見出し画像

DAAD奨学金 書類選考不合格から学んだこと





はじめに

2025/26年度のDAAD修士留学奨学金に応募しましたが、残念ながら書類選考で不合格となりました。

先輩がDAADを受給している話を聞き、「自分も挑戦できるかもしれない」と思っていただけに、大きなショックを受けました。

この記事では、私が書類準備段階で気をつけたことや、なぜ不合格だったのかを自己分析し、次回の挑戦や他の方々の参考になる情報を共有したいと思います。

本記事は以下のブログで公開した記事と同じものを寄稿しています。https://tech-nomad.org/daad-scholarship-rejection-analysis

1、書類の準備段階で気をつけること


1、DAADの公式サイトを定期的にチェック

DAADでは、日本人が応募可能な奨学金情報が公式サイトで公開されています。

修士留学奨学金の募集要項は毎年8月頃に公開されるため、最新情報を確認することが重要です。以下のリンクを定期的にチェックしましょう:

2、Application Procedureはよく読む

DAADの募集要項のページ(英語)に行くと、Application Procedure(選考過程)というセクションがあります。ここには、応募する上で特に大事なことが書かれてあるので、念入りに読みましょう。

例えば、応募動機書に書くことについてのリンクが貼られていたりします。



英語で書かれてあることもあり、うっかりすると見落としてしまうため、気をつけてください。

3、DAADの書類は一度アップロードすると訂正することはできない

DAADのシステムでは、一度アップロードした書類を訂正することはできません。

私は提出後にミスに気づく失敗をしてしまい、訂正できないまま書類を送る羽目になりました。

締め切りに余裕を持ち、事前にミスがないか徹底的に確認することを強くおすすめします。


2、書類選考不合格に対する自己分析


1、「ドイツでなければならない理由」を明確にできなかった

私はコンピュータサインエンスで、特に機械学習に関わる研究をしたいと考えていますが、何もドイツでなくても、アメリカ、イギリスなど、同じ研究ができる国は他にもあります。

もっと言えば、日本でも研究できるわけです。それなのになぜドイツを選んだのか、日本でなくて海外で学ぶ必要があるのかを伝えられてなかったのだと思います。

金銭的な理由や教育水準の高さ、福祉の充実度はドイツの魅力ですが、これは「ドイツで学びたい理由」に過ぎず、「ドイツでなければならない理由」としては弱いです。

それは試験官から見ると、「で?それはあなたの都合でしょ?」で終わる理由です。

教育のシステムが整っていない発展途上国ならともかく、日本の学生がそれを言っても採用の理由にはなりません。

例えばドイツの歴史を学びたくて、ドイツにいるその道の大家に師事したい人と並べて比べると、私を選ぶ人は少ないでしょう。

要するに試験官が採用したいと思う「独自のウリ」を持たないといけません。

ドイツ特有の研究内容や、そこでしか学べない教授陣の知見に焦点を当てるなど、具体的かつ独自のアピールポイントを含むべきでした。

2、研究実績が少ない

これはあんまり言ってもしょうがないことですが、試験官は実績がある人を好みます。

論文3つ出版している人と、学位論文だけの人が同じテーマで勝負していたらどちらに説得力があるかは明確です。

私は機械学習分野での共著論文を1本持っていますが、DAADの応募者の中では十分に目立たなかった可能性があります。

これは今からではどうしようもないので、他の面でカバーするしかないです。


まとめ

失敗から学び、次回の挑戦に向けて準備を進めていきたいと思います。同じようにDAADに挑戦する方の参考になれば幸いです。

いいなと思ったら応援しよう!