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アーマード・コア6のエンディング考察:コーラルリリースとは何か?

 アーマード・コア6のエンディングの意味について面白い解釈ができたので書きます。
 すべてのエンディングのネタバレがあります。また、この考察はゲーム中の証拠を組み上げていくものではなく、こう考えるとぴったり収まるというタイプの考察なので証拠の類はありません。


キャッチコピーの意味

Feed the fire. Let the last cinders burn.
火を点けろ、燃え残った全てに

ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON

 このキャッチコピーですが、「火を点けろ」はACシリーズをリブートするという意味です。「燃え残ったすべて」は、シリーズの過去作のすべてを指しています。

 最近のフロムソフト(宮崎さん)は火を再生の意味で使う場合があり、ACをリブートするという意味で「火」を使っていると考えられます。
 燃え上がる=ACシリーズが盛り上がる、売れる。ということです。

 劇中で火種として扱われるコーラルはACシリーズを作りたいというみんなの気持ちです。コーラルは勝手に集まり、勝手に増えて、意思を持ちます。 
 これはそのまま、ACシリーズを作りたいみんなの気持ちはどんどん集まって膨れ上がってしまうということです。

 この関係性を踏まえたうえで本編のエンディングを解釈すると、今後ACシリーズがどのようになっていくか?の3つのルートが見えてきます。

エンディング1:レイヴンの火

コーラル = ACシリーズを作りたいみんなの気持ち
ウォルター = フロムソフトの理性(建前?)
ルビコン = ACシリーズ

 すべてのコーラルを焼き払うエンディング。
 ウォルターはACシリーズはこれで最後だと考えていて、すべてのコーラルを完全に燃焼させてシリーズを終わらせるために行動しています。
 エンディングのナレーション「ルビコンは廃星として 永久に放棄される〜」は、ACシリーズが終了するという意味です。

 ウォルターは621(プレイヤー、ACしかできない廃人)に対して優しく、「お前には休息が必要だ」とよく言います。もう続編は出ないので、もう人生を買い直してACは諦めて普通の人間として生きてくれ。という意味です。

エンディング2:ルビコンの開放者

エア = 出所不明のACシリーズを作りたい気持ち(フロムではない場所から発せられる、次回作を作ってほしい気持ち)
621 = プレイヤー、ACしかできない廃人

 621が謎の妄想(エア)に囚われて暴走してしまい、ウォルターの想定を超えて勝手に盛り上がってしまう。
 すべての決着をつけてACシリーズを綺麗に閉じるはずだったが、コーラルを燃やすことができずに火種が残ってしまう。これはどんどん集まって勝手に増えていく危険な火種だ。火種が残り続けたら、いつか再び火がついてACの続編が出てしまうかもしれない。

ウォルター「一度生まれたものは… そう簡単には死なない 火種から消さねば…!」

ウォルター戦

エア「あなたは 人とコーラルがともに生きる未来を その可能性を守ってくれた ウォルターが恐れた破綻 それを回避する方法もきっと見つかる」

エンディング2:ルビコンの開放者

エンディング3:賽は投げられた

オールマインド = フロムソフトの本音・願望・情熱(ACシリーズを作りたい気持ちからもたらされたもの)

 コーラルの意思を解き放つエンディング。ACを作りたいという気持ちは全宇宙に拡散され、世界は戦い(ACシリーズ)で満ちる。

 オールマインドはポンコツとして描かれています。情熱に身を任せてACシリーズを作り続けてきた結果、シリーズを危機に陥れてしまったという反省ではないかと思います。また、プレイヤーを上手く手のひらの上で楽しませていると思っていたが、最後はプレイヤー達がシリーズを盛り上げてくれた。というメッセージにも見えます。(泣ける)
 名誉のために言っておけば、あの傭兵支援機構を一人(?)で運営しているのだから、オールマインドは基本的には優秀なはずです。

 コーラルリリースのトリガーをフロムソフト自身(オールマインド)が引くことはできません。ACシリーズが世界中で楽しまれるには、プレイヤー達が必要不可欠だからです。

コーラルリリース

 コーラルリリースとは、ソウルシリーズのようにジャンルとしてACライクゲーが沢山生まれる世界を作り出す。ということ。
 そのくらいすごいアーマード・コア6作ってやるぞ!という開発者たちの思いをそのままストーリーにしてしまった。と、そういうことではないかなと考えます。

 とんでもない野望ですが、もしそれが実現できたなら、

エア「私たちはもう… いつでも どこにでもいる」

エンディング3:賽は投げられた

まとめ

 「賽は投げられた」とはカエサルがルビコン川を渡るときに言ったとされる言葉で、意味としては「後戻りはもうできないのでやり切るしかない」というもの。
 惑星ルビコンは後戻りできない最終分岐点で、アーマード・コアは本当にこの作品がラストチャンスで、シリーズを終わらせる覚悟で作っていることが読み取れます。

 実際のところ今の売上的にどのへんまで来ているのでしょうか?少なくともエンディング2までは到達しているように思います。本当に色んな人が謎の妄想(エア)を発症していたようです。

 だから火種はまだくすぶって今も増え続けているはずです。ルビコンは放棄しないで企業には引き続き開発を続けるようよろしくお願いします。
 また、アーマード・コアライクゲームや、ロボゲー全般がこれから流行ってエンディング3も達成されるといいですね。(Z.O.Eも来ないかなぁ)

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