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「NO残業デー」ではなく、「YES残業デー」にすべきでは?

 ノー残業デーとの付き合いが前職も含めて今年で6年目ですが、何の解決にもなってないなぁと思い、思考を整理してみました🙇‍♂️

そもそも残業する前提?

 ノー残業デーは、「残業しない日」をイベントにしているので、「残業する日」がスタンダードであるという前提です。

 故に、ノー残業デーを設定している組織は、「基本的には定時で帰れない組織ですよ~」とアピールしているようなもの(と個人的には思っています)。

 前の職場ではノー残業デーが水曜日と金曜日にありましたが、実際には「残業しても申請できない日」であり、サービス残業デーと解釈していました。

 何が言いたいかというと、残業代がほしくて残業している訳ではないし(中には残業代目的の人もいるが)、仕事が減るわけでもないので、見かけ上の残業時間が減って、サービス残業が増えるという不幸な状況しか生まないのではないかということです。※会社にとってはもちろんプラス(短期的には)

 「申請された残業時間」のみを管理している組織である場合、何の意味も無いです。むしろ、ノー残業デーの管理に工数がかかるので、会社全体としてもマイナスではないかと感じるくらいです。

そもそも「時間」ではなく「成果」にコミットすべき

 もう少し視座を上げると、そもそも企業で働く社会人は、「何時間働いたか」ではなく、「どれだけの成果を上げたか」で考えるべきです。

 冷たいというか当たり前のことですが、組織は、従業員の働いた時間に興味はありません。成果を上げたか上げていないのか、その1点に尽きます。

 成果÷時間=生産性なので、時間と成果をセットで考え、生産性を伸ばしていくことが企業や組織、そして従業員にとっての責務です。

 この「成果と時間」をセットで考えていれば、「ノー残業デー」とかいう「時間」のことしか考えていない取組が、組織にとっても従業員にとっても本質的ではないことくらい分かるのではないかと思うのですが。(従業員ウケが良い等の理由で、本質的ではないと分かりつつやっているのあれば良いと思います)

意識ではなく仕組みを変えないと何も変わらない 

 ノー残業デーの目的はだいたいどの組織も同じだと思いますが、「ワークライフバランス」とか、「健康」とか、「意識」とか、そんな感じではないでしょうか。

 前述の通り、「ノー残業デーによって仕事が減るわけではない」ので、ノー残業デーと、ワークライフバランスや健康との因果関係は無いと思っています。

 また、「意識」だけで変われるほど人間は優秀でないため、意識は多少変わっても、組織が望むような変化は起きないと思います。そもそもノー残業デーというイベントを作る組織の望むことにどれほどの価値があるのか不明ですが。

 じゃあ仕組みって何さという話で、個人的にいつも考えていることは、「フロー的な仕事を減らしてストック的な仕事を増やす」ということ。言い換えると「手作業を減らす」ということです。

 例えば、1件で1分かかるタスクがあったとして、いずれ増えていくという時にどういう仕組みを作るかという話です。

 そのままやり続けると、生産性向上になりません。100件の場合、成果が100でも100分かかり、1分あたりの生産性が1ということに代わりはないからです。

 1件でも100件でも、同じ時間で終わる仕組みを作るべきです。一番はその仕事自体を削るのが理想で、次はエクセルで数式組むとか、まとめるとか、フローを見直すとか、組み合わせるとか、試しにやらないで放置してみるとか…。とりあえず作業を削ってみたところ、成果をそのままに時間削減ができたというケースが多々あります。

 やるべき仕事を最短の時間で仕上げる仕組みを検討し続けることが組織レベルで必要ですが、組織はなかなか変わらないので、まずは個人レベルで変わるところから。

「YES残業デー」を週1で心の中で設定

 ある程度ホワイトな企業・業種というのが前提になりますが、個人的な話をすると、基本的には週4日はノー残業で帰る(仕事が多少残っていても)。しわ寄せは1日で回収する。木曜日あたりがYES残業デー(疲れても次の日行けば休みなので)。そんな感じで何となく意識して仕事をしています。YES残業デー以外の日に残業をすると、なんかモヤモヤするようになりました。悔しいというか何というか…

 ただし、日系企業の場合は、「定時で帰る=ラクしている=仕事が少ない」と思われがちなのが面倒…

Instagram@むらだい

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