漫画家の鳥山明先生の御逝去を悼む。
漫画家の鳥山明さんが3月1日急性硬膜下血腫で永眠された事が
株式会社バード・スタジオと
株式会社カプセルコーポレーション・トーキョー
の連名で発表されました。
68歳でした。
鳥山先生の御冥福をお祈りいたします。
昨年8月鳥山先生の「SAND LAND」が劇場アニメ化され
「SAND LAND」完全版が出版されたのを購入させていただいたのが
鳥山先生の作品の最後の購入作品となりました。
週刊少年ジャンプで「SAND LAND」が連載されていた時期に
岸本斉史先生の「NARUTO」が始まったばかりで
岸本先生がジャンプ本誌の巻末の近況欄で
『鳥山先生の「SAND LAND」が凄過ぎる。
あんな構成力到底俺には真似出来ない」って驚嘆されてたんです。
白の顔に雪が落ちて未だ残る体温で溶けて
「涙」になるって驚異の演出力を見せた岸本先生が。
この頃の鳥山先生は「全て独りだけで描く」事に拘られて
「斯くして僕は自ら地獄へ落ちて行ったのであった…」
とコメントされていて
岸本先生の発言は当然「それ」を踏まえられておられて
「あの驚異の構成が鳥山先生御自身が
「地獄」と表現された独力の産物である」
事に驚嘆されておられるのです。
「完全版」の鳥山先生のインタビューで
「もうこんな風には描けません。
時間をかければ描けるかも知れませんが,これ程の量を描く気力が無いです」
って仰られてて68歳で
「時間をかければ描けるかも」って言える自負に震えました。
その「時間」が永遠に失われてしまった事が
本当に…本当に残念でなりません…。