素晴らしい日々『MMHMM』
MMHMM
苦い感覚はもういらない
甘い言葉もうんざりだ
みぞれが混じる今夜
朝が待ち遠しい
君のセーターはいつでも春のにおい
口からこぼれたメロディーが
ぬるめのリズムを刻んでる
このままじゃきっと寝ちゃうから
(寝ちゃいそうだ)
何か話してよ
君の手のひらはいつでも温いなあ
All my friend has gone
【解説】
詳しくはこのコラムを読んでからの方が
よく歌詞の意味が分かると思います。
https://2youmagazine.com/column/murakamicolumn-4/
長く付き合っていた彼女に
浮気されて別れることになって、
このコラムの続きというか、
彼女を嫌になった訳ではないので、
別れ切れないというか、
結局夜な夜な会うだけみたいな
ダラダラとした関係だけ続いてて、
その時のことを曲にした。
これ以上の苦い感覚はいらないけど、
彼女からの甘い言葉もうんざりだった。
「私が悪かった。間違っていた。」
と言われても、
「好きだよ」と言われても
不思議とただただ腹立たしい気持ちになる。
自分でもどうしたいのか、分からない。
ヨリを戻したいけど絶対に許せない。
戻したところで僕も苦しいし、
きっとヨリを戻しても
浮気した彼女は
ずっと僕よりちょっと下にいるというか、
多分今までのような正常な関係は続けられないのは分かっていたから、
ずっと悩んでいた。
あの日々のことをダイレクトに書くというよりは、
あの夜の情景を自由律俳句のようにただ並べている。
ちなみに相当コアなリスナーでも
この曲の最後に出てくる
「ALL MY FRIEND HAS GONE」
の本当の意味は分からないと思ってて、
この歌詞の真意は
あの日、
僕は今までの人間関係を全部終わりにしようと思い、
連絡先を全て消していった思い出に由来してる。
彼女と僕を知っている人間から
どこか遠くに行ってしまいたかった。
また全部無くして0からやり直したかった。
そうやって意味では
まだ彼女の事は好きだったんだと思う。
本当にあの日、僕は全ての友達を失った。
そしてあの日が
僕の作る曲の大半が
愛とか恋とかになっていく
決定的な出来事だったと思う。
自分でも音楽にする事で
本当の愛とか恋とかの意味が知りたかった。
曲が2部構成になってるのは
ハードコアでよくあるけど、
TAKING BACK SUNDAYみたいに
Cメロで終わる曲というか、
最初と最後が同じ曲に聴こえない曲が作りたかった。
ただやりたかっただけ。
おかげでこういうギターロック系のバンドにはないアレンジになったとは思う。
タイトルの由来は
リライアントKのアルバム『mmhmm』より。
今でもこの言葉の意味は知らない。
この曲は
本当に僕の為だけの曲だと思っていたので、
MHが彼女の頭文字と
当時よく聴いていたアルバムのタイトルから
メンバーにも聴く人にも
誰にも本当の意味が分からないように
自分でも意味を知らない言葉を
そのまま曲のタイトルにした。