ラグビー#7|ヤングスvsマレー 同級生ライバルのSHキック対決!
英国のSH(スクラムハーフ)は熱いんです。
NTTcomに新加入するスコットランドのグレイグ・レイドロー。
ウェールズのガレス・デービス。
4年に1度の英国代表B&Iライオンズでは、熾烈な選考争いが行われるポジションのひとつ。
今日は英国SH陣のおふたり、イングランド代表のベン・ヤングスとアイルランド代表のコナー・マレーについて書きたいと思います!
実は同じ年!? 2人は1989年生まれの同級生!
この事実は調べるまで知りませんでした。
世界を代表するSHの、この2人がまさか同級生だったとは・・
まだまだ知らないことが多いと反省です。
そんな彼らのことを、せっかくなので少し調べてみました。
100Capまで残り1試合!イングランド代表ベン・ヤングス
Ben Youngs-1989年9月5日生まれ。
イングランド代表キャップ99は、歴代イングランド代表のSHで一番のキャップホルダーだとか。
代表デビューは2010年 vs スコットランド代表戦。
出場した6Nationsの試合では勝率8割。すごい数字ですね。
SHで身長188cm!アイルランド代表コナー・マレー
Conor Murray-1989年4月20日生まれ。
アイルランド代表キャップ81で、代表デビューは2011年 vs フランス代表。
世界一を争うSHと言われる彼の身長は188cm。
SHとしては大型なプレイヤーで、ゴールキックも蹴ることがあります。
ヤングスvsマレーは今まで何試合戦った!?
同級生のライバル、代表として今まで何試合戦ってきたかも気になるところですね。
彼らの最初の対決は、2013年シックスネイションズ。
この試合は12-6でイングランドが勝利を納めています。
調査したところ、彼らはテストマッチで7試合戦っています。
1. 2013年シックスネイションズ
2. 2015年シックスネイションズ
3. 2015年テストマッチ
4. 2016年シックスネイションズ
5. 2019年シックスネイションズ
6. 2019年テストマッチ
7. 2020年シックスネイションズ
勝敗は、イングランドが6勝1敗。ヤングスが6回勝っています。
これからも彼らの対決は続くでしょうし、今後も目が離せません。
勝手に調査!キック滞空時間決定戦!
2人ともキックが得意な選手。
特にモール・ラックサイドからのキックが多く、精度が非常に高いです。
そこでふと疑問。
『2人のハイボールキックは、どちらが高く上がっているんだ!?』
ということで、彼らのキック滞空時間を測ってみました。
調査したのはお互い3試合ずつ。(うち2試合は直接対決)
勝手にコンペティション、スタートです!
【測定の仕方と勝敗決め】
・SHからのハイボールキック(タッチに出るキック含む)
・ボールが足に当たって、落下したボールを誰かが触るか地面に落ちるまで
・1試合ずつ、一番滞空時間が長かったキックで勝敗を判定
それでは見ていきましょう!
▪️第1試合 2020シックスネイションズ
この試合、ヤングスは2回、マレーは4回ハイボールを蹴っています。
結果は・・・
ヤングス→4.16秒
マレー→4.0秒
第1試合目は、ヤングスに1ポイント!
▪️第2試合 2019シックスネイションズ
この試合はヤングス12回、マレー9回とキック合戦。
SHから約10回蹴るってすごいですね。
第2試合は・・
ヤングス→4.2秒
マレー→4.26秒
0.06秒差でマレーの勝利!
1勝1敗!面白くなってきましたね!
▪️第3試合 2019テストマッチと2018シックスネイションズ
2019テストマッチはマレーのキックがほぼ無く、2018シックスネイションズはヤングスがメンバー外だったため、最終戦は別々の試合でデータを取りました。
ヤングスが2019テストマッチ、マレーが2018シックスネイションズです。
お互い10本ずつキックを蹴っていました。
気になる最終戦!
ヤングス→4.08秒
マレー→4.23秒
最終結果は、2勝1敗でアイルランド代表コナー・マレーの勝利!!
3試合のキック合計がヤングス24回、マレー23回とほぼ一緒だったので、アベレージ(平均)も出してみました。
ヤングス(24回)→3.89秒
マレー(23回)→3.90秒
平均も0.01秒差でマレーの勝ちでした。というか、ほぼ一緒ですね(笑)
結局、キックは滞空時間が長ければいいのか!?
ここからは僕の勝手な自論になりますが、キックはただ滞空時間が長ければいいというものではないと思っています。
(滞空時間なんて調べていたくせに笑)
滞空時間より大事になるのは、キックの精度だと思います。
いわゆるコントロールですね。
野球のピッチャーに例えると、いくら球が速くてもストライクが入らないといいピッチャーとは言えないのと似てるでしょうか。
もしかするとヤングスもマレーも、本気で蹴るともっと滞空時間は上がるかもしれません。プレッシャーもなければなおさらでしょう。
しかし彼らが約4秒前後で蹴っているのは、キックを追いかけるチェイサーがコンテストできる位置に、正確なキックを落とすことを追求しているのではないかと個人的に感じています。
といいつつ、滞空時間が長いキックも魅力のひとつ。
キックの精度が前提で、滞空時間が長ければ言うことなしですね!
ジョニー・メイのシャウトスタッツに引き続き、今回も『勝手に調査』に付き合っていただき、ありがとうございました!
好きなことを調べるのは楽しいです。
次は何を調べようかな!閃きと探究心!
データ参考・引用先:ESPN Scrum
ESPN Rugby