシーンの中で、引きからアップになり、また引きになった時などに、後ろにあったゴミやゴミ箱の位置、道のデザインなどが変わります。
#ここ結構分かりやすいかも 

⑤ゴミ山のシーン

ゴミ山でブレスレットを見つける瞬間の場面で、ゴミ山から転がり落ちる前はプペルに左耳があるけど、落ちた時には左耳がありません。

また、場面によって、ゴミ山の大きさがえんとつ町の大きさに対して広すぎるのもちょっと気になっています。

⑥プペルがブレスレットを見つけ、ルビッチの家に来るシーン

プペルがブレスレットを引きちぎろうとした時にルビッチが腕を掴んで止めますが、ルビッチの顔のアップが写ってまたプペルが写った時に、掴んでる手の大きさがあからさまに大きくなっています。

そして後ろの建物もおそらく変わっています。

⑦気球型の空飛ぶ船を作るシーン

船の設計図を引き出しから出す場面では、無くなったはずのプペルの左耳があります。

その後にプペルがミシンで布を縫ってる場面が映りますが、今度は左耳がありません。

そして仕立て屋の中も少し変わってるように見えます。

たくさんの布を使っているので、その分が棚から減るというのは当然ですが、布以外のものもあった場所から無くなってたりします。

そしてここらへんのルビッチがなんとなく子供っぽいのも少し気になっています。

⑧浜辺のシーン

※まず全体を通して、同じ場所のはずなのに、砂浜の時と砂浜じゃない時があります。(質感や足音が違う)

【スコップが時間稼ぎするところ】
最初に働きアリの話を始めながら足踏みした時、足音的にも見た目的にも砂浜じゃなさそうでした。
硬い地面を踏んでるような音がします。

次にしゃっくりを止める方法の話をし始めた時には、スコップのすぐ後ろになかったはずの穴があります。

そしてまたスコップや異端審問官の顔のアップが映ったりして、次に引きの画になった時には、その穴が無くなり、元に戻っています。

更にスコップの前にいた異端審問官たちは、鳶口(とびぐち)を持ってる人と刺股(さすまた)を持ってる人の両方がいたはずなのに、全員持っているものが刺股になっている場面があります。

(▹鳶口 - とびぐち)

(▷刺股 - さすまた)

上からのアングルの時、異端審問官たちがスコップに向けている武器が全員が刺股になっているので、要注目。

(▷異端審問官が持っている刺股と鳶口)

【ローラが浜辺の方に来て、町の人達がルビッチたちをバカにしているところ】

浜辺に来たローラが、町の人達の話を聞いて「え?」って言いながら船の方を見た時、帽子被ってたはずのルビッチが帽子を被っていません。

そしてルビッチが「見たのかよ…誰か見たのかよ…誰も見てないだろ?だったらまだわかんないじゃないか!」って言ってるところ、さっきスコップが時間稼ぎしてる時に砂浜にいたはずの異端審問官たちがいません。


ローラのすぐ後ろにはあのピンクのおばさんがいて、ローラがルビッチに「あやまるな!」って言ってるところらへんはピンクじゃなく、冒頭のハロウィンと同じベージュのコートを着ています。

その後、異端審問官がローラを襲おうとして、トッポが助けるために出てきたあたりでは、おばさんのコートがベージュからピンクに変わっています。

(※これは関係あるかわからないけど、ローラが出てきて割と最初の方、近くに前髪パッツンのロングヘアで、ピンクのおばさんと全く同じ格好した女の人がいました。髪色も同じ。)

【ドロシー率いる煙突掃除屋たちと異端審問官たちが戦うところ】

ドロシーが「これは違和感を覚えたまま、ずっと行動を起こせなかったみんなの声よ!」って言った時も、船の上にいるルビッチは被ってたはずの帽子を被っていません。


そのあと煙突掃除屋たちと異端審問官たちが整列して向かい合ってるところが映りますが、人数も手に持ってる武器も、さっきと変わっています。

※煙突掃除屋たちがぞろぞろと船の前に出てくるところは砂浜を踏んでる足音で、最初のスコップのところと全然音違うので注意して聞いてみて!

【アントニオ、レベッカ、デニスが船の杭(係船柱?)を抜くのを手伝うところ】

この辺のシーンは、周りに他に誰もいない場面があります。見てたはずの町の人達も1人もいない。

また、アントニオたちはいるけど町の人がいない場面と、プペル以外全員いない場面の両方があります。

(※アートブック P.77)

また、気のせいかもですが、杭のサイズが場面によって変わっていることがある気がするのと、アントニオたちが心無しか幼く見えるところがあります。

あと、岸壁(?)の上のガーゴイルがある時と、無くなってる時があります。

⑩船で空に行き、煙を吹き飛ばすシーン(ブルーノの口上のところ)

上にも書きましたが、場面によって町の広さが違うなと思っていて、船で上に昇って行く場面は、周りの崖が近く、町が狭いです。

煙が吹き飛んで星空が見えた時、町の人達は上を向いて星を眺めますが、引きの画になって大勢の町の人が映ったとき、みんな左を向いていて、さらに見てる方向もちょい斜め上くらいで、真上を向いていません。

