20歳から？年齢より学年の方がしっくりくる

ここのところ話題になっているのが未成年飲酒の問題。ミュージシャンが未成年と飲酒をしたとかで活動自粛になったり、某大学のサークルが合宿で未成年飲酒、婦女暴行事件を起こしたとニュースになっています。選挙権は18歳以上、飲酒、たばこは20歳以上からと法律で決まっていますが、ちまたで起こる際どい年齢層の不祥事って、この年齢制限という考え方が実態に合ってないからなのではないかと思ったりします。

私たちが先輩、後輩、タメと区別するのは、学年か同時期に同じ組織に入ったかどうか、というのが基準になると思います。年齢の縛りって基本ないですよね。私は今28歳ですが、1つ下の学年にも28歳の人はたくさんいます。でも、その人たちは同い年（タメ)ではありません。私たちには「学年」の考え方の方がずっとなじみがあるからです。上下関係の考え方もまた別で、例えば私が自然療法の教室でたまたま知り合った子が１学年違いで仲良くなったという場合、普通にタメ口で友達感覚で話すことは多いと思います。でもあんまりにも年が離れていた場合は、友達というよりは丁寧語で話す感じになるかもしれません。

冒頭の未成年飲酒の話に戻りますが、お酒問題で一番困るのが、ストレート大学2年生の学年だと思います。この学年は同じ学年に19歳と20歳の人がいて、一部はお酒飲めるけど一部は飲めないという状況になります。私も一度この学年の時に同窓会を企画したことがあったのですが、混在しているからお酒は出せませんと言われた記憶があります（しっかりしたお店ですよね）。厳密に言えば、成人式の日にお酒を飲むのもだめで、必ずまだ19歳の人がいるはずなんです。でも同じ学年でずっと過ごしてきた同級生なのに、早生まれだからお酒飲ませてもらえないみたいな話って、実態に合ってないよなぁと思っていました。

私は今も昔もお酒飲まないので未成年飲酒なんて本当にしてませんが、あのくらいの年齢の頃ってなんでか知らないですがバカみたいに飲みたがるので、大学生になったら新歓コンパで飲んで吐く、みたいなことは一種の通過儀礼にもなっている節があるように見受けられます。私はそういうのが無理だったので、「大学生文化」になじめず虚無感に襲われた大学時代に書いたようなことを感じながら、日々過ごしていたわけですが。大学１年生になる学年でみんな普通に飲んでる(法律違反）という現実、実態はあるわけですが、厳しく取り締まられることもなく、黙認されています。お店も年齢確認をしているところもあれば、していないところもありますし、結構あやふやです。芸能人の方、有名な方は、今回の事件のように揚げ足取りをされるリスクがあるので、高い意識を持っておく必要はあると思いますが、あのミュージシャンの方を批判する人々って、今までの人生で一度も未成年飲酒をしたり、黙認したことがないと言い切れるのでしょうか。別にミュージシャンもタレントも擁護するつもりはないのですが、過剰に言われすぎているなぁと感じることもあります。

じゃあ18歳以上飲酒OKにしよう、ということになると、今度は高校3年生も飲んで良いことになってしまいます。実態に即して、それはどうなの？という感覚はありますし、そうなると今大学生で起きている問題（大学生の中に飲んでいい人とダメな人がいる）が高校生にうつるだけではないかと思ったりもします。それで、法整備するにしても、実態に即してある学年以上はOKという制度に変えればいいのにと思ったわけです。これは私の中では結構スッキリしますけどね。大学１年生になる学年の人からOKにする、そうすれば新歓コンパで飲んでもとりあえず迷惑だけど法律違反ではないから、お店もお酒を出しやすい。大学生って基本生息域が大学周辺の飲み屋なので、その周辺の飲み屋さんは安心なはずですけどね。そうなると浪人生もOKになるので、お酒の誘惑に負けずに勉強する必要は出てきますね(笑)。

ブラック労働にしてもそうですが、明らかに法律違反なのに見過ごされている実態があったり、守っている人がバカを見るようなことってあってはならないと思うし、それなら法律や規則で定める意味ないですよね。大学生になったらお酒飲んでもいいんじゃない？という社会の雰囲気があって、20歳と18歳の間にものすごい差があるわけではないとしたら、実態に即した形に変えても良いのではないかとは思います。少なくとも「年齢縛り」というのは相当なクセモノなので、「学年縛り」の考え方の方にシフトしていったほうが現実的にスムーズに回るとは思いますね。

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