ロータスコンボのチャンドラと3色目の可能性に向き合った話
久々にパイオニアの大会にでるために、11月のCCF前後でTLにリストが流れていて、直近の大会で結果を出していた厳しい試験管を採用したバント型ロータスコンボを試した感想を残したいと思います。
バントロータスコンボって何?
一般的なロータスコンボと言えば、睡蓮の原野以外では青と緑意外がでないシミックベースとなっており、バントロータスコンボは樹上の草食獣などの土地加速、序盤のブロッカー枠を厳しい試験管に変更した物になります。
バントロータスを握ろうと思った経緯
まず、自分がバントロータスを知ったのが発見コンボが環境を荒らし始めたCCFの直後で当時の環境は既存のロータスは流石に握れないといった評価を世間的にも個人的にもされていた時、ロータスの達人であるkytk_321さんがリストを公開したことで存在をしりました。ただ、試すにはマナの合流点4枚という価格面のハードルとマナベースのピーキーさに躊躇して一旦は諦めることにしました。
ただ、直近の大会にて入賞したりスゥルタイ型などの挑戦的なリストを見てバント型を握ってみようという決意をしました。
バント型のメリットとデメリット
まず、バント型と通常型の違いとメリットデメリットを説明します。
*個人の感想なため、間違っている可能性もあります。
メリット
厳しい試験管によるETB誘発をメタりながら、コンボ速度を落とさないことによるアマリアコンボやボロス召集などの不利対面に対して一定の勝率を確保できる
ロータス以外から白や黒といった色マナを供給できることにより、サイド後にロータスなしでラスが打てる
試験管による踏み倒しによってはロータス設置後に土地が残せるため、減衰球を置かれても緑確保でき対応できる可能性が高まる
デメリット
マナベースがシミックに比べてきつく、魂力土地などの採用が厳しい
合流点4枚採用リストはかなりライフへの影響がある
コンボ・コントロール対面に関しては、コンボ特化のシミック型に比べてコンボの速度が遅く、安定感も若干下がるため早いターンから圧を掛け辛く勝率を落としかねない
とりあえず、使う前の印象と使ってみた印象に大きく違いなく、とりあえず挑戦の意味も込めてバント型を持ち込む決意をしました。
副陽かチャンドラか複合何を持ち込むか
上記までにバント型の可能性を追っていましたが、現在のロータスコンボはフィニッシュ手段や自由枠の採用カードにより大きな派閥(宗教)が存在しており、今回のバント型を持ち込むに当たって選択肢として下記のどれを選ぶか検討する必要がありました。
1.副陽の接近 自由枠:ディグなど
2.副陽の接近 自由枠:闇の誓願
3.希望の標、チャンドラ 自由枠:闇の誓願
4.副陽の接近+希望の標、チャンドラ 自由枠:ディグ or 誓願
副陽の接近型
世間的には一番有名なフィニッシュルートで、副陽の接近を2回唱えて勝つ構築で、墓地対策・クリーチャー除去・置物除去に対してプレイングにより影響を受けないように立ち回ることができます。
自分が主に使っているのが1のディグを採用した型で、ロータスを置かなくても唱えられたり、フィニッシュ手段とマナ加速を1枚で見つけてくれることもある便利なカードです。
闇の誓願は使ったことないですが、小テクが多くディグと違ってパーツが見つからないといったこともなく、サイド後は黒系のラスとも相性が良いです。
希望の標、チャンドラ型
現代の特にMOでの主流は希望の標、チャンドラをループさせてライフを削りきる構築となっており、コンボパーツでありながらメタクリーチャーを除去したり、リソースを回復して複数ターンかけて勝ちを目指したり、常在効果+マナ加速によるコンボの始動パターンが増えるなど中盤のやり取りに強いのが特徴です。
その代わりに、墓地対策が致命的に効き、ループパーツが思いのほか多く、チャンドラは勿論、回収パーツのバーラゲドの復活やマナの踏み倒し手段の全知が追放されるだけで完走するハードルが高くなるのが弱みとなります。
また、首謀者の習得とサイドに副陽の接近を取らなくてよく枠を節約できるため、どうしてもサイドを厚く取りたい環境では優れていると思います。
複合型
良いとこどりしながら1つのルートを潰されても勝ちを目指せ、妨害にさらに強くなることがメリット。その代わりに枠が圧迫される割にフィニッシュ手段が1つでもメインは問題がないことが多いことも特徴
どれを選んだのか
最終的には4の複合型を選択しました。
選択までの簡単な経緯
1.基本的にバント型のような土地を伸ばすことができる形(物語の終わりや不連続性などのもみ消し入り)では、増えたマナを有効に使えるチャンドラ型の方が強いと思っている
2.ただし、チャンドラ型を回した結果、墓地対策が想像以上にきつくプレイへの影響が大きいことや、ループパーツが落ちてたり、フィニッシュまでに必要なプレイの回数が多いため時間が掛かりすぎたり、練度不足に関連して細かい手順のミスで負けそうになるといった、練度+構築的な弱さの2つの問題がある
3.問題を許容できないため、使い慣れている構築にチャンドラを投入する折衷案をとることを前日に決定
個人的なリストの特徴
合流点4枚は流石にライフが持たないため、2枚に減量
マナベースがシビアなため、演劇の舞台を3枚採用に変更
無色土地を減らしたため、大田原を1枚だけ追加採用(元は母聖樹2枚、大田原0枚)
沈んだ城塞を2枚採用し、マナベースの穴埋め
沈んだ城塞はスゥルタイ型のリストを参考に試しており、個人的にはかなり採用してよかったと感じました。
大会の結果
参加者32人で3-2でスイス8位抜け、SE1回戦で負けてベスト8でした。
数日でリストを決めて、前日までこねくり回した割にちゃんと戦えたので、練度不足と調整不足を補ってくれるだけのポテンシャルを感じました。
今後の調整点と得られた知見
合流点の枚数については、0~4どれもあり得ると思ったためちょっと試していきたいと思ってます。(借り物で不要なら買いたくない・・・)
あと、沈んだ城塞をタップインして2T目に舞台と試験管置いて3T目ロータス踏み倒しでそのままコピーまで行けたり、2T目にトライオームサイクリングできたり、土地3枚からロータス置いて城塞だけ立てておくと母聖樹構えられるなど隙を減らせるなど思ったより色々できて評価無茶苦茶変わりました。
今後とも色々自分が得られた経験を発信して、少しでも同じ使い手の参考になれば嬉しいです。