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皐月臨さんの王道少年漫画「Her Body」第2レビュー「ワタシの名は…冥界(アンダーグラウンド)からの帰還者ノーボディ(nobody)…死体(body)となった今では…最早誰でもない(nobody)彼女(her)であるが故に…」

同人作家・皐月臨さんの驚異の新境地…
王道を征きながら…
きッわッめッてッアンダーグラウンドな
ダークヒーロー爆誕劇に…
あまりにぶったまげてしまい…
しどろもどろかつ
的外れなレビューを書いてしまい…
「第2レビュー」を書くにしても…
一体何を書いたら良いのか…

非常に身勝手な話なのですが…
皐月さんの「Her Body i」を拝読したトキから…
僕は…「こうなればいい」って妄想を逞しくしていた…。

有体に言ってしまえば豊満な肉体のシスターさんによる
「エロい展開」をアレコレ妄想していたワケですが…

一般に受け手の「妄想」には寿命があり…
連ドラであれば「次週の回が放送されるまで」であり…
書籍であるなら「新刊が上梓されるまで」が寿命となる…。

つまり「『公式』からの見解が示されるまで」が
「妄想の寿命」であり…
本作で言えば「本作ではエロは封印する」との
皐月さん(公式)の見解表明が…
「埒もない夢の終わり」
と言うワケだ…。

受け手は…現実(公式)が妄想通りでないと暫し落胆し…
しかしながらほとぼりが冷めると…
再び公式からの供給を待ち続けるのだ。

オタクはずっと…
「覚めない夢」
を見ていたい生き物なのだ…。

真っ正直に言えば僕は…
「Her Body」を拝読した際…
「僕の妄想通りでない」コトに…
少々「心が強張った」…。

しかしながら一晩寝て起きて…
頭を冷やすと…
本心では
「再び皐月さんの紡がれる驚異の世界に旅立ちたい」
と願っていたのだが…
「素直になる」切っ掛けがチト掴み辛い…

途方に暮れて不貞寝していたら…
イキナリ閃光の様な「ピカ」が来た…。

この表紙ッ!

何てこった…

「Her Body」とは…
「Heroの物語」だって…
表紙に堂々と書いてあるじゃん!

「彼女」は…村中の人間を食い殺した食人鬼の女の死骸であり…
「鬼の力」と村の人間から教わった「愛の力」とが「彼女」の動力源。

「彼女」は「愛の奇跡」を伝道して回る過程で
その身に宿した「鬼の力」で
魑魅魍魎を滅ぼして去って行く…。

一ヵ所に長居出来ない宿命を背負いながら
「彼女」の伝道行為は続いて行く…。

「名前」が欲しいですね。
「彼女」は名前じゃないので。
ヒーロー(Hero)には絶対に「名前」が必要です。

トリッシュは…
窮地を救ってくれた
「自分のスタンド能力」に…
最初に「名前」を聴くじゃないですか…
「ワタシは…アナタです…」
「アナタ自身の能力です…」
なんて「答え」では
トリッシュは納得出来ないんです…

グェスだって…
「最初に…名前ありき」
と聖書を引用して…
「自分のスタンド能力」に…
「グーグードールズ」って
「名前」を付けるじゃないですか…

ワタシは絶対に…
「アンタの名前」が知りたいの…。

子供が歌に歌える様に…
子供が
「xxxxみたいになりたい!」
と思える様に…
敵役が…
「一体…一体オマエは『何』だ…」
「名を…名を名乗れッ」
と問い質して来たトキの為に…
好意を持つものが
「アナタの名前は?」
と尋ねて来たトキの為に…
ヒーローには「名前」は必要なんです…

大体…マルタがそうである様に…
僕も「彼女が誰なのか」が知りたいんです…
この僕の感情に…
「彼女が気になるから」以上の理由の説明が…
「彼女のコトを考えると胸がドキドキするから」
以上の理由の説明が必要なんですか…?

仮面ライダーやウルトラマンを見て!
「アイツは一体誰なんだ」
って思うのに理由なんて必要なんですか…?

恐らく…皐月さんの設定では…
「彼女」の「名前」は…
「nobody」=死体(body)となった今では
最早誰でもない(nobody)彼女(Her)
なんだろうと思う…。
死体に「名前」は要らないと…。

「名前がない」場合でも…
「名無し」(Jane doe)とかの「仇名」が…
かッなッらッずッ付きます…。

魑魅魍魎共が…
「『ノーボディ』が来たッ」
と恐れ…震え上がれる様に…

そして…
ツワモノになればなるほど「仇名」は増えて行く…。

なので…僕の中では「彼女」は…
暫定的に「ノーボディ(誰でもないオンナ)」と命名します。

「誰でもないオンナ」と言うのは…立派な「名前」です…。

恐らく…死んだ食人鬼の女の名前こそが
「ノーボディ」の「本名」で…ソレはソレで…
「カカロット」的燃える展開が大いに期待出来るのです…。

皐月さん…
「第1レビュー」では…思慮が全く足りず不義理しました…
ですが…
「思慮が深まる」には「時間」が絶対に必要でした…。

僕が皐月さんに「謝る」べきは…
「第1レビューを大慌てで書いたコト」
なのです…。

何にせよ…
「早過ぎる」
と言うのは…
独りヨガリで…
自分だけ気持ち良くなる…
まことオトコとして不誠実な対応でした…。

僕自身が…「何でもない存在(nobody)」であるから…
ノーボディちゃん(仮名)に過剰に感情移入しており…
この…アンダーグラウンドな…
(冥界からの帰還者であるのだから当然だ…)
ニューヒーローは…
少なくとも…
既にコアなファンをひとり獲得したと言えるのです…

彼女の…
普段の腹ペコキャラと…「キリッとした」トキの
ギャップが素晴らしいのが…実に少年漫画的ですね…。
「伊達にあの世は見ていない」
活躍に大いに期待するものです…

僕の「Her Body」に対する妄想は
ノーボディちゃん(仮)の二次創作エロ同人誌が
叶えてくれると信ずるものです…。

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