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NEMURENU52th「猫飯店」解題
皆様、遅ればせながら新年おめでとうございます。
最近はすっかり私も影が薄くて・・・
本年も細々と活動していきたいと思います。
(なんて元気のない挨拶!)
最近、知った話。
「鉛筆削りはドイツ製が良いらしい」
ドイツ削り
その名も「ドイツ削り」。国内では銀鳥産業が販売しております。
と、こんな商品が定着する程、鉛筆削りと言えば「ドイツ」らしい。
そもそも。こんな話をし出すのは何故かと言えば。
使っている鉛筆削りの刃がすぐにダメになって削れなくなるんですよ。百円均一の安いものではなく、文具店の普通の価格帯200~500円のものを買っているのですが、気が付くと削れなくなっている。刃が鉛筆に噛み合わなくなって、鉛筆が空回りして削れない。
刃の部分はネジで留まっているので、増し締めの問題かと、ネジを増し締めたり、角度を微調整しようとしてもダメ。研いで使うのかしらと思って研いでみたものの、あまり改善しない。
家には削れなくなった鉛筆削りが溜まる一方で。
ライフハックを一通り調べてみても対処法は出て来ません。どうも鉛筆削りはある程度の時期が来たら使い捨てるものらしい。安全剃刀の感覚だと云えばその通りかもしれませんが、なるべくゴミは出したくない。長く快適に使う方法はないものか。
唯一出てきた情報が「ドイツ製を使え」というもの。
日本の刃物技術は優れていると思っていましたが、「鉛筆削り」はドイツ製が別格らしい。そしてドイツには老舗の鉛筆削りブランドが沢山ある。
DUX
1908年、ドイツ人技師テオドール・P・メビウスにより世界で初めて手動式鉛筆削り器が発明されました。ニュールンベルクに近いエアランゲン市に鉛筆削り製作所を興したメビウスは、創業以来鉛筆削り一筋のメーカーとしてダックスの鉛筆削りを作り続けています。
DUX4322Nはスタンダードグラフ社の鉛筆削りブランドDUXの最高峰。
本体は真鍮製でレザーケースに入っています。ダイヤルを切り替えることで三段階の削り具合が選べます。刃の耐久度は2000時間の使用に耐えられる「一生使用できる鉛筆削り」とのこと。
4322Nにも使用できるDUX製の替え刃(N替刃)が販売されています。
スタンダードグラフ社の「DUX」カタログ
https://www.standardgraph.com/pdf_kataloge/dx_dux_2021.pdf
DUX社の替刃はDUX社の全ての製品に付ける事ができます。
戦闘機のエンジンに使われている特殊な合金を使用していると書いてありますが、一体なんという合金なのか名前が出て来ません。
2000時間耐久のブレードの秘密はこの特殊合金にあるのだと思いますが・・・。
Möbius + Ruppert(M+R)
Möbius+Ruppert は、1922 年にドイツのエアランゲンで、アルフレッド メビウスとハインリッヒ ルッペルトによって設立されました。同社は、1908 年に Theodor Paul Möbius によって最初に引き継がれた鉛筆削りの工業的製造を続けています。
メビウス+ルパート社の0601は世界最高級品の鉛筆削り。本体は真鍮製。31g。別売りで0601用の替え刃が用意されています。
刃の素材についてこちらも詳細が分かりませんが、あるサイトには素材として真鍮とステンレスの記載があったので、刃の素材はステンレスなのでは。
(追記)
DUX社の説明箇所に「鉛筆削り」の発明者はテオドール・メビウス氏で彼がDUX社を創立したとありますが、こちらのメビウス+ルパート社の社名もメビウス?会社の説明にはテオドール・メビウスから引き継がれたと書かれていますね。
二つのメビウスは鉛筆削りの輪廻機構が生み出す何かのアレなのか、と思って調べようとしてもテオドール・P・メビウス氏関連の情報は殆ど無い。と思っていたら海外のページに以下の記載があった。(ブラウザの翻訳機能使用、変な日本語ですみません)
