【競馬コラム】中山競馬場に存在する「謎のスペース」?
全国の中山競馬場ファンのみなさま、こんにちは。
今日はみんな大好き中山競馬場にある「とあるもの」についてお話ししましょう。
中山競馬場をチェックしてみましょう
まずはこちら、グーグルマップで中山競馬場をチェック。
なんとも面白いコース例レイアウトですよね。
ところで、競馬場の一番上、真ん中あたりにご注目ください。
拡大してみました。なにか謎めいたものが見えるの…わかります?
丸つけてみました、これです。きっと知っている人は知っているでしょう(そらそーだ)
謎の正体はこれ!
これ、実は「中山芝1400mのコースの残骸」なのです。
現在の中山競馬場の「平地・芝」コースは以下で設定されています。
長年競馬を続けていますが(え?…こんなコースあったんだ)ってなりましたが、中山に1400mのコースはありません。
芝の1400m、非根幹距離ではあるものの阪神競馬場で行われる「阪神カップ」や各種トライアルレースなど重賞にも使われている距離設定。
それなのに中山競馬場では、なんと廃止されてしまったのです。
中山芝1400mはこんなコース
黄色いラインで中山1400mのコースをたどってみました。
昔のコースレイアウトにも、ちゃんと芝1400mの設定が存在しています。
事情を調べたところ…
ググってこちらの記事を見つけました。
詳しく語られていますので、興味のある方はどうぞ。
この記事を要約すると、
1986年にこのコースが作られたが、わずか7年で廃止されてしまった
スタートしてすぐに右カーブ、騎手からも「怖い」の声があった
安全上の問題で出走頭数は10頭に限られた
実際に実施されたのは7年間で19競走(←す、少なっ)
残った引き込み線部分は現在、芝生の育成に使われている
とのことでした。
芝生の育成に使われているのは初耳だったなぁ。
中山競馬場はトリッキー
ダービーやジャパンカップが行われる東京競馬場と比較して
右回り(東京は左回り)
直線が310mと短い(東京は525.9m)
高低差が5.3mと全場最大(東京は2.5m)
同じ関東の競馬場ですが、このように性格が真逆?の中山競馬場。癖があるという見方もできますね。
他で力を発揮できなくても、中山巧者と呼ばれたマツリダゴッホのような馬もいますから、注意が必要です。
こうした違いを楽しめるのも、競馬の面白いところ。ぜひ馬券戦略に活かしたいものですね。