【茨城大学村上ゼミ】連載『就活声トレ』#3「モテ声は、腹式呼吸と表情筋から」
ライター:石森 礼子
編集:宮下 楊子
いつも「就活声トレ」を読んで頂いて、ありがとうございます。
今回から、いよいよトレーニングの中身について、詳しくお伝えしていきます。
●腹式呼吸のメリット!声だけでなく、健康にも良い!?
まずは、腹式呼吸の大切さから。
普段、どんなふうに呼吸しているか、気がついていますか?
まずは、自分の呼吸を振り返ってみましょう。
「よく聞き返される」「声が通らない」
このような悩みを相談してくる人のほとんどが、胸式の呼吸をしています。
呼吸する時、胸(肺)が上下するのが胸式呼吸です。
一方腹式呼吸は、お腹が上下する呼吸法。眠っているときにしています。
腹式呼吸は、「声が通りやすい」「ハキハキとした印象を与える」といったことの他にも、メリットがあります。
面接で緊張する場面。
胸式呼吸では、胸や肩があがり、息が浅くなり、「心臓がバクバク」状態に陥りやすいです。
反対に、腹式呼吸だと、集中力が高まり、緊張を和らげるという効果があります。
「声が小さい」「あがり症だ」という人には、とても効果的な呼吸法です。
また、お腹から空気をたくさん出し入れすると、代謝があがり、太りにくい体になりま。新陳代謝が活発になるので、お肌もキレイになりますよ。
●どうやるの?腹式呼吸
腹式呼吸のコツは、息を吸うことよりも、吐くことを強く意識すること。
深呼吸して、息を最後まで吐ききると、自然に息を吸って空気が体の中に入ってきますね。
それが腹式呼吸なのです。
いまいち感覚が掴めない方は、就寝時の呼吸を意識してみてください。
●「モテ声」は笑顔から!表情筋トレーニング
腹式呼吸を覚えたら、次は表情筋(顔の筋肉)を柔らかくします。
面接では、笑顔こそが採用を決める重要なポイントになります。
コロナ禍でマスク生活でも、口角を上げて話す(笑顔キープ)と、
声のトーンが明るくなります。
顔にはたくさんの筋肉があり、表情が作られています。
この表情筋がかたくなると、口も動かしにくくなり、滑舌も悪くなってしまうのです。
とにかく思いきり大胆に、口の形や開き、顔の動き(ほっぺた)を意識しながら、
「い」「え」「あ」「お」「う」の順番で、一音ずつ丁寧に発音してみましょう。
顔に表情があるように、声にも表情があります。
表情美人は声美人です。
笑顔(えがお)と笑声(えごえ)を心がけると、表情が豊かになり、面接官の心をつかむ「モテ声」になれますよ。
次回は、声をだすために大切な、「声帯を鍛える!」お話をします。