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西野亮廣作品の考察④/ブルーノはなぜ“赤い星”だったのか

さて、今日のは内容濃いめでお届けします。
かなり重要な話になってると思います。

なぜブルーノは青でも黄色でも緑でもなく、「赤い星」なのかということを考察していきます。

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1.開拓の星

前回の考察③にも繋がるが、開拓使のシンボルは赤い星だ。

この星は「五稜星」と呼ばれ、北海道開拓時代、蝦夷地を開拓していた開拓使たちが北海道へ向かう時に目印にしていた北極星をモチーフにしている。

映画「えんとつ町のプペル」の終盤、時間の流れによって周りの星が動いてるのに対し、ブルーノの赤い星のみ動いていなかったことから、ブルーノの赤い星は北極星ではないかと思う。

また、「トンボ玉のブレスレットは、いつかルビッチを前に進めてくれる」というクレアの言葉がある。

よくよく見ないとわからないが(探してみて!)、ブルーノの仕立て屋にはアーミラリ天球儀と思われるものがある。このアーミラリ天球儀のアーミラリは、ラテン語でブレスレットという意味だ。

(追記:一瞬しか映らないから分からないけど、やっぱアーミラリ天球儀じゃないかも!ただ、どのみちブレスレットはアーミラリ天球儀の役割ってことだと思う。)

今後、えんとつ町のプペルの続編でルビッチが航海する際に、目印となり導いてくれるのが、ブルーノの赤い星(北極星)なのではないかなと。

また、開拓使のシンボルデザインを提案した蛭子末次郎は、五稜郭を設計した武田斐三郎の門下生であることから、恩師のデザインを取り入れたという説もあり、つまり前回の五稜郭の考察が正しければ、そこにも繋がるのだ。

北極星だからということだけではなく、えんとつ町のプペルの内容から見ても、新しい時代や新しい町を切り開くという点において、開拓使というのは妥当な推測では無いかなと思う。

※前回の考察の五稜郭は、これの前置きの意味もありました。笑

2.マルクス・レーニン主義(共産主義)

マルクス主義とは、カール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスによって展開された思想をベースとして確立された社会主義思想体系の一つである。しばしば科学的社会主義とも言われる。

資本を社会の共有財産に変えることによって、労働者が資本を増殖するためだけに生きるという賃労働の悲惨な性質を廃止し、階級のない協同社会をめざすとしている。

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まぁ要するに、平等で自由な社会がいいよねって主張してる人たちのことです。

ブルーノは共産主義なんじゃないかと思う。

あと、真っ赤な西野さんのビジネス本「革命のファンファーレ」、あれがそういうことかなって。

#雑
#言語化下手かよ
#感覚的な話で申し訳ない
#西野さんが共産主義って話じゃないよ
#作品と本のタイトルは繋がってる話だよ

あと、後日の考察でまた出てきますが、私がブルーノのモデルの一人ではないかと思っている人物が社会主義でナチスに迫害されてるので、そういう理由もあってマルクス主義の赤い星の意味も含まれてるんじゃないかなと思ってます。

(※何度も言うけどあくまで可能性の話です。)

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3.赤十字のシンボル

赤十字社(せきじゅうじしゃ)とは、国際赤十字・赤新月運動(「赤十字運動」)によって運営される戦争や天災(自然災害)時における傷病者救護活動を中心とした人道支援団体の総称である。

世界各国に存在し、それらは国際的な協力関係を持っている。国によっては赤新月社(せきしんげつしゃ)、赤十字会(せきじゅうじかい)を名乗る。

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普通、赤十字社のマークといえば上記の赤い十字をイメージすると思うが、赤十字社のマークには、他にも種類がある。

まず、赤新月のマーク。

そしてもう一つが赤水晶。

赤十字国際委員会が現在、公式として認めているのはこの3つ。

ただ、一部の国では宗教的な問題で(ユダヤ教だからキリスト教を連想させる十字を使いたくないとかそんな感じ)、下のマークを赤十字と同じ意味で使っている。

そうです。

ダビデの星!!!

また出てきました、ダビデの星。

これもまた、赤い星です。
今までの考察読んだ人なら、なるほど!ってなるんじゃないかなと思います。

まぁこれは、今までの考察が少しでも正解であるという前提の元ですが。

また、プペルの名前が、ウジェーヌ・プベルとヘルプを掛け合わせているので、ヘルプは赤十字に繋がるかなと思います。


※ちなみにドロシーのおじいちゃんの病院のドアには、金色の、赤水晶と同じ形の、ひし形の飾りみたいなのが2つついてました。関係あるかわからんけどメモ程度に一応書いときます。

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4.遭難信号(国際信号)

おまたせしました!
今回の考察のメインディッシュはこれです。
#メインディッシュ

今までのは前菜みたいな感じです。笑

映画「えんとつ町のプペル」の作中、いたるところにバツ印❌のデザインが出てくるんです。

ブルーノの仕立て屋の扉とか、まぁ色々。
それがずっと気になってました。

いくらなんでもバツ印のデザインが多い気がするな、これたぶんなんかあるなって。

ここ絶対無地でいいのに、わざわざめんどくさいバツ印❌のデザインを描くなんて、理由なきゃやらないんじゃないかなと思う場面がいくつかあって。 

で、船の信号とかにありそうだなって直感で思って調べてみました。

そしたらもう、大正解でした。
ちゃんと国際信号旗にありました。

・Vの信号旗

これです。
このバツ印の信号旗、助けを求める意味でした。

もうこの時点で合点いきません?
#そうでもない?

