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トップページ改修中

ホトカミの村上です。自己紹介はこちら

最近はホトカミのトップページの改修の仕事をしています。

ホトカミは2年ほど同じトップページで、必要に応じた継ぎ足しながらの運用してきました。さすがにユーザーさんにとっても使いにくくなってきたので、あらためて作り直しています。

この記事では私が主に担当した
・ホトカミ内の機能の整理
・判断に必要なデータの収集

を紹介します。

ホトカミの機能の整理

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そもそも、多くのウェブサイトのトップページは、ウェブサイトの機能をユーザーに分かりやすく網羅的に提示することを目的にしています。つまりは、トップページの改修はすなわちホトカミの機能の整理とも言えます。

機能を整理して分類すれば、似た機能は似たところに表示する、似た機能の中でも優先度が高いものをタップしやすくする、といった工夫をトップページのデザインに反映させることができます。

実はこれまでホトカミの機能を全て整理した資料はありませんでした。しかし、分析対象である機能があやふやなままでは、トップページの改修は始まりません。そのため私はホトカミ内の機能の整理から始めました。

①既存の機能を全部洗いだす

そのため、routes.rbのルーティングを全て調べる、という作業をしました。routes.rbとはRuby on Rails のルーティング情報が書かれているファイルです。ルーティング情報とは、ざっくりいうとホトカミのURL(およびhttpのメソッド)の情報のことです。

URLがないとユーザーさんがホトカミの機能にアクセスすることはできない(ただ、ウェブサービスの機能がURLと1対1で対応しているか、というと必ずしもそうではないですが…)ので、ルーティング情報を網羅することでホトカミの機能のほとんどを網羅することができます。

ホトカミの機能で今回のトップページで考えるべき対象は54個ありました。

②機能を分類

これをどのオブジェクトにかかわる内容か?ということを主な視点にして大項目に分類しました。オブジェクトというのは、ざっくりいうと「投稿」とか「神社・お寺」とか「ユーザー」など、ホトカミ上で扱われるモノの単位です。

たとえば「神社のお参りを投稿する」という機能は「投稿」というオブジェクトと一番関連が高い機能です。また「御朱印カメラを投稿する」も同じ「投稿」の機能群に含まれます。一方で「おすすめの記事を見る」という機能は「記事」という機能群に分類されます。

こうして54個の機能が8つの機能群に分類されました。

判断に必要なデータの収集

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機能を整理しても、すぐにはデザインの作成とはなりません。「機能(甲)のボタンを一番目立つようにする」という判断をするための根拠・議論をもとにデザインの作成が進んできます。その根拠・議論の前提として、データを収集・解釈する必要があります。

たとえば、データの収集・解釈をすることで、多くのユーザーさんが使っている機能の優先順位を確かめることができます。もし使われていない機能が見つかれば、その機能を廃止することで、ユーザーさんの混乱であったりエンジニアのメンテナンスのコストを下げることもできます。

トップページの改修にあたっては、デザインを担当するルイさんたちと相談しながら、デザインの判断に必要なデータを考え、必要に応じて資料としてまとめました。

データの収集は本当に地味で面倒な作業です。しかしホトカミにはほかにできるメンバーがおらず、そういう意味では責任が重い仕事でもあります。

① ホトカミの機能が使われているボリュームを調べる。

データベースの情報や Google Analytics の情報を使ってよく使われている機能を調べます。あるページが1か月にどれくらい訪問があったのか、「いいね」と「コメント」のどちらが多いのか、などを知ることでホトカミで人気の機能が見えてきます。

② ユーザーさんの行動を把握する

さらには Google Analytics の情報にはユーザーがどういう行動をしているかも含まれています(もちろん匿名ですよ)。たとえば、トップページを見た後に千葉県の御朱印を調べた行動が1か月にどのくらいあったか、ということが分かります。

③ 一般的なトレンドと比較する

また Google でどういった神社・お寺にかかわる言葉が検索されているかも調査しました。ホトカミ内で人気があるからと言って、潜在的な新規のユーザーさんに興味がある機能を提供できているとは限りません。世の中の全体のトレンドを知ることも大切なことです。


こんな感じで進んできたトップページの改修ですが、そろそろ大詰めに向かっています。この改修を経て、ユーザーさんがもっとホトカミの機能をフル活用できるとうれしいです。