【データ】石川裕紀人騎手ってマジで上手いんじゃないだろうか
アイビスサマーダッシュのオールアットワンスの末脚には度肝を抜いた。
もちろん高速馬場で前決着を予想した私のセンスのない予想は大外れだが、石川騎手の騎乗はセンスの塊のような騎乗だった。
もともとライアンムーア騎手を意識しているとインタビューで見たことがあるが、昨年ジャパンカップで馬群をこじ開けるとんでもない騎乗で勝ったライアンムーアを追いかけるようにチャンピオンズカップを勝った石川裕紀人騎手。
27歳で10年目を迎えるが、リーディングは38位(18勝:8/4現在)。
これだけ見るとトップ騎手とはお世辞に言えないが、騎手の成績は馬質に左右されるのが当然で、単純にその順位が上手い/下手の判断基準になるとは私は思わない。
そこで今回は石川騎手を自分なりの切り口で分析してみた。
(ちなみにこちらの記事でも石川騎手のすごさに触れたことがあるので、ぜひご覧ください。)
① 馬質で区切っての分析
当noteを何度かご覧いただいた方(感謝)にはおなじみの、
・人気馬:1~4人気かつ単勝オッズ6.9倍以内
・人気薄:7~12番人気かつ単勝オッズ15.0倍~99.9倍
の条件でわけて、2020年以降の成績を見てみる。
それぞれ上が全頭(平均)、下が石川裕紀人騎手騎乗馬の成績。
はい、お見事です。
人気薄の複勝率以外はすべて全頭(平均)を上回ってます。
そして馬券的にも単・複回収値ともに上回ってます。
これだけで石川騎手は平均よりも上の騎手ということが言えるでしょう。
② 芝のレース
①と同様に馬質で区切っての分析を、芝のレースに絞って分析してみた。
結果は以下の通り。
まず芝の短距離(~1500)は驚異的です。
人気馬の信頼度の高さが素晴らしく。基本的に単勝はべた買いでもプラスです。
そして人気薄でも単勝べた買いでプラス。
これは覚えておきましょう。
マイル以上でも人気馬の信頼度が非常に高い。
頭数が少なく勝ちまで達していない距離はあるにしても、複勝率が高く回収率もプラスなので、芝はとにかく信頼しても良い騎手といえるでしょう。
③ ダートのレース
同じ切り口を今度はダートで分析してみる。
まず石川騎手に関してはダート2000m以下は人気馬・人気薄問わず買いといえそうです。
とにかく平均を上回ってます。
2100以上はサンプルが少ないので極端な数値が出てますが、人気馬の勝率・単勝回収値は優秀なので、今後サンプルがそろってきたら連対・複勝も数字がついてくるかもしれません。
④ まとめ
今回の分析はこのくらいにしておきますが、まとめると以下の通りです。
・馬質を考慮して成績を評価すると、平均を上回る優秀な騎手。
・芝は1500m以下の短距離のレースは人気馬の信頼度・人気薄の食い込みともに信頼できる。
・芝のマイル以上も人気馬であれば信頼ができる。
・ダートは2000m以下であれば人気問わず買い。
・ダート2100m以上は人気馬での信頼度が高そうだが、サンプルが少ないので今後注目。