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Vol.15 取材対象は路上生活者の件~VS報道マン~|路上生活マガジン

嘘のような話。

夜中に缶拾いしてたついでに近くのゴミ掃除してたら海外の女性から水を一本買って貰えました。

旅行者かな?と思いましたが、彼女は繁華街近くで通行人に買われに行きました。

いわゆる立ちんぼだったか・・・・





というわけで、本日も路上よりお届けします。

皆さんこんにちわ。 

都心で路上生活をしてます村瀬テロスタンと言います。
路上生活者、いわゆるホームレスという事になります。

さぁ、今週も路上生活マガジンのお時間がやって参りました!
皆さんのフォローやスキ、またはサポートが創作活動、また生きる原動力になりますので、気が向きましたらどうぞ宜しく😃✌️

さて前回まで3週にわたり食事についてお話してきました↓↓


炊き出しなどが今や路上生活者のライフラインと化してますなんて話でいっぱいでしたね。


さて、今回からの #路上生活マガジン は、予告通り『取材』をテーマにお話させていただきましょう!

題して、

《本当に路上生活者は取材対象にうってつけなのか!?》


をお送りします!



単に我々がどんな生活をして、どう生計を立てているのか気にされてる人は結構いると思います。

個人的興味で聞いてくる人も中にはいますが、そんな中でもやはりカメラ構えて『話聞かせて欲しい』と訪ねてくる人が大半ですかね。

路上歴の浅い?私にも一応『取材』と称してやって来た人はちらほらいたので、何のために取材されたのか、また彼らのメリットとはなんなのか等の話をしていきましょう!

①報道番組の取材


たまに深夜のドキュメンタリーなんか見てると各地の路上生活者の特集なんてやってますよね。

そんなに大それたものではないですが、その類いの取材も来ました。

彼らとYouTuber関連の取材と違ったのは、《担当者がちゃんとしてる》これに尽きると思います。


以上の点がハッキリしてるなら、取材受けてもいいかなとなりますよね。

特に一番下に関して。
言い方悪いけど我々で飯食おうとしてるならそこの配慮は気を付けろよという感じですかね。

・短期的か長期的か


これに関しては企画次第なんですかね。

1日の、数十分のインタビューで終わることもあればそこから深掘りしたくて何日も同行もいうパターンもあるでしょうし。

その場その場の、いわゆる『現場の判断』になると思われますよ。

ただ"路上生活者のその後"なんて撮る場合は下手したら年単位での取材となるのではないでしょうか。

それが一番落ち着く終わり方だろうからね😊


②インタビューと撮影の可否

対象者にもよりますが、やはり顔出ししたくない人はモザイク必須であったり声まで変えてくれというリクエストもあったりと。

人によりけりですがやはり路上者とて一般人ですからね。

更に過去の話で述べたと思いますが、人によっては過去を絶ちきったつもりで路上にいる人もいて今自分がどこにいてなんて知られたくない人もたくさんいるわけですよ。

その辺の配慮はして当然かと。


・撮影クルーの興味か否か?

この手の人たちによく『自分の話する分にはいいが、ここを撮らないでくれ』等お願いしても、『なんで撮っちゃいけないんですか?この辺の状況も伝えたいんですよね。』なんて返してくることが過去ありました。

しかも決まって同じ人です。


恐らくこの簡単なメカニズムを説明しても理解する気がなかったのでは?と今では考えてます。

・取材対象者Aを撮るがB達が生活してる様子などをカメラに納めようとする

・Bは何年いる人で、取材一切NGの人。Aがカメラ前で話してるだけでも顔を渋ることも。

・Aに『いい顔するな』なんて変なやっかみ言ってトラブルに。

・結果路上歴の浅いAが追い出される。

多分"世間に何を伝えようという目的の撮影"じゃなくて、"完全にこの人達は普段何してるんだろう"という自分の興味本意での撮影じゃないのかと考えてました。

些細なことでも『見られたくないから撮さないでくれ』という意図を伝えても『モザイクかけるからいいだろ』と理解して貰えないことが多々あったので、私の場合は半ば諦めました。

ただこのときは取材受けていた近くの路上者が『人が嫌がってるんだから止める。それにつきるだろ?』と至ってシンプルな言葉を突きつけてそれでやっと止めましたが。

あのときは助かりました。先輩、ありがとう✨✨


彼らも撮りたいものに制限がかけられるのはストレスなのは解りますが、興味本意が勝った撮影になってしまった時点で自己満足でしかないのではないでしょうか?

対象者の顔写さないということを徹底していたYouTuberの方が断然こちらに気を使ってくれてるのが丸わかりですよ。

生意気でしょうが、あくまで撮られた側として考えてみた事ですが。

③取材されて思ったこと

インタビューでは実は、こっちがイライラするような質問が結構飛んできたりしました。

カメラの前の仕事モードとそうじゃない所では違うといったところですかね。

質問内容は伏せますがざっくりと言うなら、

・『もとの社会に戻るとしてそれ本当に必要なんですか?』
・『今の窮状を聞いたら何て言うんですかね?』

とか。

"アンタ、こっちがイラつくの分かってるだろ?"って言いたくなるようなのもちょいちょい飛んできましたね。


あと、カメラ回されたまま昼間の街中なんて移動したくないから比較的人の少ない地下道いこうとしたら『地上でもいいでしょ?こっちの都合もあるから。』的な言われたり。

なぜ、自然でいいと言われながらもこっちが彼らに気を使わなきゃいけないのか。

街中でしかもカメラ前で大声で怒鳴ってるヤバイやつだと思われたくないですからねこちらも。

考えすぎかな?完全にそこを逆手に取られたとしか思えないんですけど。


"その辺は子供でも解るだろう"という感覚がなくなってるんでしょう。

まぁ向こうも仕事なんで、こちらも腹くくるしかないですがね。

なんでこっちが腹くくるのかわかりませんが💦💦


・そんな彼らのメリットって?

世論に我々のような人間の窮状を訴えて『報道=真実を伝える社会正義』というのをアピールする点ではないでしょうか。

ですが、電波に乗ったかどうか知りませんがそのために作り手の好きなように対象者を持っていくというのはなんだか話は違う気がします。

まぁ社会正義に乗っ取った自分のエゴを通せるという事ではないでしょうか。


その点、ジャーナリストと呼ばれる人たちとは違う気がしました。

彼らは危ないこと平気で首突っ込む所もある印象ですが、その反面で見たものを脚色せず"原文ママ"で伝えようとしてる気概を個人的には感じます。

こういう人にちゃんと会った事ないのでなんとも・・・・

④最後に

正直最初にまともな担当者の印象を考えると、今となっては色々信用できない部分が涌き出てきたという点があります・・・・

中でも最初にインタビュー受けた際に『声変えてくれ』とお願いしたところ露骨に嫌な顔されたのは今でも覚えてます。

あぁ、コイツめんどくせーみたいな感じで😂

他にも色々やられまして、何度かトラブルに見舞われたこともあって。

この件でテレビというメディアというものは信用しきってはいけないのかなんて考えさせられましたね。

やはり人と人ですからね。


というわけで、今日はここまで!

次回はこちら!


『取材の件②』

来週も路上者の取材事情について話したいと思います。
次はテレビ以外の取材の話を。

割りとまともな人の話は出てくるかな!?

それではまた!

Have a nice day! by 路上より。


『昼間の都心』

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村瀬テロスタン@物書き見習い〜元路上生活者〜
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