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シメギウムさんの日本未上陸ウルトラゴアホラー映画レビュー同人誌「Incognita.」レビュー「オタク知識国家総動員法施行下で執筆されたオタク知識の結晶が本書である。」

あのさあ。

アナタがウルトラゴアホラー映画オタクだとするじゃないですか。
そんでアナタが日本未上陸のウルトラゴアホラー映画を50選して
その魅力を伝えんが為に50選したウルトラゴアホラー映画の
レビューを書いて同人誌を作って頒布するとするじゃないですか。

そのレビューを書く際に…アナタのアタマの中に
「ウルトラゴアホラー映画の知識」だけあればソレでいいと思う?

なあ!
オマエの人生,ソレでいいと思ってんの?

そんなワケねえだろうがァァァァ!!!!!!

例えウルトラゴアホラー映画50選のレビュー同人誌を作るにしても
レビュー内容に「コク」とか「ウマミ」とか「深み」を加えるのは
「ウルトラゴアホラー映画の知識」以外の知識なんです。

例えばスペインの
ウルトラゴアホラー映画「Pokemon Gore」(ポケモン ゴア)の
レビュー書くのに
スマートフォンアプリゲームの「Pokemon Go」(ポケモン ゴー)の
知識があった方がなんの知識もなく単なるウルトラゴアホラー映画として「Pokemon Gore」のレビューを淡々と書くよりも
絶対にッ!百万倍ッ!!
打てば響く様なレビューが書けるでしょう?

「Pokemon Gore」のスクリーンショットには
「ギリギリセーフか?」
と説明が付いている。
「ギリギリセーフ」という価値判断は
「オリジナル」を知らなければ絶対に出てこないッ!
「体験はリアリティを作品に生む」
と岸辺露伴も言っているッ!

更に悪ノリしてレビューのタイトルに
「愛をとりもどせ!!スーパーゴアver.」って付けて
読んだ人間(オタク)の心にSHOCKを与えて
愛で空が落ちて来る心境にさせ
指先ひとつでダウンさせることが出来るでしょう?

オタクの人生はッ!
オギャアと産まれ落ちた瞬間からッ!
身寄りも友達も恋人もなく生けた花が枯れ落ちた
殺風景な部屋で寂しく孤独死する瞬間までッ!
つッねッにッ「オタク国家総動員法」が施行されておりッ!

オタクの書くレビューはッ!
何時如何なるときも全身全霊を込めて,
その持てる漫画・アニメ・ゲーム・小説その他諸々の
「オタク知識」を総動員する絶対の必要と義務があるんだッ!

その…オタク知識国家総動員法が施行された戒厳令下で書かれたのが
本同人誌であり…レビューのタイトルには…。
「覆面ドスケベ裸エプロン殺人鬼」だの
「突撃!隣の地下室ドキュメンタリー」だの
「アタック・ザ・キラーイエズス会」だの
「孤独のグロめ」だの
「やはり酒と暴力…!酒と暴力は全てを解決する…!!」だのといった…。

オタク知識が結晶化した垂涎のタイトルが並ぶ羽目となるのである。
「元ネタ」が脊髄反射で理解出来ないオタクはオタクではないッ!

オタクは…一般人を常に「沼」に引き摺り込もうと
虎視眈々と機会を伺うサンショウウオであり
「レビュー」は活字も大きく文章は一見つっけんどんで
人を突き放す様な文体ながら飾り気のない朴訥とした
田舎の素朴ながら温かなもてなしを思わせる上に
実に分かり易く間口が広いのだが…。

コレがクセモノなんだ…。

その実態は得体の知れない料理を
「いいよいいよ」と食わせ続け…
都会モンのSAN値を下げ続けるのを
カモフラージュする為の田舎モンの恐るべき罠であり…。

オマエの前にいるのは…。
ブラボの「人を発狂させる脳味噌人間」なのだ…。

気が付いたときには…。
「「人喰い部族観光ツアー」も悪くないね!」
と妄言を吐く魑魅魍魎と化しているのだ…。

「あとがき」を読むと本書を上梓する迄の
シメギウムさんの御苦労が淡々と綴られている。

「コロナ禍」を理由に金を振り込んだのに
円盤を送って寄越さないバックレ会社に当たったり,
就職難で執筆速度が遅れた上に
その就職先を解雇されたり,
パソコンがブッ壊れて原稿の一部が消失したり…。

「オタクの人生」とは「ままならぬこと」の連続であり
それでも「続編」は必ず出すと言い切るシメギウムさんが…。

♪やってやる!やってやる!!やああってやるぜ!!!
嫌なアイツをボッコボコに♪

と竹達彩奈声で歌い始め「独り無双」を開始する
島田愛里寿に見えた事は言うまでもない。

シメギウムさんの「次の就職先」を探す就職活動の
御成功を心より祈念するものである。

あのさ。

シメギウムさんの就職活動の面接で
「御趣味は?」
って聞かれてなんて答えるか…。
僕はメチャクチャ関心があります…。
自分に正直に
「血と糞尿と快楽の中の病床で眠りに就く事です!」
って答えて面接に無限に落ち続けて欲しい…。

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