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テオドールポールメビウス(1868〜1953年)は、1908年に円 ⁇ 形の鉛筆削り機を発明し、同じ年に工業生産を開始しました。. おそらく彼の発明は生産技術に関するものでした。? ここでもよく見る価値があります。. -Möbius+ Ruppert社は、1922年にTheodor PaulMöbiusの兄弟であるAlfredMöbiusとハインリッヒRuppertによって設立されました。 Theodor PaulMöbiusの会社は、財政難の後、1983年にDUX GmbHの救急会社に異動しました。
※このページは1949年に発刊された専門書「紙と事務用品のマニュアル」から「鉛筆削りの歴史」の箇所を抽出したものらしい。この解説によると鉛筆削りを発明したのはフランスのThierryティエリーさんの「プリズム研ぎ器」(別名、手榴弾)とある。
テオドール・メビウスよりも半世紀前にフランスでは何某かの鉛筆削りが発明されていたとの事。鉛筆削りの前身のようなものなんですかね?と思っていたらwikiに1828年に手動型の鉛筆削りが発明されたと書いてありました。French mathematician Bernard Lassimonneさんが発明した模様。ナイフで鉛筆を削るよりも要領が悪かったので定着しなかったそうです。
上述引用文には「メビウス・ルパート」社は「DUX」社を作ったテオドール・メビウスの兄弟アルフレッド・メビウスとルパートが作った会社と書かれていますね。
ああ、兄弟!adidasとpumaみたいな関係なんですかね。駄菓子メーカーでは菓道とリスカみたいなもの?
KUM
KUM社は1919年、Fritz Mußgüller(フリッツ・ムスゲラー)氏とAdam Klebes(アダム・クレベス)氏によって創立されました。
KUM(クム)社は、1919年にドイツで設立された削り器や定規などを製造するメーカーです。
社名のKUMとはドイツ語で”Kunststoff & Metal”「プラスチックと金属」を意味し、その名の通り金属とプラスチックの高い加工技術により、全ての商品を自社で製造しています。KUM削り器の最大の特長は精度とブレード(刃)の品質にあり、すぐれた耐久性を実現しています。
また、品質以外でもバラエティーなファンシーラインの削り器は、KUMの魅力の一つとなっており、今日では世界120カ国以上に輸出するトップブランドとして、その品質とデザイン性が認められています。
KUMのマスターピース KM117は2穴式の鉛筆削りで、1番は木軸のみ削れて、2番は黒芯のみ削ることができます。
本体はマグネシウム製、本体に二枚の替刃を内蔵、専用ケース付き。
鉛筆削り界の中で最も鋭角(8度)に削ることが出来るとのこと。
その他の鉛筆削りはレイメイホームページで紹介されています。
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これとか可愛い。鉛筆の付いた鉛筆削り。
木製の鉛筆削りもオシャレ感ある。どこのドイツメーカーも木製鉛筆削りはスタンダード商品。KUM製は木にプリントが入っているのでポイントが高い。
刃の素材についてはハイカーボンスチールと書いてありました。
STEADLER
ヨハン・セバスチャンが1835年に鉛筆製造工場を設立した事が、
ステッドラー社の始まりとなりました。
また、設立者のヨハン・セバスチャンの祖先であるフリードリッヒ・ステッドラーは、
現存している「鉛筆製造者」としての世界最古の記録として
ニュルンベルク市役所の資料にその名が残されています。
質実剛健のクラフトマンデザイン。
替刃の販売はありません。
本体はマグネシウム製。マグネシウム製は軽くて丈夫。
ちなみに各鉛筆削りには側面が凹凸に削られております。
指になじみやすく滑りにくくするための加工ですが、この部分をローレットと呼ぶそうです。
何にでも名前が付いておりますね。
なるほど。
Germanyの鉛筆削りは丈夫なんですね。おシャレで格好良いし私も買おう。どれにしようかな。やっぱりDUXブランドでしょうか。無骨なデザインが素敵ですよね。
ところで、調べていて分かったことですが、現在、日本には鉛筆削りメーカーが次々なくなり、純粋な日本製の鉛筆削りは殆ど売られてないのだとか。
ということは、今まであっという間にダメになった鉛筆削りは日本製では無かったのかも。
もしかして日本製の鉛筆削りはやっぱり凄いのかも?
