平野耕太先生の漫画「ヘルシング外伝 THE DAWN(夜明け)」レビュー「『未完』でもいいから単行本化して…普通に『外伝』が買える…物流の正常化を期待します…」

1944年8月ポーランド・首都ワルシャワ上空。
同年7月よりドイツ占領軍に対しレジスタンスが武装蜂起し…
ワルシャワを奪回する為の作戦行動を展開し…
レジスタンスの武装蜂起に呼応してソヴィエト軍がワルシャワに迫る。

ワルシャワのドイツ占領軍はレジスタンスの鎮圧に手を焼く一方で…
ヴェアヴォルフ(Werwolf・人狼部隊)と呼ばれる
ナチス親衛隊配下の部隊が
密かに「人でなしの軍隊」の研究を行っている…。

元々は吸血鬼の人造製造機関を目途として創設された人狼部隊だが…
吸血鬼に最初に血を吸われたオンナ…
ミナ・ハーカーの亡骸の研究を続けているがどうしても
吸血鬼の神秘=不滅の生命の謎が解き明かせない。
次善の策として吸血鬼の成り損ない=グール=ゾンビの軍隊を創設すべく
「少佐」と呼ばれるデブの指揮の下…
「ドク」と呼ばれる大博士が研究を続けており…
この…「人でなしの軍隊」=「ゾンビの軍隊」が
ひとたび前線に投入されれば戦局は完全に
回天(劣勢を挽回するコト・状況を一変させるコト)するだろう…。

「ソレ」を阻止し…吸血鬼を絶滅させるべく存在するのが…
HELLSING(ヘルシング)と呼ばれる
吸血鬼殲滅特務機関…英国国教騎士団であり…
現在の頭目…アーサー・ヘルシング卿のたったひとつの務めなのだ…。

ヘルシングの現行保有戦力は2名。
ひとりは何の因果か人間の手先となって働く
「アーカード」と呼ばれる吸血鬼であり…。
もうひとりは「死神」との呼び名が一見似合わない…
ウォルター・C(クム)・ドルネーズという名の少年なのだ…。

1944年8月ポーランド・首都ワルシャワ上空…。
今まさに米国の航空機から「棺」と「死神」が…
世界の敵を根絶やしに降下しようとしている…。

言う迄もないだろうが…アーサーは…
インテグラの父親であり…
コレは先代ヘルシング卿が…人狼部隊…
別名「最後の大隊」の野望を砕く物語なのだ…。

この…「ヘルシング外伝」は…「ヘルシング本編」とリンクしていて…
若ウォルターの前に人狼の大尉が立ち塞がる場面と…
老ウォルターの前に人狼の大尉が立ち塞がる場面が…同時に描かれ…
若ウォルターですら撃退出来なかった(筈の)人狼の大尉相手に…
老ウォルターが果たして立ち向かえるのか…?
という…大いなる絶望を読者に与えておいて…

少佐「今から裏切ってワタシの下に来ないか…?」
「絶対に楽しいぞ」「絶対に」「なあ…ウォルター…」
という勧誘に対し…
若ウォルター「寝惚けんなデブ」「今その素っ首叩き落として」
「炉にくべて脂肪燃やして暖を取ってやる…!」
と外伝で啖呵を切っておきながら…

何故本編で「ああなった」のかが未だに謎であり…。
この…「ヘルシング外伝」が…
「そこのところ」を描かぬまま連載が止まっていて…。

少年画報社的に「ヘルシング外伝」は…
連載が一時的に休止してるだけであり…
平野耕太先生が「続き」を描くのを…
未来永劫待ち続ける心積もりなのだ…。

少年画報社が「続き」を待ち続ける…その意気や良しだが…
「ヘルシング外伝」が…単行本化されず…
雑誌の付録小冊子とか…「ドリフターズ」廉価版の
付録として景品として付けるやり方はどうなの?

あのさ。

「ヘルシング」のいちファンとして僕は…。
「ヘルシング外伝」が何時でも買えて…何時でも読める様に
物流を正常化して欲しいだけなんです。

「ヘルシング外伝」が6話分で110頁程度しかなく単行本化出来ないなら!
「ヘルシング本編」最終10巻の巻末に掲載すれば良かったじゃないですかッ!

僕はッ!

「そうしなかった」少年画報社を…今でも恨んでますよッ!
「ヘルシング外伝」が完結してから単行本を出す御積りなのでしょうが…
その未完の「ヘルシング外伝」のアニメ化の計画といい…。

本当にね…少年画報社のやり方には疑問ばかりが募るのです…。