人との出会いで人生変わるっていうけど、本当なんだなって話
先日(6/19)の情熱大陸は、映像作家のOSRIN(オスリン)だった。
OSRINは、King Gnuとインディーズ時代から18もの作品を一緒に作ってきた映像作家。最近だと欅坂46のジャケット撮影も手掛けている。
そんなOSRINは、僕の大学の後輩だ。
学生の頃、OSRINと話した思い出は、ほぼない。
当時、僕が思うOSRINの印象は、いわゆる"優等生"ではない。
どちらかというと、やんちゃな方というか(笑)。
顔面の印象だけだが、課題をちゃんと提出してるイメージはない(違っていたらすまん)。
OSRINは大学卒業してすぐ、東京の制作会社に就職。現場で揉まれている話を、彼の同期からなんなく聞いていた。
だから勝手ながら、いつの間にそんなところまで!!!と感嘆した。
番組の中で、若手スタッフがKing Gnu『逆夢』のサムネデザインをOSRINに提出している場面があった。何パターンも見せる若手に、OSRINはこう言った。
このやりとりだけで、OSRINの創作姿勢がちょっと見えてくる。と同時に、若手へのやさしいアドバイスな気もした。
ところで、僕はもう一つ感慨深いことがあった。
大学のサークルで一緒だった後輩が、OSRINと一緒に仕事をしていたことだ。バッチリ情熱大陸デビューしていた。
その後輩を「M」としよう。
Mとは個人的にめちゃくちゃ話をしてきた、、、わけではない(俺はMの人となりが好きで、一方的に話しかけてはいたが)。
Mは、典型的な人見知りなやつだった。
思っていることはあるのだろうけど、全然言葉にしないタイプというか。
Mはサークルの幽霊部員だったけど、人から愛される不思議な魅力があった。久しぶりにサークルに参加しても、Mがボソッと言った一言で周りを爆笑させてしまう。くしゃっとした笑顔を見せるいい男で、犬っぽくもある。
Mと最後に会ったのは、今から10年くらい前。
共通の友人の結婚式があった時のこと。
Mはカメラマンを任されていた。
その時、お互いに仕事の話をするのだが、いかにも燻っている感(違ってたらすまん)があった。
今の職場にうまくハマっていない感じというか。
そしたら、偶然か必然か、Mは学生時代からの友人OSRINと関係を深め、東京に上京し、まだ売れる前のKing Gnuと出会った。
Mは今、King Gnuのアートワークに関わっている。
初めてそれを知った時、本当にすごいなぁと思った。大学時代のMを知っているだけに、Mの展開が僕はたまらなく嬉しい。
番組では、楽しそうにOSRINと徹夜でものづくりをして、笑っていた。
人は、人との出会いで人生は変わるって言われるけど、誰とどう出会うかで、人生は思いもよらぬところへ導かれる。
自分を諦めず、もがいて手を伸ばした先に、いい出会いはきっとあるのだと、彼らが画面越しに証明していた。
番組の最後にOSRINが、「(自分は)センスはない」と笑いながらこう続ける。
その言葉の裏に見え隠れする、これまでの試行錯誤の日々を(勝手に)想像した。
「邪魔になる期待は捨てる」っていいね。
あぁ仕事が終わらん。
でも、彼らほどは頑張っていない。楽しんでいない。
遥か先を行く後輩たちに、励まされています。
OSRINの見逃し配信は、6月26日まで。