F。-Fレギュのスタン落ちについて-
手札2枚を捧げれば、ポケモンを得られる。
サイド1枚を捧げれば、ダメカン13個を得られる。
なら一体何を捧げれば、この世の全てを知れるーーー？
むらにいです。(冒頭のは「チ。」1話の最初の文章をいじりました)
早いもので2024年も終わろうとしています。ということはもうすぐ2025年が始まります。ということはポケカのレギュレーションが変わります。たぶん。
ポケカでは年に1度(ここ数年は毎年1月ごろ)「レギュレーション変更」が行われ、毎年3分の1のカードがスタンレギュでは使えなくなります。現在のスタンレギュはFGHですので次のレギュ変更ではこれがGHIにずれFが使えなくなります。たぶん。
そう。Fレギュはもうあと2ヶ月も使えません。たぶん。
ということで今回はFレギュで(たぶん)まもなくスタンを去ってしまうデッキやカードについて紹介します。すでに色々記事はありますが、改めて自分の言葉でまとめてみようと思います。全文無料ですので気軽に読んでください。
※すでに「たぶん」と連呼していますが11/28時点でレギュ変更についての情報は一切ありません。しかし来年もほぼ100％レギュ変更があるだろうと思って記事を書いています。ご了承ください
【12/22公開】1/24にスタンレギュが変更されることが発表されました
この冬スタンを去るデッキ
まずはFレギュで使えなくなるデッキのうち現在活躍しているものを紹介します。
ルギアVSTAR
まずはルギアVSTARです。こいつは最速でアーケオス2枚をトラッシュしVSTARパワー「アッセンブルスター」で展開。それ以降はアーケオスで特殊エネルギーを大量に加速しながら戦っていきます。
1度アーケオスが立ってしまえばもう止められない圧倒的スピードとパワーで、3年間形を変えながら環境に君臨。ラストイヤーとなった今年もCL3連覇、JCS優勝という半端ない成績を残しました。
(ルギアの変遷についてまとめてくれてる記事です↓)
ルギアの活躍については公式も流石に危機感を抱いていたようで特に今年以降色々なガンメタカードが出たりしましたがそんなもの全くものともせずに勝ちまくる姿はまさに第2のミュウVMAXそのものでした。
レジドラゴ
続いてはレジドラゴです。このデッキはずっと活躍したというよりは今夏ごろから急速に流行りはじめたちまち環境デッキに昇り詰めました。変幻の仮面で登場したオーガポンみどりのめんでエネ加速し、エネルギーつけかえを使うことで最短先2でワザ宣言が可能に。りゅうむそうでコピーするアタッカーはドラパルト、ギラティナ、ヌメルゴン、そしてナイトワンダラー収録のキュレムとまさにエース集団。相手に合わせた柔軟な攻撃プランで戦う姿はまさに無双。約2年半の間ルギアの影に埋もれてきた龍は、最後の最後に悲願の大活躍を果たしました。
ロスト
お次はロストデッキ。こいつも熱烈なファンを一定数持ち、形を変えながらずっと環境にいましたね(こないだのシティs2でも当たりました)
デッキとしてはキュワワーやアクロマの実験で手札とロストゾーンを肥やし、ロストが7枚たまったらミラージュゲートで大量エネ加速。ギラティナVSTARをはじめウッウ、ヤミラミ、かがやくゲッコウガ、トドロクツキ、テツノカイナといった多種多様なアタッカーで柔軟に攻めていくというデッキでした。ミラージュゲートを使うと多色のエネを一気に加速できるため最近は3色エネ要求のピカチュウやニンフィアとも組まれたりもしました。
カビゴン
「ダメージを与えてサイドを取る」以外の戦法で多くのプレイヤーを悩ませたカビゴンもレギュ落ちします。僕もカビゴンには本当に頭を抱えました。好き嫌いがはっきり分かれるデッキタイプだったと思います。
汎用カード
ここからは多くのデッキで愛用されたFレギュのカードを紹介します。「これも落ちるの！？」って思うカード盛りだくさんです。
ポケモン
ポケモンV
「ポケモンV」と名がつくカードは全てスタン落ちします。
ロトムV
初手の手札を潤沢にできる便利特性をもち近年の2進化デッキで活躍。再録もなかったため最近は超高騰。
