連載『地方の兆し』#11「Payどん」
こんにちは!
鹿児島県出身・3年のまつおです😊
今回、私が紹介するのは、6月9日の南日本新聞で見つけた地方の兆し、「Payどん」です✨
「Payどん」は、鹿児島銀行によるキャッシュレス決済サービスです。
「市のプレミアムポイント事業 使える決済アプリは1つだけ…一見不公平な仕組みが導入されたわけを聞く」という見出し記事から見つけました。
以下、記事の概要です↓
鹿児島市が4月に始めたプレミアムポイント事業では、利用できるスマートフォン決済アプリが「Payどん」に限定されている。
「Payどん」は、鹿児島銀行が作ったキャッシュレス決済サービスである。同事業では、利用の翌日に最大25%ポイント還元されるなど、利点が多い。また、Payどんは他アプリと比べて飲食店が支払う手数料率が低いことや、決済額の振り込みが翌日に完了するため、すぐに現金が必要となる飲食店にメリットが大きい。
しかしその一方で、Payどんは鹿児島銀行の口座を持っていなければならず、特に県外の人にとっては不満も出ている。
県は、他行の口座も使えるように計画を進めているという。
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この記事を読み、今回の事業のように、その県独自のサービスしか使えない仕組みは他県の人にとって不満が出てしまう…というのに共感しました。
私も、茨城交通バスでICカードは「いばっピ」しか使えないことに当初は不満を抱いていたからです。
その県独自のサービスの導入は、地域の活性化にもつながることはあるでしょう。しかし、そのサービスだけに制限してしまっては、その地域外の人にとっては不便以外の何者でもありません。地方は、もっと他県の人々にも目を向けた制度や仕組みづくりを考えるべきではないかと考えました🤔
地元の人々が暮らしやすいまちづくりにすることはもちろん、他県の人々にとっても優しい、便利な街とは何か。その視点を持ち続ける必要があると思います。
誰にとっても必要不可欠な金銭面でのサービスから、意識していくことが重要でしょう。あまり制限しすぎずに、色々なサービスを取り入れる仕組みづくりが求められるのではないかと思いました!
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◎記事全部
利用できるスマートフォン決済アプリは、なぜ「Payどん」だけなの-。鹿児島市が4月に始めたプレミアムポイント事業について、南日本新聞「こちら373」(こちミナ)に複数の読者から意見が寄せられた。スマホ決済利用者にポイントを還元する事業だが、「(同様の事業を実施した)薩摩川内市は4種類のアプリが使えたのに」の声も。市産業支援課やPayどんを開発した鹿児島銀行に話を聞いた。
同事業は、登録店でPayどんを利用した翌日に、最大25%のポイントを還元する。Payどん利用で利用額の15%が付与され、夜間利用時は5%上乗せ。県の第三者認証店の場合は、さらに5%が加算される仕組みだ。9月30日までの予定で、ポイント付与予定額(1億5400万円)に達した時点で終了する。
飲食店を支援するため同様の事業は薩摩川内市でも5月31日まで行われていた。同市はPayどんを含めた四つのスマホ決済アプリが利用可能で、市が指定する店舗で一律30%還元だった。
薩摩川内市との違いは、対応するスマホ決済アプリの数に加え、第三者認証店への加算の有無だという。鹿児島市産業支援課の高橋卓也課長は「全国的なシェアを考えれば、他のアプリが使えないことに不公平だと感じる人もいると思う」と理解を示しつつ、「県の基準を満たした第三者認証店への支援を加速することも目的。ポイント加算に対応できるのはPayどんだけだった」と説明する。
Payどんは他アプリと比べて飲食店が支払う手数料率が低いことや、決済額の振り込みが翌日に完了するなど、飲食店にとっての利点が大きい側面もある。市内に複数の第三者認証店を構える竹之下登喜子さん(47)は「手元に現金が必要な飲食店にとって、決済額が翌日振り込まれれば、仕入れなどで頭を悩ませることもない」と語る。
一方で、Payどんは現在、利用客と飲食店が共に鹿児島銀行の口座を持っている必要があり、他行を利用している人にとっては導入をためらうケースが多いことも想定される。
また、第三者認証店は鹿児島市内に2296店あるものの、そのうち事業の対象は732店と、約3割にとどまる。利用促進に向けて、高橋課長は「他行の口座も使えるよう、鹿銀に仕様の変更を要望している」と話す。
サービス主幹の鹿銀営業統括部ITビジネス推進室の川崎正人室長は「他行との口座連携については多くの声をいただいている。飲食店に対する現在のサービス水準を下げずに、県民の需要に応えられるよう、スピード感を持って検討したい」と力を込めた。