唯一の国産鉛筆削りメーカーが「中島重久堂」。
中島重久堂
社名 株式会社 中島重久堂
事業内容
・文具用鉛筆削りの製造・販売
・化粧用鉛筆削りの製造・販売
創業 1933年(昭和8年)6月
会社設立 1981年(昭和56年)6月
資本金 10,000千円
従業員数 19名(2021年6月現在)
鉛筆削り愛に溢れた会社です。上記の商品は短くなった鉛筆に凹凸を作ってつなぐことができる鉛筆削り。
良い商品ですね。
中島重久堂の製作した鉛筆削りの刃にはNJKのマークが入っています。
大手文具メーカーでも中島重久堂のブレード「NJK」を使用している商品が多くあるようですね。「NJK」は信用の証です。
鉛筆削り器と機械式鉛筆削り
それはそれとしてWikipediaによれば国内の鉛筆削りは主に二種類に分類されます。
鉛筆削り器
小型の鉛筆削り器は削るための刃が斜めに取り付けられておりその刃を中心にした円錐形の削り穴を持っている。この削り穴に鉛筆を刺し込み鉛筆を回転させることによって鉛筆を削る。
機械式鉛筆削り
機械式のものは中に螺旋構造をした刃が幾つか入っており、この刃で鉛筆を削る。遊星歯車と呼ばれる構造の歯車がついており、内向きに歯がついた大きな歯車をらせん状の刃がついた小さな歯車が鉛筆を中心に廻ることによって鉛筆が削られる。刃がついた歯車は鉛筆を鋭く削るために若干斜めに取り付けられている刃がふたつ以上ついているものもある。
(中略)
JISでは1960年に手動鉛筆削り器の規格が制定され(JIS S 6018)、1971年に商用電源電動式の規格が制定(JIS S 6049)、1992年には統合されている(JIS S 6049「電気鉛筆削り機及び手動鉛筆削り器」)。
字面で見ると分かりにくいですが、
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機械式鉛筆削りはらせん状の歯車が回転して鉛筆を削ります。機械式は電動式と手動(ハンドル)式の二つがあります。
ううむ?これを見るとJISの規格は「機械式鉛筆削り」の方にしかないようです。
このJIS S 6049「電気鉛筆削り機及び手動鉛筆削り器」を調べてみると、「電気鉛筆削り機」の箇所にこのような説明がありました。
6.1 電気鉛筆削り機の構造 電気鉛筆削り機の構造は,次による。
7.3.6 耐久性 耐久性の試験は,次による。
a) 試験品に鉛筆を挿入して,ハンドルの回転速度約100rpmの速さで切削を行い,切削された鉛筆は先端のしんの根もとから切除する。この操作を繰り返し5 000回行う。
b) 次にa)と同様な方法で,さらに20回切削を行い,その間しん折れが生じるかどうか及びその他の異常がないかを調べる。
耐久性のテストが5000回。
この5000回という回数は仮に一日三本の鉛筆を年間250日削ったとして、それを六年続けてもまだ壊れないという回数。
ポケッタブルな鉛筆削り器に比べると耐久度が全く異なりますね。
確かに私が子供の頃に使っていた電動鉛筆削りは〇十年経った今も壊れずに使えています・・・。
鉛筆削りはらせん型歯車機構の電動JISに限る・・・という話?
電動鉛筆削りは「鉛筆削り機」を電動で回すだけのものが多いので、間違えないように気を付けましょう。
(最後は曖昧)
電動ではないけれど事務機器ならCARL(カール事務器株式会社)。
手動ハンドル式ですが、内部のカッターが
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歯車式なので、耐久性は良さそう。
更に。
カールは修理に対応してくれる。
https://www.carl.co.jp/support/faq/repair-service/
こちらを見ると鉛筆削りの修理費用は手動も電動も0円。
カール凄いな!
