読書メモ(街の灯り)
■作者と概要
・作者は湊かなえ。短編集「物語のおわり」の一つ。友人の晴れ舞台に参加した主人公は旧友との昔話に花を咲かせる一方、孫が不登校になり妻と二人で旅行に行ってしまったといういわば誇れる状態でないことに後ろめたさを感じながら友人の自慢話を聞いていた。『空の彼方』には現実の続きがあり、清原の伯父で東京の出版社で働いている人を代わりに紹介したというものだった。この会にはあかねも参加していて、佐伯がハムさんだと気が付いた彼女は、清原経由で『空の彼方』の原稿を渡した。ホテルに戻って読んでみると、それが妻の書いたものだと理解する主人公。そして、妻からメールが届いた。
■感想
・固定観念に縛られ夢を持たない、捨てるという決断をしたハムさんが歳をとって周りと比較して自分の幸せを感じていたり自分の価値観で人の幸せを図っている姿が印象的だった。「空の彼方」の時と全然人柄は変わっていないのに歳をとり魅力的に映らない姿。変わらないことは成長していないことであり自分は夢を持って楽しく誇らしく行きたい、そして人の幸せをその人の価値観を理解した上で応援できる人になりたいと感じた