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ジョジョの奇妙な冒険第5部コラム「少しの間…昔話をしよう…」

僕は…「ジョジョの奇妙な冒険」第5部の暗殺チームが大好きです。

一番好きなのはホルマジオ。
彼のスタンド能力「リトル・フィート」は
1.相手を小さく出来る。
2.自分も小さくなれる。
って性能が全てで「相手を小さくする」のに
時間がかかり反撃される危険があるって弱点がある。
そもそも「相手を小さくする」能力は直接的な殺傷能力が低く
仲間内から「くだらねー」能力だって言われてる。

ククク…ま…「くだる」「くだらねー」…ってのは所詮…
ココ(オツム)の使い方ひとつさ…「能力」ってのはな…

本当にね…。
ホルマジオのこの仲間への「返し」…。
金の額縁に入れて朝な夕なに斉唱し!
三拝九拝したい心境ですッ!

戦車アニメ「ガールズ&パンツァー」で英国をモデルとした
戦車道の名門・聖グロリアーナ女学院の主将を務める
ダージリンはこう言います。

人は与えられたカードで戦うしかない。
我が高は黒森峰女学院の様な
数を頼んだ力押しのゴリ押し戦術に弱い…。
そんな「特徴」はある…。
それが私(わたくし)に与えられたカード…。
何時如何なる時にも「優雅」。
それが聖グロリアーナの戦車道である。
それを「下品」な連中に教育してやりましょう。

勿論ダージリンのこの台詞で「鏡のイルーゾォ」の事を思い出したよ。

確かにオレの「マン・イン・ザ・ミラー」は「鏡の中」に
引き摺り込む事にスタンドエネルギーが集中してるので
「破壊力」は今ひとつ!
そんな「特徴」はある…。
…だがオマエをこんなザマにすりゃあ「力」なんざ要らねえんじゃねーか…?

ホルマジオもイルーゾォも「自分に与えられたカード」を甘受し!
ジョルノ達と戦う姿が「尊い」のだ。
特にホルマジオがナランチャの「訳の分からねえ能力」と対峙し!
ナランチャの「能力」の特徴と欠点を見破って行く様は!
本当に本当に本当に素晴らしいのだ。

ホルマジオとグェスは「能力」が相当被ってるけど
前者は「大変な強敵」で後者は「最初に出で来るザコ」なのは
ホルマジオが「自分の能力」の長所と短所を熟知し!
能力を最大限に活かしてるからで
常に頭脳を働かせてるホルマジオと刹那的に生きてるだけのグェスの
「差」が「強敵」と「ザコ」という「結果」として顕現してるのだ。

「くだらねー能力」も頭脳の働きによって
幾らでも使い道があり活路が開ける…。
ソレが「ジョジョの真骨頂」だと思うのです。

「ジョジョ」の真骨頂は頭脳戦にあり!
「マヌケ」がかっなっらっずっ負けるのだッ!

ところで…僕は第5部をリアルタイムで
週刊少年ジャンプで読んでいたのですが
イルーゾォの「マン・イン・ザ・ミラー」の能力が開示されたとき
ジョジョファンはひとり残らず花京院典明となってこう突っ込みました。

「さっきから「鏡の中」「鏡の中」と言ってますが」
「鏡に「中の世界」なんてありませんよ」
「ポエムやメルヘンじゃないんですから」
「あるのは「光の反射」それだけです」

勿論ファンに荒木先生を揶揄する意図は毛頭なく
イルーゾォの「マン・イン・ザ・ミラー」と
J・ガイルの「ハングドマン」の
世界観が共存出来るよう妄想を逞しくしていたのです。
その結果「マン・イン・ザ・ミラー」は
左右逆の結界の一種ではないかと考察されておりました。
コレが「正解」と粋がるのではなく「解釈」を愉しんでいたんです。

暗殺チームは「くだらねー能力」と仲間内で揶揄されようと
少しも腐らず「自分に与えられた手札」を頭脳を最大限に活用して
ジョルノ達に襲って来る上に殆ど「油断」しねえから「強敵」なんです。

ペッシも…場数を踏んでいれば「強敵」と成り得たし
例え場数を踏んでいなくとも「覚悟」で補う好漢に成長したと思ってます。

暗殺チームはチームで攻撃してきたのがプロシュート&ペッシだけでしたが
1人でもヤバイ暗殺チームが2人で攻めて来るとヤバさが10倍になる事を教えてくれました。

実際…ホルマジオとイルーゾォが組んで
互いの欠点を補い合って攻撃して来たら
初手でジョルノ達は「詰んでいた」と思います。
「ホルマジオの能力」よりも
「ホルマジオの抜け目のなさ」の方が100万倍怖く
直ぐテンパるイルーゾォの人格的欠点を良くカバーしただろうと
今夜も妄想を逞しくしております。



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