ほとんどのものは、待たされても困らない
娘の制服(Mサイズ)がいよいよつんつるてんになってしまい、服装指導が入る日も近そうだったので、取り扱いのデパートに買いに行った。
しかし、在庫なし。
まあ予想はしていた。
制服をデパートで買うときはいつも、店にある試着サンプルを試してみて良いサイズのものを発注し、後日メーカーから取り寄せてもらっていたのだ。
しかしながら今回は、試着サンプルの在庫まで切らしていた。
つまり、試着もできなかった。
仕方がないのでデパートがメーカーに問い合わせて、まずサンプルとしての制服を取り寄せ、試着させ、合うサイズのものを再発注し、購入という運びになるはずだった。
が、今朝電話がきて、メーカーまでもが在庫切れを起こしていて、試着用の制服すらないということが判明。作成に1ヶ月かかることがわかった。
つまり、そのデパートで買いたいと思ったら、最低1ヶ月は待って、サンプルを取り寄せて、試着して、好みのサイズを注文して、さらに1〜2週間待たなければならないということだった。
なんて待たせるんだ!けしからん!
デパートにあるまじきサービス精神の欠落!!
…と、以前の私なら思っていたんだと思う。
けれど、なんか、今回はそんな気持ちにならなかったのだ。
そーだよねー、制服販売なんて今はシーズンオフだし、どうせ今の持ち駒だって着られないわけじゃないんだし、ここでいきり立っても何も始まらないし。1ヶ月?ハーン、待てば良いんじゃないの?と思ったのだった。
デパート側は平謝りしてくれたのだけど、私は、デパートだからこそ、もっとデーンと構えて、「できないものはできない。」と言ってくれたって、良いんだぜ、と思った。
コロナのせいなのかはわからないけれど、コロナのおかげで様々な方面から「待たされる」経験が多くなったのは事実。
はじめはイライラしたり、不安を感じたりすることもあったけれど、この1年半近く、待たされて、殆どのものが待たされても困らないということがわかった。待つことの抵抗が減った今、不思議に余裕ができたように思う。
だから、待たせる方ももっと高飛車になっても良いんじゃないかな。
今の生活の中で、待たされて困るものなんて意外にないから。
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