ネオラントV
かつてのカプテテフGXを思い出す便利特性で活躍。Dレギュでクイックボールがスタン落ちして以来若干使いづらくはなったものの、やはりハイパーボール1枚から序盤はペパーや博士、終盤はボスやブライアにつながる安定感と強さは無類のものでした。
【11/22追加】オリジンディアルガVSTAR
こいつは登場から本当に長い間環境で見ることはありませんでしたがサイバージャッジでメタング、楽園ドラゴーナでブリジュラスの登場に伴い最後に覚醒。そしてそんなブリジュラスの相方として最後の最期についに悲願のCL大阪優勝。まじでおめでとう。
オリジンパルキアVSTAR
何かとずっと環境にいたシリーズ。登場当時から環境の第一線を引っ張り続けてきましたが、ゼロの大空洞の登場で覚醒。さらにヨノワールも味方につけ最短先2での盤面崩壊まで可能にしました。デッキで紹介したらよかったかな。
かがやくポケモン
かがやくポケモンも軒並みレギュ落ち。特にゲッコウガとリザードンを失うのはかなり大きいのではないでしょうか。
マナフィ
ベンチの守護神マナフィもスタン落ち。ベンチポケモンを守る特性は昔からコータス、バリヤード、ミュウ、そしてマナフィと受け継がれて来ており来年もきっと収録されるはずですが、Hレギュで1進化ながら上位互換のベラカスが収録されており一抹の不安はあります。万一収録されなかったら闘テラスタルゲッコウガが環境デッキになるでしょう。
ビーダル
3年間働き続けた前歯もついに任期満了。今年の頭くらいにはリザードンとも組まれてましたね。
キルリア
サーナイトデッキの根幹をなしてきたキルリアもスタン落ちします。サーナイトというデッキ自体は来年も残るでしょうがおそらくふしぎなアメ等を入れたアグロ型になると思います。ドローソースはブロロロームかNのゾロアークexあたりが有力かと思います。
枠足りなーーい！！！
トレーナーズ・エネルギー
ヒスイのヘビーボール
現環境で唯一(多分)サイドを自分の目で確かめられるカード。たねポケモンが落ちてれば回収できるためそれこそサーナイト等サイド落ちがきついデッキで愛用されました。
ダークパッチ
悪デッキの星。トドロクツキはだいぶきつそうですね。特定タイプのエネ加速系グッズは水のアクアパッチ、鋼のメタルソーサー、そして悪のダークパッチときましたが次はどうなるか。予想はフレアパッチ(炎)かな。
キャンセルコロン
ミミッキュや闘オーガポン、最近ではピカチュウやミロカロスの突破口。キャンコロのレギュ落ちでこいつらが無敵になります。逆にマナフィ同様のカードが収録された場合強引にベンチ狙撃を通される可能性もだいぶ下がります。
トレッキングシューズ
ライコやトドロクツキ等先1からぶん回すアグロデッキによく採用された1枚。グッズでドローできる貴重なカードでした。
ロストスイーパー
こいつのレギュ落ちはかなり影響あると思います。現環境には強力なスタジアムや道具が多いためスイーパーが活躍する場面は非常に多くあり、デッキに1枚入れときたいカードでした。Iレギュでフィールドブロアー再録しないかな。いずれか1枚くらいにエラッタされてもいいんだよ。
森の封印石
おそらく最も多く使われたVSTARパワーですね。VSTARがないデッキにはとりあえずネオラントとこれ、というくらい強かった。ロトムといいネオラントといいこれといいリザードンの損失えぐいですね。
カイ
水デッキの星。パオジアンでセグレイブとアメを揃える動きはとにかく強かった。こいつのレギュ落ちで水デッキもだいぶキツくなると思われます。ただ水タイプは何かと優遇されているのであんま変わらなそう。
アクロマの実験
ロストデッキを支えた1枚。はなえらび2回とこれ1枚で最速後1おとぼけスピットは反則級の強さ。
ネジキ
今年の夏頃に主にリザードンで急に注目されたカード。ロトムVやネオラントVを消しつついきなりリザードンやヨノワールを作る動きがかなり強かったですね。自分はロストアビス発売当時に1枚だけ引きました。
ツツジ
