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「魔法つかいプリキュア!!MIRAI DAYS」第1話「再会はミラクルでマジカル!」レビュー「別れてもスキなヒト」。

最初に告白してしまうと…
元となった「魔法つかいプリキュア!」と言うアニメは
YouTubeの第1話の無料配信を観た切りで…全くのニワカで…
そのニワカが懸命に一夜漬けしてレビューを書いてるのである…。

人間界(本作ではマホウ界から見て「ナシマホウ界」と呼ばれてます)の
13歳の少女朝日奈みらい(高橋李依さん)が
「リンクルストーン」という石を探しにマホウ界から来た
同じく13歳の少女十六夜(いざよい)リコ(堀江由衣さん)と出会い…
悪い魔法使いの配下のコウモリ男に命ギリギリまで追い詰められたトキ…
ふたりがデタラメに唱えた呪文が…
地球全体に隠された魔法陣を作動させ…
ふたりのムネにリンクルストーンのペンダントが宿り…
伝説の魔法使いプリキュアとなって戦うコトとなるのです…。

「ナシマホウ界=地球」に…
なんで斯くも巨大な魔法陣が隠されていたのか…
「元」は地球でも魔法が使われていたのではないのか…
「元」は地球とマホウ界の間に国交があったのではないのか…
国交が断絶し…
地球で魔法が使えなくなった「何か」があったのではないのか…。
みらいは「地球の魔法使い」の末裔なのではないのか…
等々…考察に余念がなくなる第1話と言え…

地球全体との契約に基づき…
ふたりは…
「手を繋いで同時変身」
しか出来ない仕様らしく…
当然のコトながら…
「なんでそんな仕様になった?」
との疑問が湧くワケで…
その「何故」の答えは…
「魔法つかいプリキュア!」を1話づつ観て行くしかない様だ…。

「伝説の魔法使い」と言っておきながら…
ふたりの基本戦術は「殴る蹴る」で…「魔法」使わねえのである…。
「魔法」を突き詰めると…「ウィッチクラフトワークス」と同じく…
「物理最強」という結論に到達するのだろうか…?
「魔法」を使われる前に…「ブン殴って倒せ」と…。
従ってふたりの得意技は…
一瞬で間合いを詰める「縮地」となるのだ…。
ソレ…「魔法」じゃねえ…。
「先手必勝」が…「ヤられる前にヤれ」が鉄則のプリキュア…。

実際の話…「魔法使い」と言うのは…
「魔法」を封じられたら「詰む」ので…
そうなったトキの為に…
「武」を備えておく必要があるのだ…。
それ故の「プリキュア」なのだろうが…。

仔細は全く分らぬが…地球とマホウ界に平和が訪れ…
朝日奈みらいは…魂を繋ぎ合ったオンナ…十六夜リコと別れ…
従ってふたりは…仕様上「プリキュア」の変身能力を失い…

7年の歳月が流れた…

20歳となったみらいは大学に進学しており…
酒を嗜む様になったが…
「魔法」は依然として使え…独り自警団を結成し…
火事の鎮火を人知れず助けながら…
「7年前に別れたオンナ」
のコトを想って月を見上げる日々を送っていた…。

そんなある日…クマのぬいぐるみが巨大化・凶暴化してヒトを襲い始め…
凶暴化したクマのぬいぐるみを食い止めようとしたみらいは…
肌身離さず持っていた「モフルン」という
「7年前に喋っていたクマのぬいぐるみ」をポーチから落としてしまう…

がッ!

7年前のあの日あの時と同じ様に…
モフルンを中空で掴んだその手はッ

忘れようにも忘れられぬ…

7年前に別れたオンナ…

今や20歳となり…魔法学校の教師となった…十六夜リコではないか…。
「地球全体との契約」は未だ有効で…
みらいとリコは…7年ぶりにプリキュアに同時変身するッ!

「魔法つかいプリキュア!!」第1話の「再会はミラクルでマジカル」は…
「魔法つかいプリキュア!」第1話の「出会いはミラクルでマジカル」と
対になっているコトは言うまでもない…。

「ふたりのプリキュア」は…
ミラクルとマジカルって名前なんだよ…。

7年経って…
最も変わったのは「ふたりの頭身」であって…
13歳のトキに着用していたプリキュアの着衣は…
20歳となった今ではもう着れない…。

「構わないからそのまま着ればいいのに」
とのオッサンの妄言はさておき…

「キュア・プ・ラパパ」

とのふたりの掛け声に呼応して…
ふたりの体形に合わせたプリキュアの新しい着衣が身を包んで行く…。

「魔法つかいプリキュア」には様々な変身フォームがあるらしく…
今回は「ダイヤフォーム」…。
OPを参照すると…変身フォームは4種類ある様だ…。
第2話では「ルビーフォーム」を披露していたから…
「宝石」由来のネーミングの様だ…。

