先生に考えてほしいこと その2
学習端末で入力する速さについて
令和3年の「情報活用能力調査」報告から、情報活用能力の基盤としての、スキル:「キーボードでの文字入力」の速さについての考えが分かります。
引用:文部科学省 情報活用能力調査(令和3年度実施)調査結果 49ページ
報告から分かること 1
授業で必要な文字入力の力を、1分間に40字以上と考えていること。
報告から分かること 2
授業で必要な力を身に着けている小学5年生は、2.3%にすぎないこと。
1分あたりの文字入力の分布
目標:1分間40字以上 と考える理由
次は、報告書のまとめです。
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1分間に A4 用紙の1行(40 字程度)の文字入力ができる児童生徒は、
小学校では 2.3%、中学校では 6.4%、高等学校では 13.9%であった。
端末・アプリケーションを活用した学習場面において、自分の考えを表現するためには、スムーズに文字入力できることが重要だと考えられる。
文房具のように端末を普段から活用して文字入力の経験を積み重ね、多様な文字の入力方法について教員がサポートしていき、文字入力の速度や正確性を高めることが重要だと考えられる。
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奥歯にモノが挟まった表現です。
伝えたいのは、次の内容で間違いないと思います。
学習端末を使う授業で自分の考えを表現するには、スムーズな文字入力、
1分間に A4 用紙の1行(40 字程度)の文字入力の力が重要です。しかし、児童生徒の現状は、小学校で 2.3%、中学校で 6.4%、高等学校では 13.9%であった。
そして、結論に先生へ期待が書かれています。
先生への期待
文房具のように端末を普段から活用して文字入力の経験を積み重ね、多様な文字の入力方法について教員がサポートしていき、文字入力の速度や正確性を高めることが重要だと考えられる。
そして、授業への参考に次のようなアイディア集が、掲載されています。
引用:情報活用能力育成のためのアイデア集 キーボードによる文字入力
キーボードによる文字入力 真の課題
小学5年生の平均は15字 目標:40字との差
目標:40字を目指すには、基礎をしっかり身につける必要があります。
⇒ ホームポジションの大切さ
⇒ 手や指の構え方
⇒ 基礎練習と実践練習
これらは、鉛筆での「書き方」と同じ、文字入力の基本です。
学校での文字入力の学習で、基礎がしっかり指導されていない。
これが、児童生徒の文字入力の力が成長できない原因と思われます。
授業で必要な文字入力の力を、1分間に40字以上を身に着けさせる
ための課題について、先生と一緒に考えたいと思います。
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