終盤のみ使える強力な手札干渉。大体のデッキはこれ使いつつドローソース取ると止まるため一気に逆転を狙えました。
マグマの滝壺
炎の貴重なエネ加速。なぜダメカンが乗るんでしょうか。これが落ちたら炎タイプはいよいよきついですね。ダークパッチの炎版来そう。
崩れたスタジアム
主に2進化デッキで使われたベンチ縮小スタジアム。役目を終えたロトムやネオラントが負け筋にならないように処理するのが主な役割でした。
シンオウ神殿
特殊エネをロックするスタジアム。最近だとドラゴやカビゴンに入ってたと思います。しかしスペースジャグラーの時点でこんなカードが出てたのは、もしかしたらあいつが出てくるのを予言してたのかもしてませんね。
ポケストップ
この3年間でたぶん最も使われた、というより回されたスタジアム。アグロデッキには必ずと言っていいほどよく採用されていました。なぜ再録されなかったのか全くわかりません。
ここからは個人の意見なんですがポケストップスタン落ち後の代用カードとしてサイクリングロードをお勧めしたいと思います。
ポケストップを使うデッキの多くは最速でガン回したいorトラッシュしたいカードがあるデッキだと思います。サイクリングロードはエネルギーをトラッシュしつつドローができるので目的のカードに繋がるチャンスが増えるということから、ポケストップと同等まではいかないにしてもデッキを回す上で役にたつスタジアムなのではないかと思っています。実際僕もソウブレイズデッキで使ってますが十分強いです。
ダブルターボエネルギー
ついにエラッタがかかった無色2個エネ。しかし活躍の場はかなり多かった印象です。無色2個ぶんのエネルギーは昔からずっとあるので次のレギュレーションでも再録されそうです。
ギフトエネルギー
ルギアの手札問題を解消する1枚。手札干渉もこいつのおかげでほぼ気になりません。
影響が小さいデッキ
ここまでFレギュでスタン落ちするカードを紹介してきましたが、逆にレギュ落ちがあまり気にならないデッキを考えてみました。やはりかがやくゲッコウガやポケストップが落ちるのは相当痛手ですがこれはなんとかなるかなというデッキをいくつか紹介します。デッキ画像はポケカブック様から拾いました。
タケルライコex
Fレギュのカード：ゲッコウガ、トレッキングシューズ、入れ替えカート、ポケストップなど
後1からぶん回すためのカードがちょこちょこスタン落ちしますがデッキパワーはさほど下がらないでしょう。オーリムがスタン落ちするまでは環境第一線にいると思います。
古代バレット
Fレギュのカード：ダークパッチ、ゲッコウガ、ポケストップなど
ポケストップのスタン落ちで古代カードが若干落としづらくはなるものの探検家や器やシクボがあるのでまだまだ戦っていけると思われます。
ブリジュラスex
Fレギュのカード：ディアルガ、ポケストップなど
サーニーゴさんが四天王決定戦で使ったスターミー型が主流に。レギュ落ちの影響はほぼなし。
ソウブレイズex
Fレギュのカード：ゲッコウガ、ポケストップなど
スタン落ちの影響が一番少ないといってもいいかもしれません。流石にドローソースが欲しいのでブロロロームなどが入りそうです。
終わりに
Fレギュのスタン落ちで2進化デッキはだいぶ厳しくなりそうですがリザードンやドラパルトは元のデッキパワーが半端なく高いのですぐになんらかの解決策を持って環境に帰ってくると思います。あとはヨルノズクも増えそうですね。
ここまで長らくお話ししてきましたがFレギュのスタン落ちまではまだ時間があります(というかスタン落ち自体未発表です)。CL大阪もあります。残されたわずかな時間、今のポケモンカードを存分に楽しんで、希望を持って新時代を迎えましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。よければTwitterも覗きに来ていただけると泣いて喜びます。
https://twitter.com/muraney2630
またスキ・フォローいただけるとこれからの記事執筆やポケカ活動の支えになりますのでそちらもよろしくお願いします。
それではまた。