漢詩の言葉「胡隠君を尋ぬ」/翻案「集金」
漢詩の勉強です
胡隠君を尋ぬ 高啓
渡水、復た渡水
看花、還た看花
春風 江上の路
不覚に到る君の家
【語句の解説】
胡隠君…隠君は隠者のこと。胡は名字。隠者の胡さん。俗世から離れた田舎に隠れて住んでいる。
渡水…通常、水を渡ると書き下す。
看花…通常、花を看ると書き下す。
江上の路…川辺の道。
不覚に至る…知らぬ間に着いてしまった。
【大意】
春風に吹かれながら悠々と散歩する間に
友人宅に着いてしまったという和やかな詩。
明代。
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以下は蛇足です。
上記の詩を感覚的に訳す試みですが、
多分に独善に陥っておりますので
ご不快な方はブラウザバックでお戻り下さい。
雑文失礼致します。
詩人訳「集金」
(高啓「胡隠君を尋ぬ」 翻案)
ネオン 復たネオン
蝶 還た 蝶
春風に誘われながら
裏町を抜けるのだ
俺は「をんな」の事を考えている
生温い風に双翅を開く夜の蝶
さふして着いたのは
金払の悪い錆びたドアー