ナレーションは世につれ・・・その4 森本レオさん・木村匡也さん
猫って、ええなあ。うちには犬がおります。
その4にまいります。まずは森本レオさん。役者さんです。私には1990年から始まった「機関車トーマス」よりも「積水ハウスのシャーメゾン」のCMナレーションが印象的です。(セントレージのCM参照)
そのナレーションの特徴は「上げて・下げる」です。セントレージのCM動画の最後の商品名ナレーション「セントレージ・ギャラリー」を聴いていただくと判ると思います。
ナレーションスキルとしても、この「上げて・下げる」はやってみた方がいい。二拍目を「しゃくってしまう」と注意されたナレーターの方は是非!
大阪で張りまくりの、巻きまくりのナレーションをしていた当時、「ええなぁ、こんな楽な感じでやれるようになりたいなぁ」と思っていました。
もうお一方、木村匡也さん。一度だけですが大阪のスタジオでお会いし挨拶させていただきました。「電波少年」が1992年。「めちゃイケ」が1996年。 影響を受けたナレーターにみのもんたや小倉智昭を挙げておられます。
バラエティ番組のナレーションを変えた方とも思いますが、「世につれ」で振り返ってきて、そうか「広川~みの~小倉と繋がってきた本流かも」と思いました。ただ、今はこういう「軽やか系」は流行らん時代に。
考えるに「日本経済が上り調子」だったからこその「軽やか」だったか。バブル崩壊以降の「失われた10年」を経て21世紀の日本経済は・・・というのが影響しているのかもしれません。まさに「世に連れ」か。2000年以降の煽りは社会不安を払拭したい?2021年、煽りはさらにエスカレートしているように思います。
次回「その5」は、21世紀の「煽りナレーション」に行く前に、私が好きだった語り、この方も役者さんですが、NHK・FMラジオ番組「クロスオーバー・イレブン」の津嘉山正種さんと、いわゆる「王道ナレーション」をご紹介します。