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ナレーションは世に連れ・・・その1
今、東京キー局の番組をナレーションで席巻しているのは服部潤さん(「水曜日のダウンタウン」「ゴッドタン」「カラオケバトル」など多数)と立木文彦さん(「イッテQ]「PRIDE」他あちこち)か。立木さんはスシローなどのCMも多数。そして声優もナレーションに続々起用されているようです。
「歌は世に連れ、世は歌に連れ」と申しますが、テレビ番組というのは1歩くらい後ろから時代を追っかけているもの。番組が世の中に影響を与えることはあったとしても、それは既に起こっていたトレンドを増幅させたということでしょう。必然としてナレーションも「世に連れられて」ということになりますが、過去のナレーターふりかえりますと「まさに世に連れやなあ」と実感できたのでありました。
【久米明さん】昨年(2020年)96歳で大往生されましたが、2019年まで仕事をされていたそうです(3月4日放送の「鶴瓶の家族に乾杯」がラストのようだ)。
私の印象に残っているのは「すばらしい世界旅行」(1966~90)です。穏やかな語り口。子供ながら「じわーっと視聴」したりしてました。ウィキペディアによると夜9時からの放送。夜7時ではなかったか?と思いましたが記憶違いでしょう。夜9時なら視る機会はそう多くないことに納得。ええ、あの頃の子供は「早く寝る」のが普通でした^^
1960年代はナレーションはドキュメンタリー番組か紀行ものにしかついてなかったのではないかと思いますし、ドキュメンタリー番組は局アナがやっていたのではないかなぁ。久米明さんは局アナ以外でナレーションをやった先駆者的存在かもしれません。
そうだ!時代劇にはナレーションがあった。「その後どうなったのか誰も知らない」というのをお覚えています。左右田一平さんだったと。時代劇以外にもドラマにはナレーションがついていたな、きっと。
もひとつ、そうだ!芥川隆行さんがいた!代表作は「木枯らし紋次郎」「必殺シリーズ」など。「芥川節」とも言われた・・・そやったそやった!芥川さんは元アナウンサー(ラジオ東京・現TBS)で、1960年にフリーになったといいますから、局アナがフリーになった走りでしょう。
子供の頃、こういうのを視てというか聴いて育ったのね、私。声や語り口に興味持ってたんや!確かに、なんか好きでしたねぇ。あの頃は意識してませんでしたが、今、ナレーターをしているのは必然だったのか?!ふりかえると、いろんなことが分かるなぁ^0^おもしろいなぁ。(誰もついて来てないと思われますが^^;;)
世は高度経済成長期。1970年には大阪万博。登り調子の日本でしたが世界旅行なんて夢のまた夢。「10問正解して、夢のハワイへ行きましょう!」(「アップダウンクイズ」)の時代でした。
ナレーションはまだまだ「番組の解説」というポジションだったため、抑えたもの、落ち着いたものが主流だったのだろうと推察します。70年代に入り、変わっていきますよ。
※ ナレーターにはアナウンサー系と役者・声優系とがあるのですが、今は アナウンサー系は少なくなりました。一応私はアナ系です。
続く・・・その2は「広川太一郎さん」です。って、誰やねん?ですよねえ^0^