あなた『xoxo』
xoxo
勇気が出てくる不思議な魔法の音楽。
甘い匂いのする便箋からこぼれたリズム
いろんな人に会いに行ってください。
私にしてくれたみたいにしてあげてください。
君の手を握り返したあの日から
僕等変わったんだ
「あなたの歌声に私を重ねるんだよ。」
あの子がこぼした涙と作ったメロディ
新しい未来が私には見えるよ。
キラキラ輝いて目に浮かぶんだよ。
君の手を握り返したあの日から
僕等変わったんだ
ハロー
ここにいるよ
ハロー
ここにいてよ
君の手を握り返したあの日から
僕等変わったんだ
君が手を握り返したあの夜が
僕等を変えたんだ
【解説】
よくアメリカの映画を観てると
手紙の結びに
xoxo
と書いてあることが多くて、
最初は意味が分からなかったけど、
調べるとキッスアンドハグという意味らしく、
「愛を込めて」みたいなことだと知った。
そんな手紙にまつわる曲。
バンドを始めて、
手紙をもらう機会が増えたり、
ただライブ後に
話してるだけで感動されて泣かれたり、
そんな異次元の経験をすることが増えた。
そんな経験に対しての感謝の歌詞。
ここまで
『歌詞を書くことについて』
を見ていて分かるかもしれないけど、
とにかく自分の感情を吐き出したくて、
ずっと曲を書いていて、
そんな曲が知らない間に
誰かのためになっていたという現状を知り、
いつも
「いやいや、
こんな惨めったらしい曲を聴いて、
生活の支えにしてくれて、
ありがとうって言いたいのは、
本当にこっちの方だよ。」
と握手をしながらそう思っていた。
大きな主題としては彼女からもらった手紙が元になっている。
http://blog.asstellus.com/?eid=1631630
歌詞に出てくる
「勇気が出てくる不思議な魔法の音楽。
いろんな人に会いに行ってください。
私にしてくれたみたいにしてあげてください。
新しい未来が私には見えるよ。
キラキラ輝いて目に浮かぶんだよ。」
は本当にこの手紙に書いてあって、
そのまま使わせてもらったものもあるし、
多少言葉尻をを変えたものあるが、
基本的にはそのままにしてある。
僕なんかが想像して書くよりも
リアルで多分皆さんにも言いたいことが伝わると思った。
この手紙を読んで
「私にしてくれたみたいに」
という言葉を見た時に涙が止まらなかった。
何にもしてくれたことなんてないのに
と今でもずっと思ってる。
元々サビだけあった曲で、
サビの歌詞があまりにもありきたり過ぎて、
個人的にはボツだと思っていた曲だったが、
oxoxから『手紙』というテーマを得て、
作り直そうと思えた。
自分が音楽を作る以上、
歌詞に引っ掛かりがあるような曲が好きで、
経験上、
その引っ掛かりがないと飽きてしまったり、
すぐにライブでやることも無くなったりしていた。
そういう意味では
引っ掛かりがない曲は
多分僕じゃなくても
誰かが作れるから
僕が作る必要がないと思ったし、
この歌詞で曲を作るなら
誰かが作った曲の方がもっといいだろう
とも思っていた。
そんな中で
ばんから再提案を受けて、
作り直していく過程で、
この『手紙』というテーマを得てから、
無理矢理かもしれないけど、
自分の中で
「やっぱ感謝の気持ちを歌詞にしたい。
確かに引っ掛かりはないかもしれないけど、
逆に引っ掛かりがないことが
引っ掛かりになるかもしれない。」
と思えたので、
アルバムに入れることになった。
そういう意味でも
この曲は深い解説がなくても
割と読めばほぼ言いたいことは分かると思う。
唯一補足するなら、
ここにいるよ、
ここにいてよ、
の部分かなと思うけど、
ここは指すことは
もちろんライブであり、
ライブハウスであり、
CDの中であり、
全ての音楽の中であり、
この曲の中でもある。
手紙をくれたあなたも
いつも明日、照らすを
気にかけてくれるあなたも
そして僕も音楽の中で
この曲の中で、
いつでも会えるよ、
だからライブに来れなくても
音楽を聴くことだけは辞めないでね
という気持ちを込めて書いた。
xoxo