2023/03/18 横浜FC戦
いざ、雨のニッパツ三ツ沢競技場へ
私が観に行く試合は雨が多く、かつロースコアの試合が多い。
妻に至ってはリーグ戦ではまだゴールを生で見れていない。
当日、朝から雨が降っていたこともあり、これはまたロースコアなゲームかなと思っておりました。
家からニッパツ三ツ沢球技場に向かう時から雨が降っており、横浜駅についたときは一層雨足が強くなっていました。
バス停からアウェイゴール裏まで少し歩きます。病院を横目に5~10分ほど歩いてようやく到着。まさかこんな形でアウェイの洗礼を味わうとは思いませんでした。
スタジアムにつく頃には更に強くなっており、選手のアップが始まるまで、裏の屋根のあるスペースでスタグルを食べて時間をつぶすことに。
雨の日の戦い方と明るい勝ち点
雨の試合では底から細かくパスをつなぐサッカーよりも、トップの選手にロングボールを当てて展開する割り切ったサッカーが有効に機能します。
この試合でも、もちろん両チームとも後者を選択しロングボールが飛び交う展開となりました。
序盤に横浜FCが先制するも、地力で勝る京都が盛り返し、4-1の快勝。
3試合連続で得点に絡んだ木下選手、コーナーからの本領発揮のパトリック選手、途中交代ながら最高の結果を残してくれた山崎選手。
他にもオウンゴール誘発の三竿選手、2試合続けて得点に絡んだ山田選手、福岡選手とこの3試合、誰かに依存した得点でないことが好印象です。
そして頼れるGM松田天馬選手もリーグ戦に帰ってきました。
相変わらずプレスの精度とセンスが良く、三竿選手のフリーキックは松田選手のプレスで生まれたハンドからのものでした。
狙いとしているカウンターからのゴール、苦手としているセットプレーで3得点、頼れる松田選手、三竿選手の出場、全体を通してかなりプラスとなる要素が多かった試合となったのではないでしょうか。
何より昨シーズン序盤にあった、「何故か勝てた」「負け試合だったけどなんか引き分けになった」というものがなく、納得感のある勝利を重ねている事が今シーズンの明るい要素となっています。
快勝の立役者
前半30分ごろからは京都ペースとなり、後半は危なげなく試合を運んでの快勝。前項で上げた選手の活躍はもちろんですが、この試合の流れを京都に持ってきた立役者は「44番 佐藤響」選手に他なりません。
ロングボール主体となった今節、横浜FC側が選択した戦術は佐藤選手のサイドに徹底的に放り込むというものでした。
横浜FCとしては佐藤選手のサイドで空中戦を支配し、そこから展開、カバーに回る麻田選手の動きで生まれたギャップ、スペースを狙うという戦術を共有していたと思われます。
目論見通りにいけば横浜FCは右サイドで攻撃のテンポをつかみ、試合の流れをコントロールすることができたはずです。
しかし、佐藤選手が競り負けない、横浜FCの起点となるプレーを抑えきることで攻撃のテンポを悪くさせます。
徐々に横浜FCのうまくいかない攻撃は守備にも伝播し、京都から見た左サイドにスペースが生まれていきました。
すると、守備に回っていた佐藤選手が攻め上がります。木下選手の動きを見て、中に外に走り回ることで相手DFを動かし攻撃のスペースを生み出していきます。
そして同点となるコーナーキックを獲得したシーン。
一気にサイドから中央に駆け上がり、綺麗なボレーシュート、こぼれ球も迷いなく蹴り込みコーナーキックを獲得します。
コーナーキックではパトリック選手の見事なヘディングが決まり、前半のうちに同点に追いついた京都。後半も走力で勝るゲームを展開し、雨の中勝ち点3を手にしました。
前節と同じく佐藤選手、白井選手がフィジカルと運動量でサイドを制圧、その勢いのまま一気に相手を押し込むサッカーを見せてくれました。
特に佐藤選手は一見京都のウィークポイントとも思われがちな選手ですが、その献身性とブレないプレースタイルは、相手にとって脅威を与えると共に、ピッチ上の選手にチームとしてあるべき姿、戦う姿を示してくれます。
課題として挙げられている技術面についても徐々に改善が見られており、今節については気になるところもあまり見受けられませんでした。
試合を通して徐々に成長する若きアクセルが今シーズンどれだけの歓喜をもたらしてくれるのか楽しみでなりません。
その他~麻辣飯に感動したり、ゴール裏に興奮したり
PS.
上記で書ききれなかったことをつらつらと
①横浜FCのスタグル
ハングリータイガーと迷いながら、その横にあった中華料理のキッチンカーで麻辣飯を購入。めちゃくちゃおいしくて大興奮。ボリュームもあって◎。肉巻きおにぎり棒もおいしかったです。雨降ってなければお酒も飲めたのに…。
②ゴール裏大迫力
以前に三浦知良選手を見るためにニッパツ三ツ沢競技場には来たことがあったのですが、相変わらずの近さ。前半は目の前で佐藤選手、麻田選手の熱いプレーを見届け。後半は山田選手と白井選手の激走を見届けました。そして松田選手を間近で見れて妻大興奮。
ネットに突き刺さる木下選手、山崎選手のゴールを目の前で見れてこれがスタジアム観戦の醍醐味としみじみと感じました。
③妻初勝利
天皇杯ヴェルディ戦で勝ち試合は見てましたが、同カテゴリの相手には初勝利、それどころかJ1の試合でゴールを生で見たのはこれが初めて。
去年の湘南戦は妻がお酒買いに行ってるうちにウタカ選手が決めてたので…。
今までの分も含めて4ゴール見させていただきました。
というか私も勝ち試合っていつまで遡るんだ…?少なくとも10年は見てなかったはず…。
④コーナーキックの影の立役者
1点目のコーナーキック。武田選手がニアに走り込みディフェンダーを誘導。空いたスペースにパトリック選手が飛び込み同点。武田選手も点に絡んでいるのですがもう一人絡んでいる選手がいました。
山田選手は空いたスペースに他のディフェンダーが入らないようにブロックの役割を果たしています。しかも二人をブロック。
そして3点目となったコーナーキック。山崎選手が飛び込むスペースを作ったのはイヨハ理ヘンリー選手。前に出ようとする相手ディフェンダーを抑え込んでくれています。
苦手のセットプレーですが、今後武器になれば安定して勝ち点を取れるようになりそうですね。