むらの工作室通信vol.7『VIVITA ROBOCON HAKATA 2024に出場!最高得点ロボット制作レポート』
むらの工作室で小学生たちと作ったロボットで、工作室マネージャー“ざっきー”がロボットコンテストに出場しました!
■ロボットコンテスト概要■
名 称:VIVITA ROBOCON HAKATA 2024
https://www.jrhakatacity.com/vivistop/event/robocon_hakata2024/
開 催 日:2024年1月14日(日)
場 所:JR博多シティ内 VIVISTOP HAKATA
※エキシビション枠にて出場
今回出場したロボットはこちらです。
「チョも太郎」といいます。
チョコレート星への探索使命の「チョ」、岡山のヒーロー桃太郎の「も」から命名しました。
今回はこの「チョも太郎」の制作レポートをお届けします。
VIVITA ROBOCONとは?
今回のロボコンへの出場者はエキシビションの方も含め、30名!
競技フィールドは宇宙のどこかにある「チョコレート星」。
出場者はチョコレート星にあるチョコレートを地球に送り届ける使命をうけて、ロボットを走らせます。
チョコレート星は坂あり、デコボコあり、火山あり!
どうしよう??どんなロボットならチョコレートを取れる??
ロボット制作スタート!
ルールやフィールドを理解して、さあ、ロボット制作の開始です!
ロボットは以下のツールを活用して作ります。
・VIVIWARE Cell
専門的な知識がなくても直感的・感覚的に扱うことができ、作り手の空想を具現化することができます。また、プログラミングの初心者でも直感的に使いこなせるのがいいところ!
・VIVIWARE Shell
レーザーカッターで加工するための図面データを作成することができます。指一本で感覚的に操作できるのがいいところ!
また、VIVITAのエンジニアの方がテンプレートロボットの図面を公開してくださっているので、まずはそのテンプレロボを作るところからスタートしました!
テンプレロボが出来上がりました!
ただこのテンプレロボ、平坦な道は得意なのですが今回のステージは坂道やでこぼこ道があり、このままだと走るのが難しそう。。
でこぼこ道もへっちゃらキャタピラ作戦
むらの工作室のロボット作りは、小学生たちとのディスカッションが肝!
ざっきーは子どもたちとアイディアを練ってイメージを膨らませていきます。
ざっきー「フィールドには、坂道やがたがたしたところもあるみたいなんだ。どうしたらうまく走れると思う?」
👦「それやったら、重機がいいと思う!キャタピラついてたらでこぼこ道なんてへっちゃらやで!」
ざっきー「落ちているボールや、高いところにあるボールをとったりするみたいなんだ。どういうロボットだったらボールが取れるかな。」
👦「ショベルカーみたいに、こうやって“がさー”って土とかとれるやつがついてるといいんちゃう?高いところのボールを取るにはクレーンかな。。どっちがいいかな。。。重機がいいのは間違いなし!!」
Rくんは重機が大好き!いろんな重機の特徴をよく理解しています。
👦「よし、まずはキャタピラや!!!」とキャタピラを取り付けるRくん。
組み立てたプロトタイプのロボットにキャタピラをつけて、まずは室内で走行テストを行いました。
室内に作ったテストコースの斜面はかなり急。でも登れてる!
👦「外でも試してみたい!」
土や砂利、雑草などの上でも走っていきます!
キャタピラ作戦、いい感じ!!
これならチョコレート星の坂道も登れるはず!
岡山スペシャル“桃”アーム作戦でボールゲット!!
坂道、でこぼこ道をキャタピラ作戦でクリアした次なる問題は「どうやってボールを取る?」です。
ボールをつかむアーム部分についてはテンプレロボのままでもボールは取れるのですが、どうせならロボコンを観てくれる人の印象に残りたい、、!笑
ということで今回はむらまる研メンバーにアイデアを募集しました。
西粟倉/岡山といえば?
「鹿、たぬき、杉、稲刈り、除雪車、、、桃太郎!」
「アームを桃の形にして、アームを開いたら桃太郎が生まれてくるのはどう、、!?」
面白い!採用!ということでテーマは桃太郎に決まりました。
テーマも決まっていざ制作!
、、、とここでハプニング発生、、、
レーザーカッターが故障
テンプレロボは主に木材をレーザーカッターで加工してパーツを作っていて、桃アームも同様に作ろうと思っていたのでこれには困りました。
ロボコンまであと1ヶ月を切っていて、メーカーに送って修理してもらうのでは間に合わなそう。。
どうしようもなかったので、代替案を探すことに。
代替案①:3Dプリンターで作ってみる
レーザーカッターがダメなら!ということでまずは隣にあった3Dプリンターで作ろうと試みました。
しかしデータを作ってみたところ予測出力時間が7時間弱で重量は100g、、
時間がかかるのでプロトタイピングには向いておらず、アームとしても重くなってしまうので断念。
代替案②:厚紙で作ってみる
次はシンプルに厚紙を切って作ってみることに。
厚紙では強度が心配でしたが、意外と丈夫!
むしろ木材より加工がしやすく軽量化することもできるので、この方法で進めていくことにしました!
レーザーカッターが故障していなければ思いつかなかったかもしれないので、結果的にはよかったのかもしれません。
桃の中には切り抜いた厚紙に桃太郎を印刷して入れました。
また、桃太郎といえば犬、猿、雉の仲間たち!
動物たちも印刷して竹串に貼り付け、フィールド上のボールを取るごとに1匹ずつ仲間が増えていくという展開にすることにしました!
そして今回はチョコレート星への探索というテーマなので、最後にレジンで作ったチョコレートを桃に貼り付けて、「チョも太郎」の出来上がり!
ロボコン最多得点!すごいぞチョも太郎!!
2024年1月17日、工作室に小学生たちが集まってきました。
ざっきー「ロボコンに出場してきたよ!配信のアーカイブがあるからみんなで見ようよ!」
👦「わー!すげー!またボールとった!!」
ざっきー「坂道も登れてキャタピラ作戦、大成功!!しかもキャタピラを取り付けたロボットはチョも太郎だけだったよ!Rくんのアイディアのおかげだね!」
ざっきー「エキシビション枠(ゲスト)だったからトロフィーとかはないんだけどね、笑
みんなの想いを載せてチョも太郎大活躍だったよ!!」
★VIVITA ROBOCON HAKATA2024のアーカイブはこちらからどうぞ!★
※チョも太郎の出場は3:32:00あたりから
ロボコンに出場して
初めてのロボット制作でしたが、子どもたち、むらまる研メンバー、VIVISTOP博多クルーの方々など、たくさんの人の力を借りて無事完成させることができました。
また、今回はロボコンの前日〜当日の運営にも関わらせていただくことができたり、本番ではむらの工作室の拠点紹介の時間をいただき、地域も特色も様々な他拠点の方々とも繋がることができたりと、様々なことを学ばせていただきました。
このような貴重な機会をくださった関係者の皆様に心よりお礼申し上げます。