#12 「いいかねPalette」生活
今日は3月31日。
明日からは新年度ですね〜。
「いいかねPalette」の校庭の桜も満開を迎えています。
月日が経つのは早いもので、ここでの生活も3ヶ月を過ぎました。
当初は4月頃には実家に戻るか他所に移ろうと考えていましたが、
今ではそんな考えはどこへやら。
まだまだ「いいかねPalette」で過ごしたいと思っています。
それでも春は出会いと別れの季節。
「いいかねPalette」の長期滞在者に新しく加わる仲間がいれば、
ここを去って行く仲間もいます。
去って行った仲間の1人に、「雑魚寝部屋」の利用者がいました。
「雑魚寝部屋」とは、空き教室を6人分のスペースに区切って、そこに布団一式と私物をおくような部屋のことです。
僕はこれまでは「ドミトリー」を借りていました。
けれども、「雑魚寝部屋」の1区画が空いたので、そこを借りることにしました。
「・・・? 雑魚寝とは?」
横幅のスペースは区切られていますが、高さの制限は特に決められていないので、ロフトベッドを導入しました。
ベッドの下は収納スペース。
さらにこの区画は、教室の後方窓際という「雑魚寝部屋」の中の1等地。
左の道具箱の棚もコンセントも近いのです。
この「雑魚寝部屋」には樋口聖典さんの弟子のマサさんも住んでいます。
あと、早朝に営業していた「おあとコーヒー」が本日で閉店。
3/28〜3/31まではコーヒーが無料でした。
代わりといってはなんですが、長期滞在者向けに僕が「Dr.Pepper」を仕入れて販売しています。
今は売り切れていますが、明日には入荷予定です。
声を掛けて”合言葉”を言ってくれれば販売します! 1本100円です。
ご覧のように「いいかねPalette」生活を満喫しています。
ただね、3月の間ずっと考えていたことがあるんです。
それは「ここで何をするか?」ということです。
ここの生活が楽しいのは、「いいかねPalette」のスタッフの皆さんや長期滞在者の皆さん、訪問客の方々が作り上げている環境があっての賜物だと僕は感じています。
少しだけ昔を振り返ると、小学校〜高校のどこに行っても転校生で、学校生活が楽しかったとは言えない僕。留学も半年で帰国しちゃいました。
そんな僕が今楽しんでいる場所は、元小学校。
学生時代に楽しめなかった学校生活を、今取り戻しているような感覚があります。
ただ、学校生活というのは楽しいイベントだけではありません。
集団生活や授業を通して、社会に通用する知識や常識を身につける場所です。
僕に足りていないのは、まさにそこの部分、社会に出ている人が基本的には身につけている教養だと気付いたのです。
現在は休職中で、僕には時間があります。
人生80年と考えたら、まだあと半分あります。
だったら、この先の人生を楽しむために教養を身につけよう!
そのためには、「いいかねPalette」で勉強しよう!
目標は・・・2022年度東京大学受験!! これに決めた!!!
というわけで、2022年4月1日より受験生になります。
「ドラゴン桜」をリアルに実践してみようというわけです。
そんなわけで、今回を含め12回お届けしてきた「いいかねPalette」生活を
一旦、ここで終わろうと思います。
なんたって明日から受験生ですから。
1年間、全力で取り組みたいのです。
思い返せば2020年の3月後半、僕は妻から離婚を切り出され、人生のどん底にいました。
子供たちとも会わせてもらえなくなり、
「どうやって生きていけば良いのか、わからない」状態になりうつ病・不眠症となり休職→復職→また休職。
妻との離婚は裁判までもつれこみ、ようやく終わったのが先月です。
僕は安定的な収入が見込めないので、弁護士に自己破産を勧められ、現在手続き中です。
これだけを読むと、本当に不幸な、またはメンタル弱よわの敗者だと感じますが、
僕は現在幸せです。
生きているということは、まだ挑戦できる環境があるという事だと僕は考えています。
上記の写真のちょうど2年前。
家族4人と犬を連れて最後に散歩した道です。
他の人から見ると、家族仲良しで微笑ましい光景に見えたでしょうが、僕にはこの道が自分の不幸へ繋がっていると感じていました。
でも、違っていたんですね。
この道は「いいかねPalette」に繋がっていたのです。
「なんでもできる世界をつくる」がここのコンセプト。
僕は、明日から新しい世界を知るために一歩踏み出します。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
気まぐれに更新することもあると思うので、たまに覗いて下さいね!
では、また!!
(お前、いつも最初だけは勢いあるじゃん。1年間も継続できるのか?)
(それが本当の目的なんだ。努力を継続するとどうなるのか?って自分でやるのが一番わかるしさ。ま、良いじゃん。生きているだけでもさ)