仔細は全く分からぬが…
空を飛んだり地中に潜ったり…海中を泳いだり等の…
「機能」で着衣が変化するのではなく…
「戦闘スタイル」で着衣が変化する様だ…。
「物理最強」との設計思想は微塵も変わっていないがな…。

ソレにしても…「昔の魔法少女」は皆…着衣が基本1種類の…
「着たきりスズメ」が普通だったのだが…
流石は2010年代のプリキュアである…。

「魔法つかいプリキュア!」と「魔法つかいプリキュア!!」の
OPは呼応していて…ふたりのプリキュアの
変身フォームを紹介するカットはソックリに作られている…。

OP主題歌は変わっておらず…
歌を歌うのも同じく北川理恵さん…

がッ!
「同じ」であって「同じじゃない」んだなあ…コレが…。

「魔法つかいプリキュア!」は女児が対象だった為か…
北川さんは意図的に「子供っぽく」歌われており…
「歌のお姉さん」といった風だが…

「魔法つかいプリキュア!!」は真夜中の2:00に放送されるコトもあってか…
「現役の女児向け」でなくなり…歌唱力のリミッターを外され…
「9年前に女児だった」方に向けて歌われ…
「メッチャクチャ歌が上手くなった」との印象を強く受ける…。

さて…実は本作に於いて「プリキュア」は3人いるらしく…
「最後のひとり」が…誰なのかが未だナゾである…。

ただ…前作での「3人目」の声の出演が早見沙織さんであり…
その早見沙織声で話す「ヒスイ」と自称する女児が登場し…
見た目が前作の「3人目」が幼女化したが如くであり…
この…「ヒスイちゃん」が…
「3人目のプリキュア」なのかが最大の関心事である…。

一番最初の「ふたりはプリキュア」に於いて…
美墨なぎさと雪城ほのかに対する
「3人目のプリキュア」…ヒカリは…
ふたりの後輩と言った風だが…。

朝日奈みらいと十六夜リコに対する
「3人目のプリキュア」候補…ヒスイは…
ふたりの子供と言った風のキャラ造形となっている…。

このヒスイちゃんが…
前作第1話の…未だプリキュアになっていない
リコとみらいが唱えた…
「キュア・プ・ラパパ…怪物よあっちいけ…!」
の効きもしない呪文を唱える描写があり…
「オマエ…なんでソレを知っている…!?」
と鳥肌が立った次第…。

未だふたりが「何」と戦っているかは良く分からない…。
敵役の男の子が…「シナリオ通り」とか…
予言めいた「仄めかし」を多用する
「匂わせキャラ」として描かれており…
バックボーンも不明…
前作の敵の残党らしいが…。

最初「魔法つかいプリキュア!」の続編が作られ…
みらいが成人し…しかも深夜に放送すると言うものだから…

どうしても「オトナプリキュア」系かしらんと勘ぐってしまうのだけれど…
みらいは…夢原のぞみ他…「Yes!プリキュア5」のメンバーの様に…
日々の現実に押しつぶされそうになっておらず…
寧ろ7年経ってもふたりの内面に変化がなく…

リコ「来たぜ…みらい…」「また7年前みてーに…大暴れしよーぜ…」
みらい「おう来たかリコ…何とかしてくれえ…退屈で死にそーだ…」

で…全くブランクを感じさせないコンビプレイを披露する…
と言った風なので…「現実が辛いのがイヤ」な方にも抵抗感はないかと…。

逆に「7年間のブランク」を…「ギクシャクした感じ」を…。
作劇に期待すると肩透かしを食うのではないかしら…。

ただ…先程申しました様に…
「ふたりの頭身」が著しく変わっており…
初見の際は…
「箒に跨った20歳女性ふたり」の絵面にギョッとしたコトを告白します…。
なにしろ「中学生頭身」に馴染んでいたので…
体操競技でも…頭身が変わると…
今までと同じ感覚で演技すると勝手が違いますので…
アニメスタッフの皆さんも…
同じ様な悩みを抱えながら走っておられる様に感じます…。
「頭身が伸びる」と…
アクション場面で「動かしにくい」んですよ…。

ソレにしても…日曜の深夜2:00に「プリキュア」があって…
その6時間半後の8:30に…別の「プリキュア」が始まると言う…
前代未聞の珍事が顕現しており…
「僕は何時寝たらいいのか」
と嬉しい悲鳴を上げている昨今です…。

ひとつだけ苦言を呈したいのは…
「ニチアサ」と違って「字幕非対応」な点。
字幕は…絶対にあった方がいい…。
特にOP/ED主題歌には歌詞が欲しい…。




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