「プリキュア無双」はなぜ出ないのか真剣に考える
無双シリーズが好き
今回はただただゲームの話をしていくんですが、「無双シリーズ」というのがありまして、これがぼくは大好きです。
もともとは三国志の武将たちが戦争で敵をバッタバッタとなぎ倒していく爽快感が売りの「三国無双」というゲームが25年くらい前にプレイステーションで発売され、今でも人気シリーズとなっており、派生して日本の戦国武将を使った「戦国無双」が発売され、これも超ヒット。
そこから「無双シリーズ」というジャンルが確立され、他の作品を題材にした無双シリーズもどんどん出ているという状況です。
ワンピースを題材にした「海賊無双」や「ガンダム無双」「ファイアーエムブレム無双」とか出ていますね。
「無双」という言葉は付いてませんが、「ドラゴンクエストヒーローズ」も「ドラクエ無双」のようなもので、これもめちゃ楽しいです。
そんな無双シリーズが好きで、かつプリキュアも好きな気持ち悪いオッサンなので、「プリキュア無双が出たら10万でも買うのに」と思ってるのですが、いっこうに出る気配はない。
まぁそりゃそうだよね、というのもあるんですが、「プリキュア無双がなぜでないのか?」というのを真面目に考えてみたいと思います。
身もふたもないことを言うと
まず、「子供向けのアニメなんだから無双シリーズ出るわけないじゃん」というのが正論です。ぐうの音も出ません。でもそれだと味気ないので、そこは置いといて真剣に考えてみようというふざけた投稿です。
でもね、プリキュアって毎年主人公が変わって、2024年現在は82人もプリキュアがいるんですね。これだけで「プレイアブルキャラクターの枯渇問題は絶対に起きない」という点は超有利です。
そして、プリキュア全員のモーションが比較的作りやすいんじゃないかと思います。もちろん個性を出すために微調整は必要ですけど。しかもストーリーも「戦う女の子」がテーマだったりするし、映画ではたくさんのモブ敵を「無双シリーズ」に使えそうな「大技で全員をなぎ倒す」シーンもあって、そういうシーンを見るたびに「いやもう無双シリーズ出してくれよー!」と思ってしまいます。
そんなプリキュア無双がなぜ出ないのか?
①購買層が違うから?
まず一つ目の理由としては「購買層が違うから」というのがあります。冒頭で話したように「プリキュア好きな人と無双好きな人が紐づかない」というものですね。
仮に無双シリーズが好きな人が1000万人いたとして、プリキュア好きな人も1000万人いたとしましょう。そうなると、「プリキュアも無双も好きな人」となると、100万人くらいになってしまうでしょうから、「プリキュア無双」が売れるとしても「せいぜい100万本」ということになってしまいます。
例えばガンダムやワンピースだと、そのコンテンツにハマってる世代が30代以上の男性が多いので、「最新のプレステ持ってる率」でいうと、プリキュアに比べて遥かに高いことは明白です。
一方、プリキュアが好きで最新のプレステ持ってる層ってどのくらいかというと、かなり低いと思います。小さな女の子がいる家庭にPS5が堂々と鎮座しているリビング、あまり想像つかないですよね。ぼくのうちにはありますけど。
そうなると、自ずと「プリキュア無双の購買層は極端に少ない」という分析ができそうですが、果たしてそうだろうか?という考えもあります。
「プリキュアと無双が紐づかないユーザー」は確かに多いが、「プリキュア無双が出たら買う」はそれなりにいそうな気がします。だって、プリキュア無双ですよ?そんなに詳しくなくても興味そそりません?
となると、ROIをしっかりと見極めて広告戦略を失敗しなければプリキュア無双はしっかりと利益を出せるコンテンツになるんじゃないかと思うんです。
②ゲーム制作が得意でないから?
そもそもプリキュアは、おもちゃはめちゃめちゃ出してますが、ゲームはほとんど出してないです。Nintendo Swicth向けのゲームでも、2本くらいしか出てなかったはずです。
ということから、プリキュアをゲーム化するだけの意欲やスキルがないのでは?ということがうかがえます。
たしかにゲームを作るにはコストも労力も掛かるでしょうし、毎年プリキュアは変わるので、仮に8月に新作を出しても翌年の2月には新しいシリーズが始まり、古くなってしまいます。計画的におもちゃやイベントが目白押しな中、ゲーム開発が入り込む余地はない気もします。
③制作期間が足りない
先ほどと繋がる話なんですが、ぼくはこの理由が一番課題だと思っていて、ゲームの制作期間は最近だと早くても3年くらいかかると思います。でもプリキュアは毎年変わるので、仮に今年発売するゲームが、3年前の「トロピカルージュプリキュア」のゲームを出しても「いや、3年前のプリキュア出されても」ってなっちゃいます。
これを「プリキュア無双」で考えると課題はもっと深刻です。
無双シリーズはプレイアブルキャラクターが豊富であればあるほど満足度が高いので、今年82人のプリキュアが全員使えたら興奮度はMAXでしょう。
しかし、毎年4~5人プリキュアが生産されていくので、開発中にどんどん新プリキュアが出てしまうという「全力疾走でマラソンし続ける」ような状態が起きてしまいます。
「最初は40人くらい出しておいて、そのあとはDLCで対応していく」という手法もありますが、82人それぞれに特徴があり、「推しキュア」というのがあるので、1人でも欠けると「キュア〇〇がいない!開発スタッフにはプリキュア愛がない!」というポストが拡散されそうです。
そうなると、「一人も欠けることなく、新作プリキュアも含めた「全員参戦」を実現させるって、たぶん不可能だと思うんです。
主役キャラが多いのはメリットと思いきや、開発が永遠に追い付かないというデメリットにもなってしまいました。
夢の実現には寛容性が必要
ということで、プリキュア無双が出ない理由は「アニメと開発が並走するしかない中で、追いつくのは不可能だから」ということになりました。
でもこの問題は先ほどの「まずは40人くらいでローンチさせて、DLCで追いかける」という手法を取れば全然課題でもなんでもないんですね。
ただ、そこにユーザーが寛容になってくれるかというと現代社会だと少し難しいですよね。
幼稚園の演劇も全員主役、部活動の運営が難しければ「全部活廃止」みたいなことをやっているこのご時世、「全部一緒であることが平等である」と勘違いしている人が多いですからね。
映画でしか登場しないプリキュアもいるんですが、そのプリキュアがいなくても炎上しそうだなぁと思うと、なかなか実現は難しいのかなと思ってます。
むすびます!
ということで今回は超絶どうでもいい話でしたが、プリキュア無双の実現性について考えてみました。
結果、難しいよねという残念な結論になってしまいましたが、出てくれたらいいのになぁと思いながら日々を過ごしていきます。
クラウドファンディングとかやってくれたら絶対参加しますけどね。
ちょっと逸れますけど、ドラクエヒーローズ3も心待ちしてますw