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コラム・黒沢明監督作品や宮崎駿監督作品のオリジナリティは尊重するのにホラー映画のオリジナリティは尊重しないのか。
最近NHKで黒澤明監督作品を字幕付きで放映してくれて誠に有り難い。
昔の映画の登場人物の滑舌は極めて聞き取りにくく
加えて「昔の言い回し」が多用されるので字幕は必須なのだ。
また「一部配慮すべき表現・用語」も作品のオリジナリティを尊重し
そのまま放送してくれるようになった。
小説では「かたわもの」とか「小人」とか「きちがい」とか「ばか」とか「くろんぼ」とか憂慮すべき表現が
そのまま用いられていて早く映画もそうなればいいと思う。
黒澤明監督作品でも「気違い」「めくら」「おし」等々の表現が
そのまま使われしかも字幕化されていて
目に見える形で「昔の表現」が残るのは有難い。
「口伝」ではどうしても限界があるのだ。
ホラー映画においても「憂慮すべき表現」が多用されている。
気違い,精神病院,私生児,精神分裂症,精神病,看護婦…。
現時点では他の穏当な表現に置き換えられる事が多いのが現状だ。
漫画に於いても例えば手塚治虫先生の「ブラック・ジャック」や
藤子不二雄先生の「魔太郎がくる!」で表現が変えられたり
ヘタをすると1話丸々欠番にされることがままある。
映像作品に於いては黒澤明監督作品とか宮崎駿監督作品とかでは
オリジナリティが尊重されるが他作品は未だ未だ。
ホラー映画に於いても堂々と「気違い」が使えるのが「普通」なのだが
その「普通」が「普通」に侵害されているのだ。
こうした黒澤明監督作品や宮崎駿監督作品のオリジナリティは尊重するが
ホラー映画や漫画のオリジナリティは尊重しないという
差別が早く無くなればいいと思う。