素晴らしい日々『643』
『643』
静かな路地の小さな家
あなたの街で二人暮らし
悲しい時もなくはないけど
たまにあなたに見とれてる私
平凡な日々に愛を歌え
あなたが使うボディソープ
一人の夜に使ったりする
バラの香りがいい感じ
今 僕とあなたは同じ香り
平凡な日々に愛を歌え
平凡な日々に愛を誓え
平凡な日々に愛を歌え
平凡な日々よ、愛と変われ
すべて許したあなたと愛を歌う
【解説】
本来のタイトルは「ロクシタン」で、
読み方も「ロクシタン」が正しい。
タイトルを決めた時にばんから
「相手は大手のメーカーだから
万が一揉めるとめんどくさい」
とアルバム発売直前でタイトルを変えることになった。
タイトル自体を変えれば良かったのに、
これ以上のタイトルはないと思っていたから変えたくなくて、
ばんの発案で数字表記になる。
結果、
数字にしたことで
タイトルの意味が全く分からなくなった為、
タイトルにこだわったくせに
こだわった意味が全くなくなった。
あの当時は今よりも
ロクシタンは
そんなにメジャーなものではなかったし、
僕もボディーソープなんてものは
ビオレか、ナイーブくらいしか知らなかった。
知ったきっかけは
セクシー女優の小澤マリアさんと
確かnao.だったと思うけど、
同時期ぐらいにロクシタンを使ったという
ブログをあげていて、
「ハイブランドのボディーソープか。
プレゼントとかおしゃれでいいなあ。」
と思って、
誕生日プレゼントに付き合っていた彼女に買っていった。
(誓って
彼女にも同じ匂いがして欲しいとかではない!)
フリーターのバンドマンで
本当にお金がないので3,000円くらいでも
3,000円以上の
おしゃれで付加価値があるものを買いたかった。
今でも人にあげるプレゼントの一番いいラインは
「相手が本当に欲しいもの」か
「相手が自分では買わないけどあったら嬉しいもの」
のどっちかだと思ってる。
結局、
半同棲みたいな感じだったので、
僕もそのボディーソープをたまに使っていて、
2番の歌詞に繋がってくる。
1番は三重県松坂に野狐禅を見に行った帰りに終電を逃し、
四日市に住んでいた結婚したばかりの姉の家へ
泊まりに行ったことがあって、
その時に思ったエピソードを書いた。
あの頃、
姉も地元愛知県を離れて
旦那さんの地元の三重で暮らしていて、
身寄りもない街に住む
苦労はあるんだろうなと思ったし、
地元を離れても一緒になりたいと思うこと自体が素敵だなと思ったことが
僕のフィルターを通すして
1番のような歌詞になった。
1番は女から男への目線、
2番は男から女への目線。
相手がその場にいない時ほど、
また
次の瞬間には忘れてしまうような
口に出さないくらいの些細な出来事にこそ、
自分でも気が付かなかったほどに
自分の中にある
恋人、パートナーへの愛情を
最も強く感じる瞬間があると思う。
この歌に出てくる2人へ向けた
最後の歌詞は、
意味としては
全ての過ちを許すみたいな許すじゃなくて、
心を許せるの方が近くて、
「この人なら何しても私を全部分かってくれる。
だからこの人が何をしても私も全部分かってあげたい。」
とお互いがお互いに思えるような
そんな2人になれたらいいなと思って書いた。
そんな曲。
「平凡な日々に愛を歌う」
ある意味、
ここは明日、照らすのテーマとして
ずっと一貫していて、
毎日の中にこそあるドラマにスポットを当てる
明日、照らすって
そんなバンドなんだろうなと思ってる。