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サークル苺の塊(あまのしんさん)の「響け!ユーフォニアム」ファンブック「まとめて再録本2」レビュー「田中あすかと黄前久美子の同棲生活が少しも爛れていなくて残念…ゲフンゲフン…すこぶる健全で眩しいのです。」

「あまのしん」さんという神絵師さんとの出会いは
「ユーフォ」3期放送中の確か…第10話「つたえるアルペジオ」で
北宇治吹奏楽部OGの田中あすかが満を持して登場したときの
ファンアートを拝見したのが初見で…
以降ずっと「いいないいな」と思って密かに応援させていただいていて…
この度夏のコミックマーケットで
2019年から2023年までのファンブックの「まとめ再録本」が出ると側聞し…脊髄反射でメロンブックスで予約注文し…
本日無事に届き…拝読させていただいている最中という次第です。

最早人を殴り屠れる厚さ!
ま・さ・に・凶器!
この御本1冊で…メロンブックスは迷わず「ゆうパック」(宅急便)以外の配送方法を禁じたッ!

本書の特徴は…
「田中あすかと黄前久美子が同棲している」
という点にあり…田中あすかが中学生の姿になったり…
小学生の姿になったり…黄前久美子が9歳になったり…齧歯類になったり…
腕がイカデビルの様な触手(テンタクルズ)になったりと
絶対に倦怠期を迎えさせまいとする
あまのしんさんの強い意志が感じられます。

9歳になった黄前久美子を見た田中あすかは…
「くぅーっ!!幼女たまらんかよ!!」
「らんかよーっ!」
と思わず口走るものの…決して「ヘンな方向」に話が展開しないのが…
本書の第2の特徴で…
田中あすかと腕が触手になった久美子と一緒に寝ても…
「ヘンな方向」に話が展開せず…
健全と言うよりも…「『ヘンな方向』…?進む訳ないでしょう…?」
という理性と言うか常識と言うか良識と言うか…
「そんなの当たり前でしょう?」の持つ力に
跳ね返される感じが…非常に新鮮でした…。

「小さな子供」「齧歯類と化した久美子」は確かに「可愛い」。
でも決してその「可愛い」が曲解されないのがこの本の特徴なのです。
「らんか」とは何のコトかは分かりませんが
「当たり前」の持つ力の強さに眩しさを覚えます。

本書にはイベント会場で配布された
「ペーパー」も収録されているのが嬉しいですね。
ファンブックではなく…こうしたペーパーにユーフォ映画の感想等が
書かれており…「ちょっとした走り書き」こそ
同人活動の命だと痛感させられます。

絵柄に全く嫌味はなく…「根性曲がり」がひとりも登場せず…
本当に…読んででニコニコ顔になりますね。

3期の最終話の全国大会に…田中あすかは応援に来ませんでした…。
勿論あまのしんさんの創作脳が活発に作動され…
もう1冊の新刊に…その「創作結果」が反映されているのではないかと…
本の到着を待ちかねているのです…。
教師になった黄前久美子と田中あすかの同棲生活…
そんなもん見たいに決まってますっ

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