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FC版「ウィザードリィ 狂王の試練場」レビュー「ゲームで感動した時」。

キャラクターメイキングの際は全員をドワーフにすると決めていた。
体力が一番あるからである。

感動ポイント1
魔法使いがマハリトを覚えた時は感動しました。
初めての集団攻撃呪文。
それ迄はカティノで敵1匹寝かすか,
ハリトで敵単体攻撃するしか無かったからね。

パーティは地を這う様に貧乏で強欲都市リルガミンにあって
馬小屋だけが何日泊まってもタダで魔力が全回復して,
しかも加齢速度が最も遅い夢の様な施設だった。
もう一生馬小屋にしか泊まらぬと心に誓う。

感動ポイント2
魔法使いがマカニトを覚えたのでモンスター配備センターに挑戦。
心臓の鼓動が自分の「内側」から聞こえる程緊張した。
勝ったらブルーリボンと死の指輪を貰った。
ブルーリボンは一気に地下9階まで行ける通行手形。
死の指輪は何かする度に持ってる者の体力を3削るアイテムで
全員で回し持ちしながら城下町に帰るまでが
モンスター配備センターより遥かに緊張した。
ボルタック商店で信じられん高値で売れて,
ようやく地を這う様な貧乏とおさらば出来た。
その夜は馬小屋で祝杯を挙げた。

感動ポイント3
魔法使いがティルトウェイトとマロールを覚えたので
地下最深部に乗り込む。
パーティの平均レベルは13。
翻訳家の矢野徹先生の「ウィザードリィ日記」によると
「ハマン・マハマンで魔物を黙らせるのが有効」
と書いてあったが冗談じゃない。
術者のレベルが下がることが受け入れられず
「力押しあるのみ」
というドラクエで有効だった策を流用。

地獄を見た。

頭の中が真っ白になって,
どうやって勝ったかどうしても思い出せない。
脳筋の僕の事だから剣で殴り続けて,攻撃魔法で殴り続けたんだと思う。
何人が生き残ったのかも覚えてない。

狂王の試練場の敵の攻撃は大抵禍々しい特殊効果を伴っているので
こっちは無傷で敵を全部一掃するのが「ウィザードリィ」の「勝ち」だと
調子こいていたが,それはこっちの攻撃力は相手を上回ってる場合の話。
ワードナは死ぬ程硬く,攻撃呪文を全部跳ね返して
ティルトウェイトばっか投げて来るのである。
頭の中から冷静に「詰んだ」と判定する声が何度も聞こえた。

生還出来て魔除けのスペシャルパワーを使った記憶も無いので
魔法使いが生きていてマロールで帰ったのだと思う。

城に帰って勲章と金と経験値を貰ってエンディングを見て
馬小屋で祝杯を挙げた。
たとえ何が起ころうと馬小屋以外の宿泊施設は利用しないのだ。

今夜はゆっくり眠るとしよう。


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