サークル不可不可(ふかふか)(関谷あさみさん)の成年向け同人誌「放課後化学クラブ」レビュー「現実と虚構の狭間を泳ぎながら『公序良俗』に真っ向から反する内容を記述する…ソレが『同人誌』の…『創作物』の生命線と言えるのだ…」
柏木文香は新学期早々…
彼女が乗った自転車と自動車が接触事故を起こし…
右足を骨折しギプスを装着して歩く姿をヒトに見られるのが嫌さに
自宅で横になっている時間が増え…自慰行為に耽り…
「誰か」に…意識が混濁とした自分が犯され…
意識が回復しそうになると「誰か」に得体の知れない液体を飲まされ…
再び意識が混濁する…という淫夢を見る様になった…。
文香の母親は…娘の事故にショックを受けて…
娘の脚が完治しても…
頑として自転車&徒歩による登下校を許さず…
自動車で送り迎えをしている…。
文香は化学部に在籍しており…
先程述べた通り「自力」による下校が母親から許されず…
母親が迎えに来るまで化学部の顧問教師と
ふたりで過ごすのが日課となっている…。
文香と「先生」は…「愛犬家」である点が共通しており…
専ら犬の動画を見せ合ってるが…
文香にとって「部活動の時間」が…まるで夢を見ている様な…
フワフワした…雲の上を歩いているかの如く記憶が曖昧な時間帯であり…
文香の記憶が「曖昧」になる契機は…
先生の言葉が…
「主音声」と「副音声」の二重に聞こえ始めるトコロから始まるのだ…。
先生の主音声「可愛いね…xxxに指入れて弄っていい?」
先生の副音声「(この柴犬の動画)可愛いね…コレ…最後まで見てもいい?」
先生の主音声「ハマったかも…」
「柏木のちっちゃなxxxx…」
「指で掻き回すの…」
「本当に楽しい…」
先生の副音声「(僕も柴犬の動画に)ハマったかも…」
「僕の実家でも犬飼ってるよ…」
「時々会いに帰っている…」
文香は…先生の副音声に返答するのだが…
先生は…主音声に従って彼女のxxxxを弄り始める…。
文香は…意識が夢見てるトキみたいにボンヤリして…
先生の為すがままとなるのであった…。
コレは…元々エロい文香の妄想の産物なのか…
ソレとも「先生」こそが
彼女が毎夜淫夢で見る「誰か」であって…
彼女に得体の知れない液体を飲ませて…
前後不覚にして狼藉に及んでいるのだろうか…。
いやあ~サークル不可不可主宰の
関谷あさみさんの創作物を拝読するのは
コレが初めてだが…
「催X」はあったのかなかったのか…
「レxx」はあったのかなかったのか…
全ては柏木の妄想の産物なのか…
現実と妄想…虚構…夢とが入り混じる…
大変エロティックな作風の傑作で…
脊髄反射で先生の商業誌と既刊同人誌を注文してしまった…。
本作品には8頁の「オマケ漫画」があり…
文香が…ふたりの兄に犯され…
同級生の大学生の兄に犯され…
あられもない水着を着用して
プールの監視員に犯されておきながら…
「コレは夢だから無問題」
と寧ろ進んで性交渉に耽溺して行く「夢」を見てるといった内容で…
「この本に書かれているコトは…全て文香の『夢』かもね♪」
と描かれており…
他方では後書きで…
得体の知れない液体の製造法を伏字で記述し…
「それでは楽しい…催XセXクスを…お楽しみ下さい♪」
と…いけしゃあしゃあと伏字で書く…
「答え」まで曖昧にしてニヤニヤ笑っておられる…
関谷さんの「ヒトの悪さ」には脱帽するしかない…。
一番アレなのは文香の「年齢」で…
ウッカリ書けない程のロリ描写に…
「同人誌」と言うものが…
非常にしばしば「公序良俗に反する」内容で…
ヤバイ代物であり…そのヤバさこそが…
同人誌の命であり…創作物の生命線であり…
「良識ある人々」に投石されず…
受け入れられたならば…
その創作物は「失敗作」と断言して構わないのだ…。
本作は…「犯罪スレスレ」どころではなく…
「犯罪」に片足突っ込んでおり…
ソレで…
「コレは全て『夢』なのかも知れませんし…」
「『犯罪』なのかもしれませんね…」
「『夢』は…例えどれだけ犯罪的内容であっても…」
「規制出来ませんねェェェ…?」
と…堂々と仰られる…
先生の豪胆ぶりに魂が震えるのである…。