読書(花咲く丘)
■作者と概要
・作者は湊かなえ。短編集「物語のおわり」の1つ。主人公の拓真は写真家になる夢を諦めるべく志すきっかけになった北海道の地を訪れる。そこで妊婦の智子に会い「空の彼方へ」を渡される。絵美は物を書きたいのではなくただ作家になりたいから覚悟の足りない発言があると思い、かまぼこ工場を継ぐために写真を撮ることが好きにもかかわらず夢を諦めなくてはいけないことを卑下するが、結末のないこの作品を読む中で、本当に書きない何かが見つかるまであえて夢を手放したのではないかという考え方に。自分も夢を諦めるのではなく一時的に手放すのだという覚悟を決める
■感想
・夢とは何かを考えさせられる作品だった。それ自体が好きだから夢であるのか、それとも追い求めた結果にワクワクするから夢なのか。答えはないがどちらも夢であり夢ではないのかもしれない。拓真のように結果が出なかったり途中で諦めなくてはいけない局面になった時、夢に対してどういった反応をするんだろうか。それこそ結末のない物語なのかもしれない
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?