カール事務器
カール事務器株式会社(カールじむき)は、日本の文房具メーカー。本社は東京都葛飾区。シュレッダー、大型穿孔器、裁断機などの大がかりな事務用品のほかに、クリップやブックエンド、状差しなどの机上用の小物文具を扱う。
裁断機、穿孔器(パンチ)で知られるメーカーであり、シェアは業界トップクラス。 また、ペーパークラフトやスクラップブッキングなどで使用される型抜き用のクラフトパンチの製造元でもある。 カールのスペリングは「CARL」である。
カール事務器の鉛筆削り「カールくんのいえ」
結論
結論です。頑丈な鉛筆削りを買いたいと思っているけれど、何を買ったら良いのか分かりません。
新年からブレブレです。
以上、雑談でした。
NEMURENU52th 目次
01 コラム ジオラマ食堂の猫さん ノリノリ
02 エッセイ 私が「ねこレストラン」をやめられない理由 あこ
03 小説 猫飯店事件 くにん
04 コラム「ぬこ星人」中国を侵略す! KKベストセラーズ
05 小説 皮のない葡萄 海亀湾館長
06 小説 ディラックの海猫飯店 としべえ
07 コラム 「山猫軒」へようこそ!ミルクの香りのボディークリームを塗って♪ フェリシモ「ミュージアム部™」
08 小説 ネコジン 拙
09 音楽 猫のゴロゴロを英語で言うと Satomi
解題
話が大きく脱線しましたが、
NEMURENU52thのテーマは「猫飯店」。
猫飯店って何さ。
そもそも、今年の初めに会誌のテーマを決める会議をした時に、この難しい「猫飯店」というテーマを出したのは涼なのだから。そりゃ、「何それ、カワイイ!」ってだけでそれに決めたウチらにも少しばっかりの責任があるとしても、提案者としての大きな責任でもって積極的に創作に協力してほしい。
そもそも前回テーマを決める時に「何それ、カワイイ!」ってだけで決まりました。そのため、「猫飯店」など誰も分からないのにテーマになっている。
( -_-)「そんなテーマありですか?」
(-_- )「ありです。もう50回以上もテーマ決めてると何でもアリです」
というわけでアリです。
スナークには様々な異なった品種が存在する。あるスナークは羽毛を持っていて噛み付き、あるスナークは頬髭を生やしていて引っ掻く。あるスナークはブージャムであり、これは最も危険な種である。ブージャムに出くわした者は突然静かに消え失せて、二度と現れることはない。
スナークの味は無味乾燥で中身がないが、腰周りのきつ過ぎるコートのようにかりかりしており、人魂のような風味がある。スナークはしばしば青野菜と共に供される。また、スナークは昼近くまで寝ている。スナークは非常に野心家であり、ほとんどユーモアを解さないが、微笑とお世辞には篭絡されがちである。更にスナークは脱衣車(訳注:19世紀のイギリスで海水浴の際に使われた移動式の脱衣所。詳しくはen:Bathing machine参照)を非常に好んでおり、どこへ行くにも絶えず運び歩いている。スナークは火を起こすのに非常に重宝である。
上記の説明にある「スナーク」はルイスキャロルの詩「スナーク狩り」における「スナーク」という生物の説明。スナーク狩りは幻の生物「スナーク」を探すため、ベルマン達探索隊が冒険に出る話。
結局、スナークの正体は誰にも(読者には)分からない。読者はスナークの正体を巡り、翻弄されるだけ。
そのような理不尽もまた文芸です。誰にも猫飯店の正体は分かりませんが、それでも猫飯店について、記事が集まりアンソロジーになりました。
それでは曖昧模糊で猫カワイイ、猫飯店の世界をお楽しみください。
01 コラム ジオラマ食堂の猫さん ノリノリ
ノリノリさんの「ジオラマ」と「猫」の記事。
ジオラマも世界一楽しい趣味だし、猫も世界一カワイイ。そんなコラボが最高じゃない訳ないじゃない。
当然、そんなお店を紹介した本記事も最高です。
「スキ」の数が300超えてます。みんな猫とジオラマが好きなんだなあ!
