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痛ってぇ~わ

蒼く冷たい涙を貴方に送ります。
これは、哀しみを表す標ではありません。
これは、淋しさで流れる涙ではありません。
これは、私の中に常にあった覚悟が
訪れてしまった涙なんです。

悲しみではありません。
ただただ、悔しいのです。
こうなる事を知っていながら、
常にあった別れの不安から
目を逸らして目の前にある嬉しさに
喜んで過ごして来てしまった。
いつか、
こんな後悔をする日が来る事を
知っていたはずなのに、
何もせずに会える時間だけを
大切に過ごして来てしまった。
自分自身が許せなくて悔しい。


間違いを知っていながら、
正しい答えを導き出さずに、
苦しいこの答えを正解として
受け入れるしか無くなってしまったの。
それが、どうしようもなく悔しい。

私には、
正しいはずのない貴方の出した答え。
貴方自身にも正しくはないんだよね。


蒼く感情のない冷たい涙は、
頬にピッタリと貼り付いて
私から笑顔を奪ってしまったみたい。

実は、去って行ったのは、
貴方じゃないんだよね。
何もしなかった私が、
貴方を遠ざけたんだよね。

それを辛いだなんて言うのは
私の思い上がり、怠慢。
本当に貴方は優しかったよね。
甘えに慣れ過ぎて、
甘さを感じなくなってたんだ。
当たり前に甘えさせてくれた貴方の
スイーツ皿の上にには、
私はもう乗っていないんだよね。

間違えていると知っていながら
私を許してくれていた貴方の優しさに
溺れるように浸って
甘えて過ごして来てしまった。

いつもいつも、
帰ってしまった後に、
ポツンと取り残された部屋の片隅に
一人で蹲って貴方を思っている時に、
閑けさの余韻の中にあるどす黒い
間違いの闇から逃れ様として、
同じ色のお酒を煽ってた。
お酒になんかに逃げ場所がないのを
知っていながらも、
飲まずにはいられなかった。
私がお酒を飲むのは、
貴方と会った、その直後だけなの。

自分の体に貴方の残してくれた
余韻が残されていれば、
そこには確実に
貴方の残像を感じていられるから、
慈しむ様に、
その痛みと会話ができるのだけれど、
出張帰りやたった数時間だけの
会瀬の後には、
耐え難い後悔に押し潰されて
無我夢中でお酒に逃げている。


失うくらいだったら
月一でも構わなかった。
会えなくなるくらいだったら
我が儘なんて通さなかったのに。
それだけ身近な存在だったのね。
別れた後の現実なんて
私には想像できていなかった。


二度と会えなくなるくらいだったら、
本当は、
月に一回でも会えるのだったら
それでも良かったんだよね。
で妥協するべきだったんだよね。
それが貴方が導き出した、
私との関係の精一杯の正解だったのに。
なんでそれを
受け入れられなかったのかな?私。



今更そんな事を言われても、
もう遅いし、
痛ってぇ~わ

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