「かわいい」は「欠落」です
ディスる気はまったくないです(笑)
タイトルに「欠落」と書きましたが、かわいい人や物を否定したり蔑んだりする意図はありません。「かわいい」は強く人の心を惹きつけます。「かわいい」を持っていると、強力な武器になりますね。
一方で「かわいげがない」と言われる人がいます。他人から言われたくない…ネガティブな意図で使われる表現ですね。
「かわいげ」って何でしょう?「かわいい」と何が違うのでしょう?
そう思ったら「かわいい」自体も、いったい何??
・愛らしい?
・キュート?
・大好きなモノ(物や人などの存在)?
人によっても、かわいいと感じるモノが違って、難しいです。
一説には「近くに居たい/置いておきたい感情」とありますが、それだけでは趣味や尊敬・愛などとの区別ができないですね。
(しつこいですが、辞書的な「正解」でなく、人が使うときの心理や意図を探っています)
いろいろ観察している内に、気付きました:
「かわいい」や「かわいげがある」は「未熟」や「欠落」があることだ
「違う!私の推しのカワイイは"完璧"だ!」って声が聞こえてきそうです。
まぁ、そう腹を立てず…背景をお読みください。
「かわいいモノ」集まれ!
代表選手
主観が絡むので…なるべく多くの人が共通して「かわいい」と感じる例を挙げてみましょう:
動物(哺乳類)の赤ちゃん
ヒトの赤ちゃんや子ども
ぬいぐるみ
ミニチュアなど小さい物
その逆は?
動物(哺乳類)の赤ちゃん ⇔ 成獣
ヒトの赤ちゃんや子ども ⇔ 大人
ぬいぐるみ ⇔ リアルな人形
ミニチュアなど小さい物 ⇔ 実物・実物大モデル
比較の右側を見ると「完成」「完全体」のイメージが湧いてきませんか?
ベビースキーマ ⇒ 庇護・養育本能
なんと、動物の赤ちゃんは「かわいいことで襲われにくい」という説があるそうです。
どうやら「親が子どもを守り育てる」種の動物は、幼い特徴を見ると「守りたい・育てたい」という本能が呼び起こされるようです。
アイドルや推し活も、「私がこの人を守りたい!育てたい!」という感情が大きく関わっていそうですね。
そうです。「かわいいの代表選手」には「幼い/弱い/未成熟なモノへの庇護・養育」の感情や、それを連想させることが共通して見えてくるのです。
「かわいげ」がある・ないとは
「未成熟・欠落」説を、「かわいげ」でも考えてみましょう。
たとえば「何事も完璧にこなす、隙のない人」は、かわいげはありますでしょうか? あまりそう感じませんね。
ところが、そんな完璧と思っていた人が、うっかり左右別の靴下を履いてきて、照れ笑いしているのを見たらどうでしょう?
そう、「欠点や弱み」が「かわいげ」に繋がっています。
天然ボケな人にも、かわいげを感じることが多いですね。
一方、欠点があっても、かわいげない人がたくさんいます。
こんな人ではないでしょうか:
いつまでも同じ間違いを繰り返す(ことで迷惑を受ける)
失敗や欠点を絶対に認めないで、反論や言い訳ばかり繰り返す
反感や嫌悪を生むほどのレベルや量だと「かわいげ」ではなくなりますね。
たまに垣間見えたり、許せる・笑えるレベルだったりする「欠落や弱み」が、どうやら「かわいげ」のヒントのようです。
優秀でも、ひけらかす雰囲気を出している人には、近付きたくないですね。
弱みをさらけ出してくれる先輩って、なんとか助けてあげたくなりますね。
強がりな私も、どこか「かわいげ」を感じてもらえる存在になりたいものです(笑)