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末崎ときのぶ先生の漫画「彼女の妹は肉食系ギャル」第1話~第3話レビュー「破滅に向かって突き進まない…寧ろ建設的とも言える寝取り漫画」

昨日(9/18)ですね。
Amazonで「コミック夢幻転生」という
成人向け漫画の月刊誌を購入しまして。
別に定期購読してるワケではないのですが…
今月号には末崎ときのぶ先生の
不定期連載漫画「彼女の妹は肉食系ギャル」第3話が
掲載されると知りまして…
本雑誌を購入した次第です。
900円で630頁もあって…テレビゲームの
ファイナルファンタジー3で学者という職業の武器が「本」で…
本でモンスターを殴って倒す…
という設定が具体的に納得出来る厚さなのですよ…。

末崎ときのぶ先生の漫画「彼女の妹は肉食系ギャル」と言うのは…

「太郎」という主人公くんには
清純・潔癖・生真面目・模範・優等生の
恋人愛梨沙(アリサ)(画像左)がいるのですが…
太郎・愛梨沙共に大変な奥手で…
太郎くん的には関係を進めたい希望はあれど…何しろ相手が堅物なので…
「どうすればいいのか…?」という悩みがあるのですが…
初めて太郎が愛梨沙の家にお呼ばれすると…
愛梨沙には沙羅(サラ)という…
極めて性に奔放で極めて積極的で経験豊富な妹(画像右)がいて…
第1話では…太郎と沙羅が愛梨沙に隠れて
肉体交渉が成立するトコロまで描かれ…

コレは…てっきり清純姉からビッチ妹が彼氏を寝取り…
清純姉に隠れて関係を深める…
背徳的な話だと思っていたのですが…
第2話を読むと…その予想がどうも「違う」様なのです…。

と言いますのも…先ず愛梨沙と沙羅は…
堅物姉と奔放妹という…一見正反対の性格に見えながら…
「好色である」という点が共通していて…
姉の愛梨沙は…大変なムッツリスケベで…
その「好色面」を懸命に隠蔽してるコトが…
第2話で明らかにされるのです。

また…この姉妹は性格が正反対なのにウマが合い…
姉が病気で臥った折には妹が献身的に介護していて…
「大変仲がいい」んです…。

…で奔放妹・沙羅に言わせると
堅物に見える姉・愛梨沙は本性を隠して太郎と交際していて…
その不自然さが両者の恋愛の進捗を妨げている…。

なれど…両者共に大変なムッツリスケベであるコトは
既に判明しておるから…
キッカケさえ与えれば…あとはもう…
サルの様にアレに励み…
ふたりは自ずとうまく行くだろう…
不自然にせき止められていた川の流れが正される様に…

「……………」
「よし分かった…」
「ココはひとつワタシが一肌脱いで…」
「お姉ちゃんとカレシくんの仲を取り持とうじゃないか…」

…とドンと胸を叩いて第2話以降は…
ふたりの仲を取り持ち始めるのです…。

ソレは性に非常に奥手な姉とその彼氏を…
性に奔放で…尚且つ非常に面倒見のいい姉思いの妹が…
導いて行く道程として描かれるのです…。

あれ…コレ…ひょっとして…「いい話」なんじゃないの…?

勿論成人向け漫画ですから…
「そういう描写」はふんだんにありますが…
成人向け漫画に有り勝ちな…
「姉の恋人を寝取って…」
「偽りの平和・従来の徳の概念をブチ壊してガハハと笑う」
といった従来の常識・価値観を破壊するコトを是とする
「破滅性」が第2話以降鳴りを潜め…
姉を思う妹の「善性」が全開になって行くのです…。

「破滅に向かって突き進まない…寧ろ建設的な寝取り漫画」

コレが本作品の超特異な特徴なんです…。
何しろ…「姉妹仲がいい」のが僕は嬉しいですね…。
愛梨沙も沙羅も…「根性曲がり」ではなく…
非常に「好人物」として描かれているのでね…。

本作は第1話と第2話は配信で読み…
第3話を初めて紙媒体で読んだのですが…

僕としては1冊の本として「通し」で読みたいと願っている
反配信主義者なのですが…
雑誌に掲載されている「彼女の妹は肉食系ギャル」の表紙に…
「来年1月に末崎ときのぶ先生の2冊目の単行本刊行決定!」
と煽り文句がある…。

その単行本に「彼女の妹は肉食系ギャル」が収録されるコトを
大いに期待しつつ拙レビューの「締め」としたい。

本作品…本雑誌は…局部の修正が強めで…

「何が起こっているのか分からない」
「性器が白く発光してる」

等々の不満があるので単行本化の際は…
もう少しこの…修正を緩めていただきたいのです…。

僕は…
僕の書きたいコトを…
僕の書きたい通りに書いてます…
本レビューを読んだ結果…
不快感を覚えられた方に…
フォローを解除され…
ブロックされたとしても…
僕は何とも思いません…
僕は…その「誰か」の御機嫌を取る為に
レビューを書いてるワケじゃありませんので…。
嫌ってくれて大いに結構。

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