むらの工作室通信 vol.3 『今日はなに作ろう?~小学生のものづくり11月②~』
むらの工作室は、西粟倉村の学童「げんきっこクラブ」と連携し、週に1〜2回げんきっこ開放日を設けており、小学生が放課後に集う場となっています。
さてさて今日はなにつくろう?
👦「さ~!今日はなにを作ろうかな~!」
小学校1年生のHくんが工作室に入ってきました。
今日も工作室は賑やかになりそう。
丸鋸×木材=椅子
小学校4年生のRくん、板材や角材を持ってきました。
👨「これで椅子をつくる!」
椅子?そんな大きなもの、つくれるの?
とびっくりしていると、工作室のマネージャーざっきーとどんな椅子を作りたいのか、どんな風に木材を切ったらいいのか、ディスカッションを始めました。
ざっきー「ここの長さに合わせて角材を切るには、ここは何センチにしたらいい?」
👨「わからん。。。計算してみる。ここからこの長さ分を引いて。。。。」
角材に線を引き終えると、安全眼鏡を装着。
なんとRくん、丸鋸を自分で操作して板を切ります。
ざっきーが機械の安全を点検し、Rくんがスタンバイしたところで電源を入れます。
がががががが。。綺麗に切れました!
今度は角材をネジで留めていきます。
1日目の作業はここまで。また明日。
翌日の作業は、Oくん(小4)と一緒にチームで取り組みました。
2人でやると、ネジ止め前の角材を持つのが楽そう!
今日は2人で定規と算数とにらめっこ → 丸鋸で切断 の繰り返し。
2日目の作業はここでおしまい。また明日!
椅子づくりは3日目。
👨「今日出来上がるかな。出来るといいな~」
電動ドリルで上手にネジを留めていきます。
(横でざっきーが見守っています)
留めて、留めて、とめて、、
最後のネジを留めて・・・・
完成です!!!
「どうして椅子を作ろうと考えたの?」と尋ねると、
👨「工作室に来た人が座れるように。座れたほうが疲れないでしょ」
と。
作った椅子は家用ではなく、工作室を訪れた人に使ってもらうためのものでした。
誰かのことを想像して、「疲れないように」と想って、それが起点となってできた椅子。
予想したようにはすぐにうまくはいかなくて、それでも投げ出さず、やり遂げたRくん。なんと立派なことか。
こういった工具を使うことができると、自分の考えや想いをすぐに形にすることができる。
電動工具を使うことを厭わず、作りたいものを作り出す、それが小学生でできるなんて、これからが楽しみです。
牛乳パック×輪ゴム=跳ねるおもちゃ
ちなみに冒頭に出てきた小学校1年生のHくんは何を作ったのかというと。。。
牛乳パックのバネです!
見本を見て、丁寧に切り込みを入れて、テープで繋げて、、
これを小さくたたんで、箱にいれて、誰かに手渡すと、ふたを開けた瞬間にびよよよ~んとこの牛乳パックのバネが飛び出すびっくり箱になるのです。
👨「お母さんへおみやげにする!」とホクホクしたお顔。
お母さん、喜んでくれるといいね!(びっくりするかも)
自分がやりたいことをやる場、工作室
工作室で何をするかは、本人の自主性に任せています。
何をしたいか、何を作りたいか、そのためにはどんな道具が必要か、自分で考えて行動します。
わからないことは、ともだちに聞いたり、まわりの大人に聞きます。
子どもたちは日々成長しています!
最後までお読みいただきありがとうございました!