土のレンガWS vol.2-3!
2024/3/23。日干しレンガづくりWS vol.1から早4ヶ月!今まさにかまどとホイロが目の前で仕上がろうとしております(3/23 11:20時点)!!!
完成前夜は、古民家再生ワークショップを主催されている日高先生をお迎えし、親方と3人で予祝インスタライブを。4ヶ月にわたる制作期間を振り返り、とっても感慨深い気持ちに。全員とっても眠そうです。
WS①は以前同じ場所で使われていた土を再利用し、日干しレンガをつくりました。その時の記事はこちら!
レンガの材料や配合、ポイントなども記録してありますので、日干しレンガ好き(?!)な方は要チェックです!!
年末極寒のなか行ったWS②は、固まったレンガを使って実際に積み上げ〜下塗りを。
今回3月に実施しているWS③は、こすり塗り〜仕上げ塗りとなります。
鬼長いので、目次から気になるところに飛んで読んでくださいね!!
かまど編 積み上げ〜完成まで
年末(WS②)
かなり前になりますが、12月25日のクリスマス!と26日に行った積み上げの作業の流れを写真を振り返るかたちで残しておきますね。
まずは、写真でざーっと手順をご紹介します!
3月末(WS③)
仕上げ塗りの材料について
③で練った材料は、かなり砂がちな材料だったのです。水っぽいんだけどサクサクしている触感(ちょっとコンクリートみたいな感じに近いかも?)。コテに乗せるのがかなり難しいの。
①〜③と工程が進んで仕上げ塗りに近づくたびに砂の分量がどんどん多くなっていくのですが、これは、土が収縮してできる割れ目に砂を入れ、亀裂を埋めるためだそうです。
皆さんご存じのとおり、土壁(特に荒壁)って表面がバキッとかっこよく割れてますよね!土は塗るときはなめらかだけど、乾くと急激に収縮する素材だからだそうです。
逆に砂という素材は収縮が少ないため、「割れ防止」や間を埋める、つまり「体積を調整する」役割をもっているのだそうです。ちなみに親方は、砂が多い材料のことを「さくいなー」と言います。砂がち、とも言います。
水しめしについて
そして今回、一番驚いたのは “水しめし”の話。
水しめしとは、塗った材料に水をくべて湿らせることです。水しめし用の道具でシャーッと均一に水分をくべていきます。
一番の目的は、急激な水分の移動を防ぐこと。そのまま塗ると、急に水分が壁に引かれることで材料がくっつかず、パカっと剥がれてしまう現象が起きるそうです。
確かに、水をくべてもくべても、すーぐに乾く様子にはおどろき。前回までとは全然様子が違うなーと感じました。
とはいえ、じゃばじゃば水をくべればいいというものでもなく、まんべんなくゆっくりとやるのが大事なんだそう。この辺りの感覚はこの道を極めた職人さんじゃないと理解するのが難しいようです。職人さんのなかには、材料と壁の面積に対して必要な水分量が身体でわかる、ホースで水しめしができる名人もいるんだそう。すごい。。
ホイロ後編 積み上げ〜完成まで
さて。積み上げ・表面を塗っていくという観点からみると、ホイロもかまどづくりとかなり似た要領なんです。手順をご紹介しますね!
年末(WS②)
日干しレンガを積む作業は、こちらのライブでも実演しましたよ〜!冒頭、親方の塗る姿もみられます。
作業風景を定点カメラにおさめた映像はこちら。どんどん塗れていく様子が見たい方はスクロールしてみてねん。
3月末(WS③)
完成〜!
そして、ついに。ついについに。
日干しレンガでつくったかまど&ホイロ完成〜〜〜!!!
かまど
ホイロ
成形のミソは。。
たった全3回でここまで完成したのは、やはり土をレンガ状にしておくということがミソ。と感じました。レンガが乾いているから、下の段が乾くのを待たずに積み上げ作業が可能になるのです。
水しめしや、砂の分量など、土という材料の特性を克服するための工夫もおもしろかったー。
色んなことに通じる知恵だなと感じています。
乾くのに時間がかかる土を材料に使うには、まずは土のことをよく知ることから。。とまとめそうになりましたが、
何にも知らなくてもとりあえず触れて触って遊んでみるのがいちばんだと思います!!!!!
おわりです
ここまで読んでくださってありがとうございました!日干しレンガをつくることがあればぜひご参考に。。
🌟家づくりや土に興味のありそうなお友だちがいらっしゃったら、ぜひこの記事を送って、こんなのがあるよー!とシェアしていただければ最高に嬉しいです!!
ぜひこのワクワクと親方の知恵を教えてあげてくださいねー!!
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NAO
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