で、他にもステイセイル(三角の帆)を逆さに掲げるのも、遭難信号としてあります。
これも、私が考察②と③に書いた三角形の、もう一つの意味の可能性として無くはないかなーと思います。

そしてこの流れで、他にもえんとつ町のプペルに繋がる遭難信号を見つけてしまいました。


(1)船の上で炎を焚く▼

→えんとつ町のプペルは船の上で炎焚いてる


(2)赤色フレアのパラシュート信号を打ち上げる▼

→出ました、赤い星!

(ちなみにパラシュートってクラゲみたいだよね。寝ぼけたクラゲが空を飛ぶ~ってね。あ、独り言です。)


(3)短時間の間隔で発射され、赤色の星火を発するロケット又は榴弾による信号▼

→これも赤い星!!

さぁ、これらをふまえて、見て欲しいものがあります。

これだ!!!

- 十年式信号拳銃▼

十年式信号拳銃(じゅうねんしきしんごうけんじゅう)は、大日本帝国で設計・製造された信号拳銃で、大日本帝国陸軍が採用した唯一の信号拳銃である。

信号弾の種類は3つある。
(30秒間発火する昼間用発煙信号弾、黄色・黒の2種類)
吊星(20-30秒間発光する落下傘付の発光弾、赤・白・緑の3種類)
流星(5-8秒間発光する発光弾、赤・白・緑の3種類があり、それぞれに発光弾1個の一ツ星と発光弾3個の三ツ星がある)

- 赤吊星▼

(▷陸軍十年式35㎜信号弾薬莢「赤吊星」)


これ見てどう思いました?

夜に船から助けを求める時に使う信号弾、「赤吊星」って言うんですよ。

赤吊星ですよ、赤吊星。

赤吊り星って聞いて、思い当たることありません??

……

そう、星のモビール!!


いやもう気付いた時ゾワッてしました。
調べてて毎回震えてます。

恐怖です、恐怖。

まぁ、それ以上に楽しいんですが。笑

このモビール、絶対何か意味があると思ってたんです。でもモビール天ぷら以外、全然見つけられなくて。 

だから見つけたときは、「いや怖!」ってなったけど、なんだかスッキリもしました。

仮説を立て、とことん調べて答えを見つけて、それを踏まえてまた仮説を立て、調べて答えを見つけて、、というこの過程が堪らなく快感なんですよね。

(とか言っといて全部間違ってたらわろてまう)

じゃあ、とりあえず整理します。

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【まとめ】
なぜブルーノは「赤い星」だったのか

①航海の際に導いてくれる北極星の意味がある、開拓使の赤い星
②共産主義のシンボルの赤い星
③戦争や天災時における傷病者救護活動をする赤十字社の赤い星
④遭難信号の赤い星

こういう意味があって赤い星になったんじゃないかな~と思います。

そしてプペルの名前の由来の一つが「ヘルプ(HELP)」であり、複数の遭難信号が見られることから、「助けて」というメッセージを発してることがわかります。


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おまけ

先日、さとるサンバ(オレンジの人だよ)と一緒に、映画終わりにご飯食べながら考察をしていたんですが、サンバの考察が天才的でした。

考察する際の思考の仕方みたいなものは私とすごく似ていたんですが、サンバは知識が豊富で、私が気付かないことに気付いたりするので、二人で話していると考察が捗りまくりました。

やはり個々で持ってる知識が違うので、気付くポイントがバラバラで、お互いの考察を掛け合わせたおかげで、最初よりだいぶ色んなことが見えて来たような気がしています。

最初に開拓使の赤い星に気付いたのもサンバでした。

で、そのさとるサンバの考察で、なるほどと思ったのがあったので、共有します。

映画「えんとつ町のプペル」で、プペルの心臓が赤く光って激しく脈を打ち、海に沈んでいた船が砂浜に打ち上げられるシーンがある。
(※台本のP103、シーン83~)

この時、プペルに引き寄せられるように水しぶきと共に海面に浮かんでくる船の、操縦席の窓が、心臓と同じように赤く点滅して光っていた。

これ、赤く光っていたのは、ブルーノの肉体(遺体)が光っていたのでは?と。

本当にプペルの心臓が呼んでいたゴミというのは船ではく、船ごと沈められたブルーノの肉体(遺体)だったのではないか。

船以外は引き寄せられていないし、遺体が船ごとプペルの心臓に引き寄せられたと考える方がしっくりくるというか。

そしてその後、打ち上げられた船の操縦席がもう光っていなかったのは、すでに異端審問官たちが遺体を回収したからではないかと思われる。

以上がさとるサンバの考察です。

船から助けを求めるという意味でも、ヘルプという名前の由来や、上記の考察と繋がってくるので、私はすごく合点がいきました。

読んでくださった方には、これらにも注目しながら、また映画を見ていただければ嬉しいなと思います!

#考察しながら観るの楽しいよ

考察⑤はこちら

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(独り言その2:国際信号における「Whiskey」の意味は「医療の助力を求む」)

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