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R4年度協力隊活動報告_山﨑誠人

1)自己紹介

【プロフィール】
山﨑 誠人(ヤマザキ マコト)
一般財団法人 西粟倉むらまるごと研究所 むらの工作室マネージャー

1997年、千葉県生まれ。大学在学中はIT×ものづくりをテーマとした教室で働き、プログラミング・ロボット製作・デジタルファブリケーションなどを通じて子どもたちの創造力を育む教育に携わる。大学卒業後は神奈川のIT企業でシステムエンジニアとして働き、2022年8月に西粟倉村に移住。現在所属する西粟倉むらまるごと研究所では、ものづくりから可能性が広がっていく場所を目指し、デジタルからアナログまで様々な工作機械を備えた「むらの工作室」の運営に携わる。


2)今年度の活動

レーザーカッター・真空成型機・3Dプリンタ。
これらのデジタル工作機械を使うことで
人の手で行うには難しい加工ができたり、
今まで商品として購入していたものを自分で生み出すことができたりと、
ものづくりの可能性が広がります。

そしてこのような道具があることで新しいアイデアが出てきたり、
実際にものを作っていく過程で自分の好き・得意に気付いたりと、
来てくれた人の可能性も広がっていく。

そんな場所を作るべく、今年度は以下の活動を行ってきました。

1. ものづくり施設への研修
2. ものづくりワークショップの実施
3. デジタル工作機械を用いたものづくり講習会の実施


1. ものづくり施設への研修

西粟倉に移住してきて、むらの工作室という場所と様々な工作道具があったはいいものの、私自身ものづくりの施設を運営したこともなければレーザーカッターや3Dプリンタなどのデジタル工作機械を使ったこともありませんでした。
なので、まずは運営方法や各道具の使い方を学ぶため、高知県佐川町にある「さかわ発明ラボ」という様々なデジタル工作機械を備えたものづくり施設に1ヶ月間研修に行ってきました。

さかわ発明ラボには様々な技術や専門性を持ったスタッフがいて、その方たちと一緒に働かせてもらう中でたくさんの学びや刺激が得られました。
また、施設に来てくださった方々とのコミュニケーションを通して、利用者の生の声や子どもたちの楽しんでいる姿にも触れることができ、貴重な経験をさせていただきました。


2. ものづくりワークショップの実施

むlaboでは場所や道具を開放して、村民の皆さんにそれぞれの「やってみたいこと」や「知りたいこと」を企画してもらうオープンデーというイベントを月に一度実施しています。

むらの工作室でもまずはデジタル工作機械に触れてもらうため、そのイベントの中で様々なワークショップを実施してきました。
レーザーカッターでダンボールを切り出して様々な動物を作ったり、
自分で描いた絵を彫刻してオリジナルキーホルダーを作ったりして、
デジタル工作機械でどんなことができるのかを知ってもらいました。

レーザーカッターを見ること自体初めての人がほとんどだったので、機械が動き出した時の「おー!」という声や、実際にものができた時の嬉しそうな顔を見て、私も思わずにやにやしてしまいました。


3. デジタル工作機械を用いたものづくり講習会の実施

デジタル工作機械を体験するものづくりワークショップから一歩踏み込んで、機械の使い方を学び、実践し、みなさんのアイデアを形にする講習会を実施しました。

みなさん初めて使う機械に苦戦しながらも、個性あふれる様々な作品を作ってくださいました。

試験管立て・蓋
クッキー型

3)1年間を振り返って

去年の8月に協力隊に着任したばかりということもあり、今年度はたくさんの学びや発見があった年でした。

西粟倉に来て初めてレーザーカッターや3Dプリンタなどに触れましたが、これらの道具があることでものづくりに広がりが生まれ、アイデアを形にするハードルが下がることを実感し、とても感動しました。

また、ワークショップや講習会を通して村民の方々と直接関われる仕事ができて嬉しかったですし、参加者の方が夢中になってものづくりをしている姿や完成した時の嬉しそうな顔を見て、私自身も嬉しくなりました。
来年度もみなさん気軽に遊びに来ていただき、一緒にものづくりを楽しんでいけたら嬉しいです。


4)来年度に向けて

1. より多くの人の「やってみたい」を後押しする

デジタル工作機械を使うことでものづくりの可能性が広がります。そしてものづくりの中で新しい発見やアイデアが生まれ、その人の可能性も広がっていく。私はそう思っています。
来年度はワークショップなどを通してさらにたくさんの人にデジタル工作機械やものづくりを体験していただき、体験した人の心が動くような瞬間を作っていきたいです。

2. 新しいことを模索する

デジタル工作機械はあくまで「やってみたい」を実現するための手段に過ぎません。
むらまる研の役割は村民のみなさんが「生きるを楽しむ」を実現するためにそれをサポートできる環境を整備することなので、既存の手段の新しい活用方法やその他の新しい手段を日々模索していきます。

3. 村内の方々との関わりを大切にする

西粟倉に来てから村民の方々とお話したり、一緒にものづくりをしたりと、仕事の中で直接人と関わる機会が増えました。私自身その中で喜びややりがいを感じる瞬間が多かったので、来年度もたくさんの方々との関わりを大切にしていきたいです。

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