とにかく、ジオラマと猫は破壊力があります。
ヤバい。
店にジオラマを置いていたラーメン屋を開店したもの、コロナの厳戒態勢の煽りで店は閉店寸前に。
でもそこに猫が来たら大繁盛。
足りないものは猫だったんですね。
商売って不思議なものですねえ。
ジオラマ+ラーメン→ヒットしない
ジオラマ+ラーメン+猫→メガヒット
猫って何なんでしょう?
魔法ですか?
https://note.com/miumiu_hime/n/ncbedadd8a685?magazine_key=m7b4484a2f2b5
02 エッセイ 私が「ねこレストラン」をやめられない理由 あこ
そんな猫飯店的ゲームにはまった「あこさん」。
「猫レストラン」を熱くゆるく紹介しています。
猫はゆるいし、レストランも満腹なって眠くなるからゆるいし。ゆるゆるのゲームです。面白そう!
https://note.com/akomon/n/nbbff6a8fe735?magazine_key=m7b4484a2f2b5
03 小説 猫飯店事件 くにん
先程の引用文で登場したくにんさんの小説。
今回、本アンソロジーは「猫飯店」という謎語に振り回されてテーマに挑戦した各員が五里霧中、紆余曲折、悪戦苦闘を強いられましたが、そんな様子がこの小説にも!
私等は読んでいて共感する箇所が多く、本当にこんな文芸サークルに参加しているような気分になりました。臨場感に富んでいましたね。
こんな小説を書こうとか、それじゃダメだとか。青春ですねえ。良いですねえ。
https://note.com/bochibochinote/n/n0291408b9cee?magazine_key=m7b4484a2f2b5
04 コラム「ぬこ星人」中国を侵略す! KKベストセラーズ
最近中国では「にゃんこ星人」なる語句が散々に使用されているようです。
こちらでも紹介されていたので本当のようです。
そんな猫ブームに端を発して現代中国を斬新な角度から切り取った本記事は大変読むさ見応えのある面白い記事でございました。
中国には猫食の文化があって、猫食人間達も猫を見て可愛いー!とか言うんだろうか?
我々が子豚とか見て可愛いー!美味しそーう!とか言ってるニュアンスですね。確かに我々、ジャパニーズも可愛いと美味しいは時として同時的に成立する。
だから別に良いのか、猫見て美味しそーう!とか言ってても。
https://kkbestsellers.net/n/n6a0054afdb56?magazine_key=m7b4484a2f2b5
05 小説 皮のない葡萄 海亀湾館長
「僕は書く内容に困ったら変態文学を書くんですよ」
というような意味の事をコメント欄で海亀湾さんが言ってました。
海亀湾さんの変態文学には人間性とは如何なるものぞ、と哲学がありますね。
本作も変態達にそれぞれの哲学があり、こだわるポイントが変態じみていて、人間性の奥深さをしみじみと感じました。
その変態性に取り憑かれた人間の悲哀なども描かれているのが、海亀湾さんの変態文学の深さですね。
https://note.com/umigamewan/n/n002b16113ebf
06 小説 ディラックの海猫飯店 としべえ
としべえさんの小説。理系用語が散りばめられて、化学反応を起こしています。このような言葉のセンスは面白いですね。
天国のバーでは何も起こらない。
バーの片隅に座る自らの傍らには誰かが腰かけているが、それが誰なのか分からない。しかし、その者の言葉を聞くうちに明智を得て口をついて出た言葉が。
「つまり、……猫飯店のことなんですね」
謎の言葉に緊迫が走ります。
猫飯店・・・猫飯店・・・
そんな場面を描いた小説に閉じ込められる兄弟のお話です。
https://note.com/tosibuu/n/na33f8f9569c7?magazine_key=m7b4484a2f2b5
07 コラム 「山猫軒」へようこそ!ミルクの香りのボディークリームを塗って♪ フェリシモ「ミュージアム部™」
