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それから『それから』


それから

苦しくもなって悲しくもなった
あれからどれくらい経ったんでしょうか?
手を振るあなたを背にしたそれから
「またね。」ではなくて
「じゃあね。」のさよなら

言葉にしないと輝きましてくんだよ
言葉にするけどあなたに届かないでよ


【解説】
『それから』というアルバムを作ることになり、
そのアルバムの1曲目に
「このアルバムがどんなアルバムなのか?」
というガイドみたいな1曲目が欲しいなと思って作った曲。
アルバムの曲が全部出来てから最後に作った。
個人的には『素晴らしい日々』の『23才の別れ』の続編。
今思うとある意味では
アルバムよりも
バンドというか、
村上友哉というか、
そのどちらかのその象徴というか、
「明日、照らすってどんなバンドなのか?」
という曲だとは思う。
一言でいうと
痛々しい程のロマンチスト照れ屋と言うか、
「あの日の事を歌詞にして歌うけど、
そんな事を思っていたと思われたら
恥ずかしいから、
あなたには届かないで欲しい。」
という真っ直ぐに
90度世界観が屈折したバンドではある気がしてる。
口に出す事で
思い出はその輝きを増し、
実際に当時体感していた以上に
美しく、輝かしいものになってる事も多い。
だからこそ
それが伝わる事がより恥ずかしい。
「あなたの中で美化しすぎでしょ?」
と思われたら、
恥ずかしくてバンド辞めちゃう。

この曲はまず弾き語りをレコーディングし、
その後で近くの公園に行って、
公園の音をそのまま録音して弾き語りに重ねている。
やることもなく、
缶コーヒーを片手に
1人で公園のベンチで呟いた独り言。
そんな曲。


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