えんとつ町は高い崖に囲まれていて、また狭いために、真上を向かないと星は見えないはずです。

なので、これは本当は何を見てる場面なんだろう?今後の伏線なのかな?って思ったりしてます。

そして煙が吹き飛んだ後も、ガーゴイルが無くなっています。

爆発のシーン、一度白く光ったあとに、少し時間差があってものすごい音がして、人が立ってられないほどの爆風が描かれていました。

あれは原子爆弾の爆発の仕方っぽいのと、規模的にも、下手すりゃ建物(もちろんガーゴイルも)が吹き飛んでそうです。

なので
(1)無煙火薬で煙だけを吹き飛ばして星を見せた
(2)原子爆弾が町に落ちた

の別々に起きた出来事を繋ぎ合わせて、一度に起きた出来事のように見せかけているのではないかと考えています。

で、ただ別の日に起きたということじゃなく、もし夢と現実の両方があったとすれば、(1)が夢で、(2)が現実じゃないかと思っています。

他にも、
・煙が途中から煙じゃない謎のもやもやした何かになっている
・煙の真ん中のところで爆発させて煙を吹き飛ばさなきゃいけないのに、上に行き過ぎている(宇宙まで行ってしまっている)
・煙が吹き飛んだ瞬間、ルビッチたちの船や爆弾が見えない
・回想シーンのアントニオとルビッチがブルーノの紙芝居見てるところも、後ろにピンクのおばさんがいる

といったところが気になっています。

また、レターが「煙を止めよう。」と言ってエンディングの曲が流れ出すあたりも、崖までがかなり近く、町が狭いことがわかります。

(※船の形が、先端が丸く、設計としてはおかしいのですが、上から見た時の形、あれは長崎型原爆 ファットマンじゃないかと思っています。これもどっかで詳しく書きたい。)

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ほぼ箇条書きみたいな感じで気になることをバーって書いてしまったのですが、

ここまで矛盾点が多いと、別々に起こった出来事を繋ぎ合わせてるというのは、結構信憑性が高い気がしません??

私の他に同じこと言ってる人を見たことないし、勝手に私がそう思ってるだけではあるんですが。

またピンクのおばさんに関しては、町の人がいる場面は全てのシーンに複数人いるのと、いつも主要人物の背後にいるので、さすがにこれも考えすぎとかではないと思います。

1回や2回なら偶然かもしれないけど、ここまで来ると何らかの意図があるはず。

たくさん書いちゃったので全部を一度には難しいと思いますが、みなさんも次にプペル観ることがあればぜひ気を付けて見てみて欲しいです。

特に何度かプペル観たコアファンの方にとっては、かなり面白いんじゃないかなって思ってます。

めちゃくちゃ頭使ってしまい、純粋に観れなくなってしまうかもですが。笑

ただ、今回のは結構みんなにも分かりやすいというか、調べたりしなくても今からすぐ劇場で確かめられるやつなので、ぜひとも確かめてもらって、そしてみんなが考察沼にハマってくれたら嬉しいです!
#ようこそこちらの世界へ!笑

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- 終わりに


いつも調べたことを書いてるって感じだったのですが、今回は映画を観てそのまま分からないことなんかを書いてみました。

こういう、分からないことを書くだけの記事は絶対にまたあると思うのでタイトルに(1)ってしましたが、次回が(2)ではないと思います。

次何にしようかな~。
#決めてないんかい


そして『映画 えんとつ町のプペル』のハロウィン限定復活上映は残すところあと3日間となりました。

DVDも11月3日に発売になりますが、劇場で観るのとは全く別物だし、後悔したくないので、私はまだ数回観る予定です!
#あと3回観ると50プペ

みなさんもぜひ、お近くの劇場でまた観ていただければと思います!

ちなみに31日はTOHOシネマズ六本木と、TOHOシネマズ日比谷の舞台挨拶に行くので、行かれる方は劇場でお会いしましょう~!!☺️

他の舞台挨拶はほとんど完売してしまったのですが、日比谷はまだチケット取れます!

上映はこの日で終わってしまうので、ぜひ!

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◎10月31日(日)

【TOHOシネマズ 日比谷】
『西野亮廣 舞台挨拶付き上映』

①17:10~の回  (上映後)
②19:50~の回  (上映前)

※日比谷のみ、『10万分の1秒の音響映画祭』での特別上映となります。

10/21日より、ぴあアプリにて先行発売がすでに開始しています。(「チケットぴあ」のアプリではなく、青いアイコンの「ぴあ」のアプリです。)

・映画祭詳細はこちら↓
https://www.tohotheater.jp/event/onkyoeigasai.html

・ぴあアプリのインストールはこちら↓
https://apps.apple.com/jp/app/%E3%81%B4%E3%81%82/id983122727

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▶10/22~10/31まで『映画 えんとつ町のプペル』のハロウィン限定上映が楽しめる映画館一覧

▶『映画 えんとつ町のプペル』の副音声  第三弾!キングコング 西野亮廣×梶原雄太

▶キンコン西野のサイン本屋さん 

▶西野亮廣 公式ブログ『えんとつ町新聞』が読めるCHIMNEY TOWN オフィシャルWebサイト

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▶毎朝、西野亮廣が書く2~3000文字の最新エンタメビジネスに関する記事が読めるオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」


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