MBTI:感覚と直観が分からない IV ~Cooperative·Pragmatic·Directive·Informative~
【概要】
MBTI界隈の異端児Keirseyは新たな2分法を提案している(Please Understand Me 2、Prometheus Nemesis、1998)。その中に
Directive / Informative
という基準があるが、T/F・J/Pとの組み合わせによってはS/Nとの相関が逆転する場合がある。こんな所も、S/Nの分かり難さだ。
【詳細】
MBTIの感覚/直観(S/N)は、しばしば抽象性と具体性との違い、とされる。しかし例えば感性と理性、どちらが抽象的で具体的か。こうした問いは常に矛盾する回答を生む。MBTI界隈の異端児Keirseyの流儀に従えば、また別の矛盾が出て来る。Keirseyは人々をConcrete/Abstractと言う基準で大別する。
そしてここからがねじれの始まりだが、CooperativeとPragmaticと言う基準を加える。
ご覧の如く、SがSJとSP、NがNFとNTに細分化されており、統一感に欠ける。批判はさて措いて、第3の次元はDirectiveとInformativeだ。これを加えると、
となる。そうすると、どうだろう。TJとFPにS/Nが付くと、
となってS/NとCooperative/Pragmaticの度合いが逆転する。つまりSTJはCooperative、NTJはPragmaticだから、SFPとNFPもそうだろう、と思うと実はNFPがCooperative、SFPがPragmaticだ。同様にしてTPとFJにS/Nが付くと、
となって、今度はS/NとDirective/Informativeの度合いが逆転する。こんな具合だから感覚と直観は分かり難い。
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