本アンソロジーがフェリシモさんの商品について言及するのは二度目。
前回は
アンソロジー第31集「魔術」の時の江口カイムさんの「フェリシモ魔法部グッズ」の紹介記事でした。
今回は「フェリシモ ミュージアム部™」さんの記事。
なんというか天下の「フェリシモ」さん、商品が強いですねえ。
今回の記事で紹介された商品も凄いですよ。
「注文の多い料理店で紳士が体に塗った牛乳のクリーム」
「壺のなかのクリームを顔や手足にすっかり塗ってください。」
みるとたしかに壺のなかのものは牛乳のクリームでした。
「クリームをぬれというのはどういうんだ。」
「これはね、外がひじょうに寒いだろう。室へやのなかがあんまり暖いとひびがきれるから、その予防なんだ。どうも奥には、よほどえらいひとがきている。こんなとこで、案外ぼくらは、貴族とちかづきになるかも知れないよ。」
二人は壺のクリームを、顔に塗って手に塗ってそれから靴下をぬいで足に塗りました。それでもまだ残っていましたから、それは二人ともめいめいこっそり顔へ塗るふりをしながら喰べました。
「二人ともめいめいこっそり顔へ塗るふりをしながら食べました」
という箇所。
牛乳のクリームって何さ、と思いつつも胸をときめかせて美味しそーう!
と読書した覚えがあります。
牛乳のクリームを食べてみたーい!
そんな夢の悪魔的アイテム「RESTAURANT 西洋料理店 WILDCAT HOUSE 山猫軒」特製「牛乳のボディクリーム」が商品化されている!
山猫軒のファン必携の商品ですね。
美味しそーう!
(食べられません)
https://note.com/f_museumbu/n/na4e8d5feb07a?magazine_key=m7b4484a2f2b5
08 小説 ネコジン 拙
わたし。
今回は29000文字。
いつも長くてすみません。
だって書き終わらないんだもの。
https://note.com/murasaki_kairo/n/n176adc600855?magazine_key=m7b4484a2f2b5
09 音楽 猫のゴロゴロを英語で言うと Satomi
猫のゴロゴロを英語で言うと「purr」!
そして記事には猫のゴロゴロ音源動画が紹介されていますが、その尺はなんと10時間。10時間もゴロゴロを聞きたい需要があるほど、猫は世界で猫星人。
この10時間を聞き終えるとあなたにも真の「猫飯店」が分かるのかもしれません。俺たちの戦いはこれからだ!
いかがでしょうか?
本アンソロジーを通じて皆様にも「猫飯店」の世界が垣間見えたでしょうか?
猫飯店は皆様の心の中にあるんですよ。
そっと心を覗いてみると心の中に猫の飯店がありますよ。
それにしても、今回のようなテーマでも記事がそれなりに収集できるというのがnoteの凄いところですね。面白い記事が沢山集まりました。記事ご提供の皆様と、本記事をご覧くださった皆様に感謝を。
今月もありがとうございました!
また次回までごきげんよう!
次回テーマの決定
次回テーマの決定はこちらから。
NEMURENU YORUNO META-BIRTH
https://app.metalife.co.jp/spaces/OuQCYZmX2s6N7gkSntCv
NEMURENUのメタバースです。
操作はPCなら「方向キー」で操作、
スマホは画面下部に表示されるコントローラーで
操作して下さい。
メタバースなので、他のユーザーに接触することがあります。
カメラ・マイクはオフ設定を推奨しています。
チャット操作などは面倒だと思いますので
他のユーザーがいても挨拶などは無用です。
メタバースに行くとNEMURENUの簡易ホームページがあるので
ブログのコメント機能を使って次回テーマの打合せを行います。
(多数決フォームと話合いで決定します。)
メタバースを経由せずに直接ホームページに行きたい方は
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